デイリーニュース

  • 共和党下院ナンバー2 エリック・カンター予備選で敗れる 反移民法、反企業優先政策派からの反発か

    下院の多数派院内総務のエリック·カンターがバージニア州の共和党予備選に敗退し、議会歴史上最大の番狂わせとなりました。ティーパーティ候補者である挑戦者ディビット·ブラットは、中途半端な右派の政治家としてカンタ―を描き批判しました。カンターの敗北は共和党内の政治権力を覆すと共に、移民改革も脅かすと見られています。ブラットは断固とした反移民法政策を掲げて出馬し、カンターがDREAM法へ穏やかな支援をしたことを非難しました。カンタ―は共和党の下院ナンバー2としてジョン・ベイナー議長の後任とされていた人物です。選挙戦でもカンタ―は540万ドルを費やしましたが、ブラットはたったの20万ドルでした。下院の院内総務が予備選で敗北したのは1899年にこの職が作られてから初めてのことです。挑戦者はカンターを「穏健派」だと主張しましたが、カンタ―は医療保険制度改革から去年の行政シャットダウンまで、オバマ大統領の議題を阻止しようと、共和党内で重要な役割を果たしました。ネイション誌派員ジョン·ニコルズに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/6/11(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 大学は行く価値があるのか? 新ドキュメンタリー『象牙の塔』が描く高等教育の持続不可能な支出と学生ローン

    大学の学位のためにかかる費用は、過去30年で1120%高騰し、食糧、医療、住宅、ガソリンや他の生活基本物資の値上げをはるかに上回っています。1兆2000億ドルの学生ローンとあいまって、米国は経済面だけでなく、国の教育制度そのものを脅かす危機に直面しています。この問題は、米国の高等教育モデルは持続不可能になったと主張する興味深い新ドキュメンタリーIvory Tower(『象牙の塔』)の中で検証されています。同映画は、質の高い手頃な料金の教育を求める奮闘と、何億ドルという費用がフットボールスタジアムや法外な職員給与、そして贅沢な福利厚生に投じられている大学構内の企業的雰囲気の拡大を対比させています。『象牙の塔』の監督でプロデューサーのアンドリュー・ロッシから話を聞きます。同映画は6月13日、ニューヨーク市とロサンゼルスで公開されます。

    ☆このニュースは「 学生字幕コンテスト2015」の課題に挙がっています。記事の表題をクリックすると英語版に飛べます。関連の参考動画(字幕付き)は、こちらです⇒

    *政府の学生ローンが若者を餌食に生み出す第二の住宅バブル

    dailynews date: 
    2014/6/10(Tue)
    記事番号: 
    4
  • オバマは学生ローン返済を収入の10%までに制限する新プランを推進、活動家らは過重な債務の広範な減免を要請

    オバマ大統領は、米国の次の金融危機とも呼ばれている、総額1兆2000億ドルを超える学生ローンの問題に取り組むための新たな方針を明らかにしました。大統領の新プランは、学生ローンの月々の返済額の上限を収入の10%までとするPAYE、すなわち「稼いだ分だけ返済する」(Pay as You Earn)プランを利用できる資格を緩め、対象者を大幅に拡大するものです。またオバマの新プランでは、20年間にわたって返済を続ければ、残りの未払債務は帳消しになります。米国では学費の高騰により、数百万人が卒業と同時に巨額の負債を抱え、初めから進学を断念する人も多数でています。いまや学生ローンの総額は、住宅ローンを除く他のどの消費者負債の項目よりも大きなものになっています。2014年の卒業生が抱える債務は平均3万3000ドルと、米国史上最大に達しています。学生ローンの利用者は卒業生全体の7割強に達していますが、この割合は20年前には5割以下でした。ニュースクール大学の社会学の博士課程の学生で、学生ローン問題の主要な活動家であるパメラ・ブラウンと、米国の高等教育に関する新作ドキュメンタリーIvory Tower(『象牙の塔』)の監督でプロデューサーのアンドリュー・ロッシから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/6/10(Tue)
    記事番号: 
    3
  • タリバンがカラチ空港を再攻撃 パキスタンで武装勢力との内戦が始まる?

    タリバンの武装勢力は48時間のうちに2回目のパキスタン最大のカラチ国際空港への攻撃を行いました。6月10日未明、バイクに乗った武装集団が空港治安部隊が運営する学校に発砲しました。タリバンの武装勢力による6月8日の攻撃では、攻撃者を含む少なくとも38人が死亡しました。「パキスタンのタリバン運動(TTP)」は2つの攻撃の反抗声明を出し、この攻撃は北ワズィーリスターンでの軍事活動と、TTPの指導者ハキムラ・メスードが米国無人機の攻撃で2013年末に殺害されたことの報復であると述べました。パキスタン政府は2014年初めにタリバンとの和平交渉へ向けて動きましたが、その過程は、この交渉への参加をめぐるタリバン内での分裂によって行き詰っていました。パキスタン人で政治と防衛アナリストのアイシャ・シディカから話を聞きます。シディカは、Military Inc.: Inside Pakistan’s Military Economy(『軍事会社:パキスタンの軍事経済の裏側』)の著者です。

    dailynews date: 
    2014/6/10(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 右翼による銃乱射が多発 一方米政府は9/11後に中断していた対国内テロ対策部署を再開

    エリック・ホルダー司法長官が国内テロリストを検証する対策本部を復活させてから1週間も経たないうちに、反政府愛国運動とつながった夫婦がラスベガスの警察官2人を射殺し、巻き添えの市民1人を殺害、その後自分たちに銃を発砲して自殺しました。ジェラドとアマンダのミラー夫妻は最近、連邦政府との直接対立が続くクライブン・バンディの農場で時間を過ごしていました。警察によると、彼らは「これは革命の始まりだ」と宣言し、アメリカ独立革命旗と鉤十字を警官らの死体の上に置きました。今回のラスベガスの銃撃の2日前には、「ソブリン市民」運動と呼ばれる反政府運動とつながりのある男がジョージア州の裁判所を襲撃しています。この男は発煙弾を投げたあと保安官に向けて発砲、その保安官によって銃殺されました。当局によれば、この銃撃犯デニス・マークスは自家製爆弾と食糧と水を持っており、彼が人質をとることを計画していことを示唆しているとしています。今回ホルダー司法長官が対国内テロ対策部署を復活させることを決定した5年前、オバマ政権は、過激派右翼の復興に関する主要報告を共和党の抗議にあって撤回しています。米国の人種差別扇動グループと過激派を監視する「南部貧困法センター」(Southern Poverty Law Center)のマーク・ポトクから話を聞きます。「[右翼武装]運動は、現在火が付いている状態です。

    dailynews date: 
    2014/6/10(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 解放されたバーレーン活動家ナビール・ラジャブ 政府の弾圧を支持する米国に中止を要求

    民主化要求の抗議活動で2年間近く投獄されていたバーレーン人権センター長のナビール・ラジャブに話をききます。米政府と近隣のペルシャ湾岸諸国からの重要な支持を取り付けたバーレーン政府は、2011年2月に民衆蜂起が発生して以降、反政府デモ弾圧を続けています。「米政府は我々を見捨てている。完全に無視をしている。彼らはここで独裁政治を支持しているのです。米国の政策は、米国人しか変えることができないのです」とラジャブは語ります。本日は、バーレーンの裁判所が平和的なデモ参加者に長期の刑期判決を繰り返すことで同国の抑圧的な政治体制を維持する重要な役割を担ってきたことを示す新たな報告書を執筆した、ヒューマン・ライツ・ウォッチのジョシュ・コランジェロにも話を聞きます。

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    2014/6/9(Mon)
    記事番号: 
    2
  • マヤ・アンジェロウ追悼:著名な詩人にビル・クリントン、ミシェル・オバマ、オプラ・ウィンフリーが哀悼

    7日、作家で活動家のマヤ・アンジェロウの追悼式がノースカロライナで行われました。アンジェロウは先月86歳で逝去しました。ジム・クロウ法(黒人差別法)の中、南部で生まれ、アンジェロウは世界的に最も有名な作家になりました。優れた歌手、女優として成功した後、アンジェロウは、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアやマルコムXらと共に活動し、1960年代の公民権運動に深く関わりました。作家ジェイムズ・ボールドウィンや他の作家に進められ、執筆活動に集中するためアンジェロウは、7作ある自伝のうち1作目の『歌え、飛べない鳥たちよ』(I Know Why the Caged Bird Sings)を執筆しました。この著書で、彼女は賞受賞経験のある作家、詩人として世界中に知られる驚異的な経歴を手にいれました。30年間教鞭を取っていたウィンストン・セーラムのウェイクフォレスト大学でアンジェロウの追悼式出席者には、米大統領夫人ミシェル・オバマ、元米大統領ビル・クリントン、メディア女王のオプラ・ウィンフリーらもいました。「私たちがありのままで居続ければ、世界は私たちを受け入れてくれるということを私たちに見せてくれました。そして彼女は黒人女性だけでなく、全ての女性にこれを示してくれました。

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    2014/6/9(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 5人のタリバン捕虜釈放後もグアンタナモ収容所の今後についての疑問は残る

    ボウ・バーグダール陸軍軍曹の釈放と引き換えにグアンタナモに収容中の5人のタリバンを釈放した捕虜交換に対して異論が沸騰し、オバマ政権は弁明に追われています。5日、国務省の副報道官マリー・ハーフは、米国が釈放した捕虜は「最も凶悪」な者たちだったとする一部の共和党員の主張に反論しました。釈放されたグアンタナモ囚人ハイルラ-・ハルクワの代理人をつとめる公民権弁護士フランク・ゴールドスミスに話を聞きます。また、最近、”Missing the Point on the Guantanamo Taliban Prisoner Swap and the Release of Bowe Bergdahl”(グアンタナモ収容のタリバンとの捕虜交換とボウ・バーグダールの釈放に関する誤解)という記事を書いたアンディ・ワージントン記者にも話を聞きます。

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    2014/6/6(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「アメリカ最後の戦争捕虜」ボウ・バーグダールの裏話をアフガン帰還兵の記者が語る

    捕虜交換をめぐる論争が高まる中、ボウ・バーグダール陸軍軍曹のアフガニスタンでの日々に関する新情報が出てきています。5日、オバマ政権当局者は捕虜交換に関する詳細がリークされていたらバーグダールの生命は危険にさらされたかも知れないと述べました。一部のメディアはバーグダールが彼を捕まえているタリバンに共鳴するようになったと憶測していますが、新たな報道でバーグダールは少なくとも2回、2011年秋と2012年のどこかで脱走したことが明らかになりました。一方、ニューヨーク・タイムズ紙は軍の機密報告書を暴露しました。それによるとバーグダールが2009年6月に陸軍の前哨基地から自分の意思で持ち場を離れたのは間違いなさそうです。ただし、この記事は、彼が脱走する気だったと結論づけるにはいたっていません。またこの記事は、バーグダールがそれ以前にも、陸軍勤務中に少なくとも2回、任命された地域からさまよい出た記録があり、そのうち一回はアフガニスタン赴任中に起きたことを明らかにしました。アフガン戦争の帰還兵で数年にわたりバーグダールの事件を追ってきたジャーナリストのマシュー・ファーウェルに話を聞きます。ファーウェルは、故マイケル・へイスティングスが2012年にローリング・ストーン誌に載せた記事”America's Last Prisoner of War”(アメリカ最後の戦争捕虜)の取材を手伝いました。

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    2014/6/6(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 米環境保護庁 石炭公害削減に乗り出すも 反対派は本格的排出ガス削減には不十分と主張

    6月第1週に発表された新たな環境保護規制は、米政府による地球温暖化の原因となる排出ガス抑制努力としてはこれまでで最も広範囲にわたるものとされています。米環境保護庁 (EPA)は、2030年までに、石炭火力発電所での温室効果ガス排出を2005年レベルから30パーセント削減することを目標に掲げています。しかし多くの環境保護活動家は、米国に温室効果ガス削減へ向けたもっと踏み込んだ行動を求めています。英ガーディアン紙の報道によればEPAの同計画下ではウエストバージニア州、ケンタッキー州、オハイオ州などの石炭消費量の最も多い州では、排出量の現在レベルの維持ないし、増加も許されているとしています。一方、欧州連合は、地球の気温の摂氏2度以上の上昇を食い止めるために、米国は「更に努力すべき」だと主張します。政策研究所(Institute for Policy Studies)の「気候政策プログラム」(Climate Policy Program)部長ジャネット・レッドマンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/6/5(Thu)
    記事番号: 
    4

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