地球温暖化に挑めるのは「大規模な運動のみ」  一方で 法的拘束なしの協定で妥協するオバマ政権

2014/8/28(Thu)
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世界の気候科学者たちは、急激に増大している温室効果ガス排出が「深刻で広範囲に渡る、不可逆的な影響」を及ぼす可能性があると警告しています。一方でオバマ政権は、法的拘束力つきの気候についての国際取引に対し、議会の承認を得る努力を放棄しようとしています。ニューヨーク・タイムズ紙は、米交渉人が議会承認を必要としない提案を準備しており、むしろ自由意志による温室効果ガス排出量削減の誓約を各国に求めるつもりでいると報じました。この報道と同時期に発表された国連報告書によれば、気候変動は温室効果ガス排出抑制がなければ「不可逆的となる」と警告しています。地球温暖化阻止を十分に行うには、現在知られている化石燃料埋蔵量の少なくとも4分の3は、掘り起こされるべきではないと、報告書にはあります。350.orgの創設者ビル・マキベンに、地球温暖化に対抗できる望みが、オバマ大統領の方法論ではなく、近々ニューヨーク市で開催される、気候に関する行動としては最大規模となるかもしれない、「気候対策民衆マーチ」(People's Climate March)のようなイベントに在ると考えるのか聞きます。「オバマ政権は、反抗的な議員をからかうことはしても、温暖化を減速させるために本気で自ら政治的痛みに耐えようとはしてきませんでした」とマキベンは言います。「他国はそれを見ぬいています。米国またはその他の地域でこの均衡を変えるには、大きな動きを作り上げるしかありません。だからニューヨークで9月21日に行われるイベントは重要なのです」

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