今から18ヶ月前の2010年1月12日、ハイチは死者30万人、負傷者数十万人、そして百万人以上が住居を失うという、壊滅的な地震にみまわれました。地震発生時すでに、ハイチは西半球の最貧国で、復興への苦闘はいまなお続いています。30年近くハイチで仕事し、2009年以降は、ビル・クリントン元大統領の下でハイチへの国連副特使の任についている、ポール・ファーマー医師に、番組の時間いっぱいを使って、話を聞きます。ファーマー医師が20年以上前にその設立を手助けした慈善団体パートナーズ・イン・ヘルス(Partners in Health )は、当初ハイチ中央部で医療を無料で提供していましたが、現在では、さらに世界各地の9カ国で医療援助活動を行っています。ファーマー医師はハイチに関して何冊か本を書いていますが、このたび新刊Haiti After the Earthquake(『地震後のハイチ』)が出版されました。