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2020年11月17日(火)

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  • 【20/11/17/1】米国のCOVID-19の死者数が25万人に近づく一方、製薬会社のファイザー社とモデルナ社は両社ともに感染予防に90%以上の効果があることを示す有望なワクチンの臨床試験結果を発表しました。しかし政府関係者と保健専門家は、世界中で120万人を死に至らしめた新型コロナウイルスに対するワクチンが広範囲に配布された場合、その保管と分配に非常な困難が予想されると警告しています。ワクチン研究者のサアド・オマール博士は、最近のニュースを「心強い」としながらも、製薬会社は単なるプレスリリース以上に、データと問題点について透明性をもっと示すべきだと指摘します。「もう少し詳細があってしかるべきです。そしてそれは、科学的な報告書のような形をとるべきです」と、「イェール・グローバルヘルス研究所」(Yale Institute for Global Health)の所長で、イェール大学医学部の感染症学の教授でもあるオマール博士は言います。

  • 【20/11/17/2】COVID-19のパンデミックが9ヵ月目に入っていますが、米国最大の看護師組合である「全米看護師連合」(National Nurses United)の新たな報告書は、病院は依然として十分な個人用防護具(PPE)を提供できておらず、インフルエンザシーズンにおける感染者急増の悪化が予想されているなかで準備が整っていないことを明らかにしています。この組合は、少なくとも2000人の最前線の医療従事者がCOVID-19で死亡し、そのうち有色人種の看護師が全体の労働力の4分の1未満であるにも関わわらず、死者数の半分を占めていると推定しています。全米看護師連合の代表ジーン・ロスは、準備不足が医療従事者たちの壊滅的な犠牲につながっていると言います。「病院には依然として感染者急増への対策を持っていません。そして現在、感染者は急増しているのです」と、ロスは言います。「看護師と他の医療従者たちを本当に憂鬱にさせているのは、対応不足と不適切な対応なのです」。

  • 【20/11/17/3】ハリケーン「イオタ」が11月16日、カテゴリー4の勢力でニカラグアに上陸しました。2週間前にはハリケーン「エタ」が中米各地のコミュニティを直撃し、広範な破壊をもらしたばかりでした。「イオタ」は11月にニカラグアに上陸した史上最強のハリケーンです。「一番弱い立場にいる人たちが大きな被害を被っています。被害にあっているのは、えてして中米各地の先住民、アフリカ系コミュニティ、黒人コミュニティの人々なのです」と、ハリケーン「エタ」の被害に苦しんでいる人々に詳しいカリフォルニア大学デービス校のアメリカ先住民研究学科の博士研究員ジョバンニ・バツは言います。

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