ハリケーン被災の病院で起きた患者の集団「安楽死」
2009/8/31(Mon)
Video No.:
1
22分
2005年8月ニューオーリンズ市がハリケーン・カトリーナで被災してから4年がたちました。ハリケーン襲来の後には多くの悲劇が起こりましたが、その1つに関する衝撃の詳細が長期にわたる調査によって明らかにされました。
ニューオーリンズ・メモリアル医療センター(New Orleans Memorial MedicalCenter)では、ハリケーンによる洪水で電力供給が停止し、その後の数日間で45人の患者が死亡しました。ニューヨーク・タイムズ紙日曜版の別刷り雑誌に掲載された、異例の長文報告「メモリアル病院 死の選択」(The Deadly Choices at Memorial)は、多数の患者が「安楽死」させられた顛末を詳述しています。調査報道NPOプロプブリカ(ProPublica)の記者で、2年半もの歳月をかけて徹底的に事件を調査したシェリ・フィンク医師に聞きます。
シェリ・フィンク(Sheri Fink)
ニューヨークに拠点を置く報道NPOプロプブリカの記者で、医師でもある。人道支援組織で米国内外の活動を経験。2003年の著書『手術の前に死んでくれたら─ボスニア戦争病院36カ月の記録』(War Hospital: A True Story of Surgery and Survivalアスペクト刊)で高い評価を得る。最新の執筆記事はProPublica.orgとNYタイムズマガジンに掲載された「メモリアル病院 死の選択」(The Deadly Choices at Memorial)。
Credits:
字幕翻訳:川上奈緒子/校正:斉木裕明
全体監修:中野真紀子・付天斉