アンゴラ刑務所囚人のハーマン・ウォレスは42年間にわたる独居房拘禁の末、肝臓がんで余命わずかとなっています。ウォレスと他の2人の通称「アンゴラ・スリー」と呼ばれるメンバーは、武装強盗で実刑判決を受け、その後1972年にアンゴラ刑務所として知られるルイジアナ州立刑務所の看守を殺害した罪に問われました。彼らは、ブラックパンサー党初めての刑務所内支部のメンバーだったという政治運動が原因で罠にかけられたと述べています。ウォレスの支持者らは、ウォレスの余命があとわずかなのに、情状酌量による仮釈放の要請への返答は今のところ返ってきていないと話しています。「ハーマンズ・ハウス」という作品でウォレスと共同制作したニューオリンズを拠点にしている芸術家のジャッキー・スメルに話を聞きます。同作品を主題にした同名のドキュメンタリー映画も作られました。「ルイジアナ州で、『情』という言葉が権力者のボキャブラリーにあるのかわかりません。私は情状酌量での釈放もしくはそれを要請することが、ハーマンを釈放する多岐にわたる努力として大切なことだと思ってきました。ですが42年間、州はハーマンに対する法の適正手続きを拒否しています。信じられないです。彼は米国内で最も長く独居房で服役した人です」とスメルは語ります。