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2020年11月23日(月)

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  • 大統領選挙の結果をひっくり返そうとするトランプ大統領による前代未聞の活動が続いていますが、これまでトランプ司法チームが提訴した裁判のうち20を超える裁判が却下、または取り下げられました。トランプ・チームは現在、いくつかの州の選挙結果の公式認定の延期や阻止に力を注ぐ一方、デトロイト、フィラデルフィア、アトランタなど黒人人口の多い地区の票を無効にしようとしています。ニューヨーク・タイムズ・マガジン誌の常勤ライターであるエミリー・バゼロンによれば、トランプ司法チームの努力はこれまでのところ実質的な中身がなく、大統領の顧問弁護士ルディ・ジュリアーニが「裁判をケーブルニュースのように取り扱っている」状態です。より多くの共和党議員がトランプの民主主義を転覆する試みに対して立ち上がるべきだとバゼロンは言います。

  • 共和党は、大統領選挙の敗北にもかかわらず、トランプ大統領を居座らせ続けようとする前例のない試みをおこなっており、その一環としてミシガン州に焦点を当て、選挙結果の認定の延期や、黒人が人口の圧倒的多数を占めるデトロイトの投票を無効にしようとしています。トランプ大統領は先週、ミシガン州の共和党員のグループとホワイトハウスで会いましたが、この会合は、ミシガン州の選挙人16人がバイデンに与えられることを阻止したいトランプが議員らに個人的な圧力を加えたものと見られています。全米黒人地位向上協会(NAACP)デトロイト支部の代表であるウェンデル・アンソニー牧師は、「これはアフリカ系アメリカ人の投票を無効にしてトランプに勝たせようとする試み」と言います。「他国で起こっていれば政治的クーデターと呼ばれます」。

  • 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐワクチン開発の成功に世界が望みを託すなか、企業の監視団体は、医薬品の研究開発の多くは公的資金による研究に依存していると言います。「コロナワクチンへの投資も、ほとんどの薬と同様、実は納税者や政府の負担の上に成り立っているのです」と、「パブリック・シティズン」代表ロバート・ワイスマンは言います。

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