デイリーニュース

  • エジプトで司法のクーデター:ムスリム同胞団多数の人民議会を解散 軍が権力を掌握

    大統領選挙の決選投票が迫るエジプトで、最高憲法裁判所が新たに選出された人民議会を解散し、権力を軍に戻しました。同裁判所はまた、ホスニ・ムバラク政権の前首相アフメド・シャフィクが、ムスリム同胞団の大統領候補者モハメド・モルシの対抗馬として決選投票に進出できることも確認しました。この決定は司法によるクーデターに等しいと批判され、エジプトで抗議活動が始まっています。カイロからデモクラシー・ナウ!特派員シャリーフ・アブデル・クドゥースに最新情報を伝えてもらいます。「軍の管理する権力移行プロセスはすでに意味をなさないほど歪んでいましたが、今回の司法判断が、最後のトドメとなりました」とシャリーフは言います。「いま現在、エジプトは議会も、憲法も、さらには憲法起草の明確なプロセスさえもない状態です。しかも決選投票がどっちに転んでも選ばれる大統領は国を二分するだけのような人物なのです」

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    2012/6/15(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 未曾有の内部告発者つるし上げをしたオバマ政権 政治的利益のための情報漏えいに問われる

    イランの核開発プログラムを標的にした米国とイスラエルのサイバー攻撃や、オバマ大統領の秘密の「殺しのリスト」など、一連の国家保安情報の漏えいをどのように調査するかについて、米連邦議会で党派を超えた論争が始まっています。司法長官のエリック・ホルダーは漏えい調査を率いる二人の検察官を指名しましたが、共和党は特別独立検察官を任命するのを拒絶したことでホルダーを批判しています。これが本当に市民の利益を考えた内部告発なのか、それとも政治的な利益のために秘密理に公認された漏えいなのかを疑問視する分析家もいます。政府の責任行動を求める団体は、オバマ政権の過去の内部告発者に対する厳しい追及を踏まえて、同政権がこれらの漏えいに関与した人物たちをどこまで厳しく追求するかを見守っています。以前司法省で内部告をおこなったジョセリン・ラダックに話を聞きます。

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    2012/6/14(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 2008年の選挙公約に違反しオバマが企業の規制回避への支援を望んでいることが漏洩された貿易文書で明かに 

    13日に漏えいした合意文書の草案から明らかになった、オバマ政権が後押ししている機密貿易協定は、企業の権力を非常に大きく拡大すると同時にオバマ大統領の2008年の選挙公約に矛盾しています。米国と8つの太平洋諸国との間で取り交わされる環太平洋経済連携協定(TPP)への米国の提案は、米国で活動している外国企業が、おもな規制についての訴訟を国際裁判所で起こすことを可能にするかもしれません。このパートナーシップは、米国の法律を超える力を持つ可能性があり、そこで決められた規則の違反者に罰則を科すことができます。ウェブサイトに漏えい文書を掲載したフェアトレード団体「パブリックシチズン」(Public Citizen)の「グローバル貿易ウォッチ」プログラム代表ロリ・ウォラックに話を聞きます。「これは単に悪い貿易協定なんかではありません」とウォラックは言います。「人口の1%を占める富裕層が私たちの生活の最低条件や基本的人権を破壊する道具なのです。」

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    2012/6/14(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ウォール街からの何百万ドルの寄付で潤う米上院 JPモルガン・チェースCEOを議会で歓待

    13日、JPモルガン・チェース最高経営責任者のジェイミー・ダイモンは、同行が危険の高いデリバティブ取引で30億ドルもの資金を損失したことに関し米連邦議会で証言した際、抗議者たちから面と向かって非難を受けました。しかし、ワシントンで一番のお気に入り銀行家と呼ばれている彼に対し、議員たちは暖かな歓迎を示しました。JPモルガンは昨年のロビー活動で760万ドルを費やし、ダイモンは米上院銀行委員たちの選挙に長い間寄付し続けてきました。BlackTuesday(『暗黒の火曜日』)の著者で元投資銀行家のノミ・プリンスに話を聞きます。プリンスは「2008年の金融危機が始まって以来、銀行の上層部の聴聞会には矛先の鈍いものがいくつもあったとはいえ、ダイモンのはそれらの中でも一番矛先の鈍いものだった」と言います。「昨日私たちは、潤沢な選挙資金提供と、ロビー活動で使われる金が、金融産業への規制や、上院内での金融業界の影響力に大変な効果をもたらしているということを垣間見たのです。こういうことだから、立法府の指導者と銀行家の間には何の境界線も無いのです」。

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    2012/6/14(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 米軍に蔓延する自殺:2012年 戦死者数を超えた米兵の自殺者

    今年、自ら命を絶った米兵の数は、戦場で死亡した兵士の数を上回っています。国防総省によると、2012年になって自殺した現役部隊の兵士は、少なくとも154人に上り、ほぼ1日に1人の割合に達しています。3人のゲストに話を聞きます。ケビン・ハインズはサンフランシスコの金門橋から飛び降り自殺を図りましたが一命を取り留め、現在は自殺の恐れがありそうな兵士たちのカウンセリングを行っています。ボニー・キャロルは国防総省の軍自殺予防対策本部の共同議長で遺族のための悲劇支援(Tragedy Assistance Program for Survivors)プログラムの代表も務めています。アーロン・グランツはジャーナリストでThe War Comes Home: Washington’s Battle Against America’s Veterans(『戦争がうちにやってくる:アメリカの退役軍人に対するワシントンの戦争』)の著者です。

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    2012/6/13(Wed)
    記事番号: 
    2
  • シリアは内戦か? 対応をめぐりジャーナリストのパトリック・シールと活動家ラフィフ・ジュージャティが討論

    シリアで全面的な内戦が勃発したのでしょうか? シリア全土で暴力が悪化の一途をたどる中、国連のエルベ・ラズース平和維持活動(PKO)担当事務次長は12日、国連高官として初めてシリアは内戦下にあると断言しました。米国はロシアがシリア政府軍に武器を供与しているとして非難していますが、その一方でサウジアラビアとカタールはオバマ政権の支援を得てトルコ経由でシリア反体制派に対戦車ミサイルを送り込んでいます。シリアの反体制派活動家ラフィフ・ジュージャティと、ベテラン中東ジャーナリストのパトリック・シールの討論を放送します。

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    2012/6/13(Wed)
    記事番号: 
    1
  • NY市のホームレス者数 過去最高の43,000人 市長の補助金を打ち切りで数千人が立ち退きの危機に

    ホームレス支援団体、ホームレス連合(Coalition for the Homeless)の報告によると、ニューヨーク市内のホームレス・シェルターの入居者数は過去最高の43,000人にも昇っています。ホームレス者数のこの上昇は、ホームレスの家族が家賃を払え定住できる物件に移れるための支援を怠ってきたブルームバーグ市長の政策に原因があると批判されています。住宅支援者たちは、NY市の家賃補助制度「アドバンテージ」の打ち切りにより、8,000人もの補助金受給者らが立ち退きの危機に面し、問題は悪化したと話しています。もうすぐ自身の家を失いそうな補助金受給者数人に話を聞いたデモクラシー・ナウ!記者のチャンタル・バーマンのレポートをご覧いただき、支援団体ホームレス連合の政策アナリストのパトリック・マーキーに話を聞きます。

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    2012/6/12(Tue)
    記事番号: 
    3
  • マサチューセッツ州知事時代のロムニー 「両性愛」「トランスジェンダー」と言う言葉を理由にいじめ対策プログラムを差し止め

    共和党大統領選候補のミット・ロムニーが同性婚反対の意思を表明してから数週間がたちましたが、ボストン・グローブ紙は、かつてマサチューセッツ州知事時代に同氏が、「『両性愛』や『トランス・ジェンダー』という言葉が入っているという理由でティーンエイジャーのためのいじめ対策の報告書を差し止めた」ことを明らかにしました。同紙は、ロムニーが同性愛者コミュニティを特定の対象とした州政策から距離を置こうとしたのはこの政策にとどまらなかったとしています。ボストンから、高名なLGBTQ(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クィア)の権利活動家でこのいじめ対策報告書の共同著者、元マサチューセッツ州知事憎悪犯罪対策委員会(the Governor’s Task Force on Hate Crimes)共同委員長のドン・ゴートン、そしてワシントンDCからは、この暴露記事の共同著者であるボストン・グローブ紙記者のクリストファー・ローランドに話を聞きます。

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    2012/6/12(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 米連邦最高裁 グアンタナモ収容者の上告を棄却 釈放に向けた法廷闘争に終止符の恐れ?

    グアンタナモ収容所に現在、収監されている人々のうち半数は5年前に釈放許可が出ています。にもかかわらず、米連邦最高裁は、グアンタナモ収容者による新たな上告をいずれも棄却しました。11日に下されたこの裁定に対し、保守的なワシントン巡回控訴裁判所の手に収容者の運命が委ねられると批判の声があがっています。収容者の多くには釈放許可が出ているのにもかかわらず、控訴裁判所は、常に軍事裁判所に味方し、拘束者の釈放をすべて却下してきました。米連邦最高裁もまた、かつての「敵性戦闘員」であるホセ・パディーヤによるドナルド・ラムフェルド元国防長官への訴訟回復を却下しました。本日は2人のゲスト、憲法上の権利センター(Center for Constitutional Rights)のグアンタナモ・グローバル・ジャスティス・イニシアチブ(Guantanamo Global Justice Initiative)の弁護士、シャヤナ・カディダルと、調査ジャーナリストのアンディー・ワーシントンに話を聞きます。ワーシントンは、いまなお拘束中の169人の収容者の半数以上である計87人にオバマ大統領のグアンタナモ収容所審査委員会から保釈許可が出ていると報じ、「実質的に、(最高裁の今回の裁判決は)、10年以上前に始まったグアンタナモ収容所の訴訟を終わりを意味します。

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    2012/6/12(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 映画「Will the Real Terrorist Please Stand Up」:ソール・ランドー監督、米支援の反カストロ勢力とキューバの5人を語る

    受賞歴のあるジャーナリストで映画監督、作家で教授のソール・ランドーは45本以上の映画を制作、14冊の書籍を執筆しており、その多くはキューバに関するものです。彼の最新の映画は、過激な反カストロ勢力への米国の支援についての「Will the Real Terrorist Please Stand Up(本物のテロリストは名乗り出てもらえませんか)」です。本日はランドーを迎え、キューバの5人と、航空機爆破やホテル爆破、暗殺などの事件の背後にいる反カストロ勢力に対する米国の支援の歴史について、話を聞きます。今日は彼らはアメリカで自由に生活することが許されています。「キューバは我々に何をしたのでしょうか。答えは、私が思うに、彼らが我々の領域で反抗的だったということです。そして、彼らは私有財産を取り上げる許可を取らなかった。彼らは私有財産を取り上げ、国有化した。そしてアメリカは……彼らを決して許していないのです」とランドーは語ります。

    dailynews date: 
    2012/6/11(Mon)
    記事番号: 
    3

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