キリストとジョン・F・ケネディとローマ法王を自分の裁判に召喚しようとした統合失調症の男をテキサス州は死刑にするのか?

2014/12/2(Tue)
記事番号: 
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精神疾患であると広く信じられているにも関わらず、12月3日に死刑執行が予定されているテキサス州のある囚人の事件を検証します。スコット・パネッチは統合失調症と初めて診断されてから10年以上経った1992年に彼の妻の両親を殺害し、有罪判決を受けました。その時点での彼の精神病歴には、海軍を除隊となる原因となった幻覚、統合失調症とうつ病による、しばしば裁判所命令の元で行われた14回の入院歴が含まれていました。彼の前妻は、彼が悪魔に取り付かれていると言って家具を埋めて、カーテンを釘で打ち付けて締めきったことを受け、離婚しました。パネッチの殺人事件裁判は、裁判所が指名した弁護士を彼が解雇し、彼が自分で自分の弁護を許可されたことで世間の注目を浴びました。彼は紫のスーツと帽子をかぶったカウボーイ姿で登場し、彼が自分の弁護のために召喚しようとした証人の中は、ジョン・F・ケネディ、ローマ法王、イエス・キリストなどが含まれていました。ある時点で彼は彼の別人格である「サージ」になり、第三者として殺人を犯したことを証言しました。その後、米最高裁判所は2007年、パネッチには自分が死刑に問われている理由の理解力がないと判断し、下級裁判所に対し、彼が死罪を宣告されるのに十分な思慮分別があるか見直すことを求めました。しかし複数の裁判所は、パネッチが病気を装っていたというテキサス州の弁護士らの主張を認め、死刑を再度命じました。パネッチの弁護士であるキャサリン・ケースと「精神疾患のための全米連合」(National Alliance on Mental Illness)の政策と法務長であるロン・ホンバーグから話を聞きます。

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