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2019年9月25日(水)

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  • 情報機関の内部告発者がトランプ大統領を告発したことを受け、民主党のナンシー・ペロシ下院議長は、トランプへの弾劾調査を正式に開始しました。告発は、トランプ大統領が、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領への7月25日の電話で、米大統領選への民主党のトップ候補とされるジョー・バイデンと息子ハンターの捜査への協力を依頼したとしています。24日、共和党議員が多数を占める上院は、トランプ政権に対し、内部告発者の訴状を上下両院の情報委員会に開示するよう求める拘束力のない決議を全会一致で可決しました。民主党選出の下院議員(テキサス州)で、2017年にトランプ弾劾の議案を米議会に提出した初の議員となったアル・グリーンにこの動きへの反応、そして次の一歩をどう見ているかを聞きます。『ネイション』誌の政治ライターのジョン・ニコルズにも話を聞きます。彼の最近著のタイトルは、The Genius of Impeachment: The Founders’ Cure for Royalism (『弾劾の天才:建国の父たちが君主主義病に使った治療法』です。

  • 最近起きたサウジアラビアの石油施設攻撃をめぐり、中東で一触即発の緊張が漂う中、24日、トランプ大統領は、国連総会で3回目の一般討論演説を行いました。アメリカはサウジへの攻撃はイランに責任があると非難していますが、イラン政府は否定しています。トランプは、中国とベネズエラも糾弾しました。トリコンチネンタル:社会調査研究所の所長ビジェイ・プラシャドと話します。彼がニュース・サイト『サロン』に、最近寄稿した記事のタイトルは“World leaders gather at the UN in the face of war, climate catastrophe & global worker exploitation.”(「戦争・気候の破局・グローバルな労働者の搾取を前に 世界の指導者たちが国連に結集」)です。

  • 英最高裁は、24日、ボリス・ジョンソン首相が欧州連合(EU)との合意のあるなしに関わらずブレグジットを決行するために議会を閉会したのは違法だという判断を示しました。これを受け、英国議会は再開されました。英国は10月31日にEU離脱を予定しており、ジョンソンは、審議の余地を限定させるため、女王に許可を求め、8月末、議会閉鎖という前例のない措置を行いました。ニュースが報じられて以来、ジョンソンの辞任を求める声が高まり、野党労働党党首のジェレミー・コービンは、総選挙の実施を呼びかけ、ジョンソンの女王と国民への謝罪を要求しています。英国の政治危機について、英国の伝説的なシンガー・ソング・ライターのビリー・ブラッグに聞きます。「ブレグジットの背景にあるのは、ふつうの労働者たちが、自分たちの暮らしを代弁する者はもういないと感じていることです。欧州連合に怒りが集中していますが、本当なら、怒りはボリス・ジョンソンが率いる政権に向けられるべきなのです」とブラッグは言います。彼の最新著は、The Three Dimensions of Freedom.(『自由の3つの次元』)です。

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