ムバラク政権の暴力的な弾圧は、エジプト全土の抗議活動を取材するジャーナリストたちも意図的に標的にしています。アルジャジーラ、CBSニュース、ABCニュース、Foxニュース、CNN、BBC、ワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムズ、オーストラリア放送、デンマークのTV2ニュース、スイスのテレビ局などの報道機関が自社の職員に対する襲撃、脅迫、逮捕を報じています。ジャーナリスト保護委員会(CPJ=Committee to Protect Journalists)のフランク・スミスと話をします。彼によると、これまでにジャーナリストへの襲撃が100件、身柄拘束30件、暴行26件、取材機材の差し押さえ8件が確認されています。報道に携わって約24年、CPJで10年の経験を持つスミスは、「これは報道に対する露骨な暴力の最悪のケースだ」と言います。「もちろん責任はムバラク政権にある。今起きていることの目撃者を抹殺する政策を実行しているのだ。ムバラク政権は、エジプトを世界につなげるプラグを文字どおり引き抜こうとしているようだ」