コーネル・ウエスト教授 バラク・オバマ新大統領を語る

2008/11/19(Wed)
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32分

人種問題を論じ、社会問題に積極的に発言することで有名なプリンストン大学教授コーネル・ウエストは、選挙戦のあいだから熱心なオバマ支持者として知られていました。11月4日の歴史的勝利を受けてオバマ当選の意義と新政権への期待について語ります。

オバマが早い時期から新政権への起用を表明していた人材の1人は、黒人として初めて司法長官に指名されたエリック・ホルダーです(その後、議会の承認を得て就任しました)。また当時財務長官への登用が取りざたされていたローレンス・サマーズは、クリントン大統領の時代に財務長官をつとめ、退官後ハーバード大学の学長に就任し、当時同大学でユニバーシティ・プロフェッサーだったウエストと激しく対立し、ウエストがプリンストンに移籍する原因となりました。こうした人々について、ウエストはどのように見ているのでしょうか?

「オバマが進歩的リンカーンになることを望むが、わたしは急進的奴隷廃止論者フレデリック・ダグラスとなって彼にプレッシャーを与えつづけたい」と宣言するウエストは、オバマを強く支援しながら、改革のスローガンがまやかしにならないように圧力をかけ続けることが進歩的左翼の役割だと語ります。(中野)

*コーネル・ウエスト(Cornel West) プリンストン大学宗教学部およびアフリカ系アメリカ人研究所教授。Race MattersやDemocracy Matters.など著書多数。新著はHope on a Tightrope: Words and Wisdom(『綱渡りの希望;言葉と知恵』)。

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字幕翻訳:玉川千絵子/校正:大竹秀子
全体監修:中野真紀子・高田絵里