マルコムXの暗殺:元潜入捜査官がFBIと警察による陰謀に加担したことを認める
2021/2/26(Fri)
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【21/02/26/2】FBI(連邦捜査局)とニューヨーク市警は、マルコムXの暗殺に関する記録を公開するよう求める新たな圧力に直面しています。マルコムを狙った陰謀に加担したことを認めた元潜入警官の死に際の告白が、公表されたことを受けてのことです。昨年亡くなった元警察官のレイモンド・ウッドは、臨終の告白の中で、マルコム暗殺の数日前に、マルコムの警備隊のメンバー2人を別の犯罪(自由の女神を爆破する計画)に巻き込んで逮捕したことを認めました。この結果、マルコムXの警護は手薄になり、この黒人公民権運動指導者は1965年2月21日にハーレムのオーデュボン・ボールルームで銃撃に倒れる結果になりました。レイモンド・ウッドのいとこレジー・ウッドは先週、記者会見を開いてこの告白を発表し、レイモンドはこの計画に関与したことで人生の大半にわたり悩まされ続けたとデモクラシー・ナウ!で語ります。「レイは上司から、自分が見聞きしたことはいっさい繰り返してはいけない、さもないとマルコムの仲間入りをすることになる」と釘を刺されていました。「彼は私を信頼していたので、この情報を明かしましたが、自分が死ぬまでは何も言わないでくれと頼みました。でも同時に、この秘密を墓場まで持って行くことにならぬようにとも頼まれました」とレジー・ウッドは言います。
