先住民族の権利に関する国連特別報告官のジェイムズ・アナヤは米国に住む先住アメリカ人の窮状に関して国連史上初めての調査を率いてきました。アナヤの勧告には、米国が4人の大統領の顔が彫られた有名なラシュモア山のあるサウスダコタ州ブラックヒルズなど、いくつかの土地を先住民部族に返還するようにとの助言も含まれています。こうした動きは今日も続く先住アメリカ人に対する体系的差別への取り組みを進めるだろうとアナヤは言います。「この国の先住民族たちはみな……貧困や劣悪な衛生環境、教育機会の欠如、社会病理なとに苦しむ比率が、国民の中の他の集団に比べてはるかに高い」とアナヤは言います。「この状態は彼らが苦しんできた不正の歴史に関係しているのです」