米連邦最高裁は6月25日、警察が逮捕者の携帯電話を捜査するには令状を取らなければならないと、全員一致で判決を下し、スマートフォン時代のプライバシーの権利擁護者たちには高らかな勝利となりました。この判決は携帯電話と同じように個人の生活情報が大量に集積、保存されるノートパソコンのような他の電子機器にも当てはまる可能性が高いのです。同判決は米国家安全保障局(NSA)の膨大な携帯監視網には触れませんでしたが、NSAへの批判者は、これは最高裁が現代のテクノロジーとそれがプライバシーに及ぼす影響をかなり理解していることを示したものだと言います。この判決について米国自由人権協会(American Civil Liberties Union)の「言論、プライバシー及びテクノロジー・プロジェクト」の専従弁護士ネイサン・フリード=ウェッスラーに話を聞きます。また彼には、警察が利用する「スティングレイ」(Stingray )というスパイ機器についても話を聞きます。「スティングレイ」は、偽の携帯基地局として機能する監視機器で、一定距離内の全ての携帯のデータを傍受することが出来ます。