デイリーニュース

  • グレン・グリーンウォルド:ウィキリークスが暴いた「犯罪者」は裁かれないのに、マニングには終身刑が求刑される

    米軍内部告発者とされ、ウィキリークスに米国機密文書を漏洩した容疑に問われているブラッドリー・マニング上等兵の軍法会議予審について、政治ブロガーで憲法法律家のグレン・グリーンウォルドに話をききます。グリーンウォルドはマニング側がとるであろう戦略についてコメントしています。「マニングの予審は全体が秘密に覆われています」とグリーンウォルドは述べ、グアンタナモ収容所被拘束者の予審の方がマニングの予審よりも透明性があるかもしれないと指摘します。「おそらく、今後60年間服役することからマニングを救う最善の策の1つとして、彼の弁護士は、同性愛公言禁止の軍に所属していたことによる性的指向をめぐり、つまりジェンダー問題をめぐる精神的苦痛が原因で、彼の判断力が欠如したと主張することを考えているはずです。なので、被告側が主張するこの精神的苦痛の一部は、彼の行動が十全な選択の結果ではなかったという理由から、マニングの行動の免責を要求する狙いがあるのでしょう。私は責めませんが、彼は国家に殺害されるか一生檻(おり)の中に閉じ込められるかという自分の人生の崩壊から免れようと、万全の策を講じようとしているだけです」と同性愛者を公言し、マニング公判のこの争点について特に多くのことを書いているグリーンウォルドは語ります。

    dailynews date: 
    2011/12/19(Mon)
    記事番号: 
    3
  • エイドリアン・ラモ:内部告発容疑のマニングを通報したことの正当性を主張

    元ハッカーで、去年、大量の機密文書を漏洩したというブラッドリー・マニング上等兵との会話を当局に通報したエイドリアン・ラモに話をききます。ハンドルネームを使ったラモとのオンラインチャットで、マニングはウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジに文書を提供したと暴露したとされています。ラモは現在、マニングの軍法会議の証人です。「彼の行動が彼自身をこういう事態に追い込んだ事をとても残念に思います。毎日彼のことを考えています。若いことが、理想的になることがどんなものか思い出しました。そして、彼は私のところへ来て、正しい判断というものがないような状況を作ったのです。たんに大きい被害か小さい被害かのどちらかの選択肢しかありませんでした。なので私は被害が小さい方をとらざるを得なかったのです。でも被害には変わりません。漏洩は危害や被害をもたらす可能性があります。それに今でも、米国の外交政策に長期的な被害を及ぼしています。その結果、米国の国際的立場を弱体化させているのです」とラモは語ります。

    dailynews date: 
    2011/12/19(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ブラッドリー・マニング:ウィキリークス漏洩容疑兵士、拘束後19ヶ月で軍法会議予審に出廷

    16日から週末にかけ、米軍内部告発者とされるブラッドリー・マニング上等兵の軍法会議予審がメリーランド州フォート・ミードで始まりました。マニングは1年半以上拘束されており、最大で23件の軍法に違反した罪に問われる恐れがあります。この24歳の青年には、米機密文書漏洩(ろうえい)史上最大の米国秘密外交文書数十万点を内部告発サイトであるウィキリークスに漏洩した容疑がかけられています。軍検察側は、マニングの罪に対して死刑は求刑しない方針ですが、それを覆す可能性もあります。現在までのところ、マニングが駐在していた米軍イラク基地のコンピューターのセキュリティー不足とマニングの「性的指向」に関する情緒不安定さが予審の論点として挙げられています。「この予審では、マニング側の弁護士は彼の性的傾向と精神状態を指摘しています。これが被告側の主張です。これは公判ではないので、これが被告側が軍法会議で実際に主張することだとは言い切れないので、今この段階では慎重にならなければいけません。もしかしたら公判で別の方法で使えそうな証拠を得たり、検察側から情報を引き出したいなど、何か別の理由があるのかもしれません。これまでの証拠はすべて、漏洩事件が起きたときにマニングが極度の情緒不安定に陥っており、また兵士の管理が驚くほど不足していたとして、被告側が減刑を求める可能性があることを示しています。

    dailynews date: 
    2011/12/19(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ブラッドリー・マニング: ダニエル・エルスバーグが語る ウィキリークス漏洩容疑兵士の法廷初日

    米軍内部告発者とされるブラッドリー・マニング上等兵が軍に拘留されて1年半以上になりますが、今日、初めて法廷に姿を見せる予定です。マニングは米国の数十万点の秘密外交文書を内部告発サイトであるウィキリークスに漏洩した容疑をかけられています。これは米機密文書漏洩史上最大のものです。おそらく米国内で最も有名な内部告発者であるダニエル・エルスバーグに登場してもらいます。またメリーランド州フォート・ミードに飛んで基地の外からマニング支援の集会の今を短くお伝えします。マニングはその基地で姿を現す予定です。エルスバーグはウィキリークスが明らかにした情報が「アラブの春」のきっかけとなりウォール街占拠運動にもつながったことを指摘しつつ、マニングが法廷に立つ容疑である漏洩に実際に関わっているのだとすれば、として次のような賛辞を送っています。「タイム誌の表紙になる『今年の顔』は、抗議者たちで、顔の出ない1人の匿名の抗議者の姿でした。しかし、もしそこに顔と名前を貼付けられるとしたら、アメリカ人の抗議者であれば私はブラッドリー・マニング上等兵の顔を置きたい」

    dailynews date: 
    2011/12/16(Fri)
    記事番号: 
    4
  • イラクの女性問題活動家 イラク解放との米国の主張を一蹴:「これは民主国家じゃない」

    ヤナル・モハンメドはイラクの女性自由機構(Organization of Women’s Freedom in Iraq)の代表者です。彼女と共に9年近い米国占領における、特に女性への影響を話し合います。「イラクの都市や町は5年前に比べてひどく破壊されています」。モハンメドはまた、「イラクに押し付けられた政策によって、イラクもまた99パーセントの貧困層と1パーセントの金持ちの社会と化してしまいました」 と言い、2月25日の行動の日に「アラブの春」に連動したイラクの抗議者たちへの弾圧も厳しく非難しています。「最大の敗北者は女性たちです。イラクの様々な広場に出ていってデモを行いましたが、イラク市民にとっては初めての形の弾圧に遭いました。アメリカ式の暴動鎮圧用警察部隊が投入されているのを目の当たりにしたのです……これは民主国家じゃありません」

    dailynews date: 
    2011/12/16(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 戦争のコスト:数万人の死者 巨額な戦費 引き裂かれた国

    過去9年にわたった米国の侵攻と占領はイラクの市民や外国の軍隊に血塗られた代償を残しました。米軍の死者は、およそ4500人で32000人が負傷しています。イラク側の死者数はおそらく正確にわかることはないでしょう。民間団体「イラク・ボディ・カウント」によれば、少なくとも10万4000人の民間人が死亡したとしていますが、他の調査では100万人以上という数字も出ています。ブラウン大学教授でワトソン国際関係学研究所の「戦争のコスト」調査プロジェクトの共同代表であるキャサリン・ルッツに話を聞きます。「これまで支払ってきた代価は想像を絶する大きさです」とルッツは言います。「イラク戦争の期間、米議会が8千億ドルの戦費を認めてきたのは知っていますが、真の代価はもちろんさらに巨大になります。そもそもからして犠牲になったイラク人は数万人の単位なのです」

    dailynews date: 
    2011/12/16(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 米軍のイラク撤退: 「イラクを破壊するという意味では 任務完了」

    米軍はイラクから撤退するかもしれませんが米国政府は撤退しません。バグダッドの米国大使館は世界最大であり、米軍が去った後の空白を数千人の民間軍事請負業者たちが埋めることになります。今日は米軍撤退のリポートをサミ・ラスーリの報告から始めます。彼はイラクのムスリム・ピースメーカー・チームズの創設者兼代表で、ナジャフの街から報告してくれます。ラスーリは、バグダッド陥落後のジョージ・W・ブッシュの例のとんでもない戦闘終結宣言を思い出させる言い方でこう言います。「イラクを破壊するという意味では、まさに『任務完了』です」

    dailynews date: 
    2011/12/16(Fri)
    記事番号: 
    1
  • “労働者所有企業従業員よ、団結せよ”:協同組合化された職場は米国経済を民主化するか?

    「ウォ‐ル街を占拠せよ」運動が引き続き記録的なレベルの富と収入の不均衡に抗議していますが、米国の経済はより民主的になっているのではないかと言っている作家に話を聞いてみます。15日のニューヨーク・タイムズ紙の論説欄で、ガー・アルぺロヴィッツは、われわれは、より民主的な所有形態に特徴付けられる経済体制への根本的な変化のさなかにいるのではないかと論じています。アルペロビッツによると、1億3千万人の米国人が何らかの協同組合のメンバーで、また1,300万人が労働者所有企業で働いているのだそうです。米国は、企業に支配された資本主義や、従来の社会主義とはかなり違った形へと向かっているとアルペロヴィッツは言います。「態度の変化がおきているようです。どちらも、今経済に何がおきているのかという非常に深い疑いで、それは占拠運動のおかげで目に見える形になりました。もうひとつの別の動きが言っているのは、『何が求められているのか、私たちはどこに向かっているのか』という問いです。これは、ある意味非常にアメリカらしい形での経済の民主化だと思います。」

    dailynews date: 
    2011/12/15(Thu)
    記事番号: 
    5
  • NAACP:ムミア・アブ=ジャマールの死刑撤回が意味する極刑をめぐる潮流の変化

    12月第2週、収監されているジャーナリスト、ムミア・アブ=ジャマールの何百人もの支持者が、彼が白人警察官殺害で逮捕されてから30年になるのを機にフィラデルフィアに集結しました。そのたった2日前には、フィラデルフィアの検察がアブ=ジャマールに死刑を求刑しないと発表したばかりです。アブ=ジャマール事件の展開について、全米黒人地位向上協会(NAACP)代表のベン・ジェロスにコメントをもらいます。「こんなにも法執行において保守的であったフィラデルフィアの検事であるセス・ウィリアムスが、理にかなって公正な要請を自分から積極的に言えると考えたという事実は、死刑への支持がトロイ・デイビスの処刑によって盛り返して以来の一番低いところまできていることの証です」とジェロスは言います。

    dailynews date: 
    2011/12/15(Thu)
    記事番号: 
    4
  • マルティナ・コレイア(1967-2011):トロイ・デイビスの姉で、市民運動リーダーの人生

    12月初め、元死刑囚、故トロイ・アンソニー・デイビスの姉で、ジョージア州の活動家マルティナ・コレイアの葬儀が、彼女の故郷ジョージア州サバンナで執り行われました。コレイアは10年以上にわたる乳がんとの闘病生活ののち、44歳で12月1日に亡くなりました。コレイアは、彼女自身の命のために闘うと同時に、彼女は弟の命を救うためにも果敢にも戦いました。警官ではない9人の目撃者の内の7人の証言撤回をはじめとし、警察官マーク・マクフェイル殺害で有罪となった証拠に大きな疑惑があるにも関わらず、デイビスは9月21日にジョージア州で処刑されました。「彼女はとてつもなく大きな遺産を残してくれた」と全米黒人地位向上協会(NAACP)の代表のベン・ジェロスは言います。「マルティナは全米の若い活動家を鼓舞したのです」

    dailynews date: 
    2011/12/15(Thu)
    記事番号: 
    3

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