スタンディングロック特集(1) DAPLの警備員 「水の保護者たち」に犬をけしかけ唐辛子スプレーで攻撃

2016/11/24(Thu)
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13分

ノースダコタ州スタンディング・ロックでのアメリカ先住民とその支持者による原油パイプライン建設への抗議活動を特集で取り上げます。ダコタ・アクセス・パイプライン(DAPL)の建設計画は、総工費38億ドルを投じ、日に50万バレルもの原油をノースダコタ州バクケン油田からサウスダコタ州とアイオワ州を通り、イリノイ州の製油所に送ると言う巨大プロジェクト。この建設計画をめぐり、建設ルート近くのスー族は、古くからの聖地や埋葬地が脅かされるばかりでなく、パイプラインから原油が漏れ出た場合、居留地の水源に打撃を与え、飲料水として利用するミズーリ川が汚染されることを懸念し、建設の中止を訴えています。この土地の地役権は先住民にあり、先住民の居留地を侵害しないことを定めた条約に違反していると彼らは主張し、自らを「水の保護者」と名乗り建設計画を中止させるため阻止行動を続けてきました。デモクラシーナウ!は早い段階からこの動きを報道してきました。10月にオバマ大統領が建設差し止めを命じる直前までの、初期の動きの総集編です。

2016年9月3日、エイミー・グッドマン自身がメディアとして初めて現地に出向き、緊迫した抗議の様子をレポートしました。警察、民間警備員らの居並ぶ中、建設を阻止しようと素手の抗議者が建設現場に向かって行進しているところに、建設会社の雇った民間警備員が犬をけしかけ、とうがらしスプレーを使って攻撃を加えました。物々しい装備、頭上を飛び回る監視ヘリ、人を襲って口から血だらけにした大型犬など、騒然とした現場の状況が映し出されます。

この抗議活動をレポートした衝撃的な映像がSNSで大きな反響を巻き起こし、大手メディアも取り上げるようになりました。(岩川明子)

Credits: 

字幕翻訳:デモクラシー防衛同盟
千野菜保子・仲山さくら・水谷香恵・山下仁美・山田奈津美・岩川明子
/全体監修:中野真紀子