オクテイヴィア・バトラーを回顧:発掘された2005年のインタビューで黒人SF作家が警告的な物語を共有
2021/2/23(Tue)
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【21/2/23/2】デモクラシー・ナウ!は放送開始25周年を迎えました。番組の歴史からの最も素晴らしくインパクトの強い瞬間のいくつかを再訪します。その中には、先見性のある黒人SF作家オクテイヴィア・バトラーの最後のテレビインタビューの1つも含まれます。バトラーは、2006年2月24日に58歳で亡くなるほんの3か月前、2005年11月にデモクラシー・ナウ!のインタビューにこたえています。バトラーは、サイエンスフィクション作家に授与されるヒューゴ賞とネビュラ賞を受賞した最初の黒人女性で、マッカーサー「天才」奨学金を授与された最初のSF作家です。彼女の最もよく知られている作品には、古典の『キンドレッド―きずなの招喚』や、未完となった3部作の2編、Parable of the Sower(『種蒔く人の寓話』)、Parable of the Talents(『才能ある人たちの寓話』)があります。彼女の作品は新世代の黒人SF作家たちを刺激し、彼女は「アフロフューチャリズムの母」と呼ばれました。彼女のデモクラシー・ナウ!との2005年のインタビューは、ハリケーン「カトリーナ」がニューオーリンズを破壊した直後、ジョージ・W・ブッシュ大統領が米国のイラク戦争とアフガン戦争を先導している最中に行われました。黒人女性のSF作家の先例がほどんとなかった時代に、どのようにしてSF作家になることを目指したかと問われると、バトラーは自分の能力を疑ったことはなかったと述べました。「私にはできると思いました」と、彼女は言いました。「私は勇敢でも、ましてや思慮深くもありませんでした。そうしたかったんです。そして私にはできると思いました。」
