米国とイスラエルが反対する中、感情的、そして多分に象徴的な動きとして、ユネスコとして知られる国連教育科学文化機関はパレスチナの正式加盟を圧倒的多数で可決しました。現在米国は、11月に予定していたユネスコへの6000万ドルの分担金の拠出を停止すると述べています。米国の分担金はユネスコの年間予算の約5分の1を占めています。米国はさらに、パレスチナが独立国として国連安全保障理事会によって承認されるためのどんな取り組みに対しても拒否権を行使すると威嚇しています。「ユネスコへの加盟申請は、いろいろ異なる政府があるなか、一般的な意見とはどんなものであるかを計る方法であり、さらに国際社会にとってもっと重要な象徴的意味を持つのは、この申請が、20年間にわたって米国が先導してきたいわゆる“和平プロセス”は機能してこなかったことを認める時期に来ている、と言うことを示している点なのです」と、政策研究所(the Institute for Policy Studies)のフィリス・ベニスは言います。
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