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2019年9月13日(金)

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  • 12日木曜日の夜、ヒューストンのテキサス・サザン大学で行われた民主党大統領候補者テレビ討論会で、上位10候補が初めて同じ舞台に立ちました。予備選挙期間の3回目の討論会でしたが、ジョー・バイデン前副大統領とエリザベス・ウォーレン上院議員が同時に参加したのは初めてです。バイデン候補は医療保険制度についての彼の案と、イラク侵攻を支持した過去に対し、繰り返し批判を受けました。

  • 12日(木曜)夜に行われた民主党候補者テレビ討論会で、元住宅都市開発省(HUD)長官のフリアン・カストロ候補が先月のエルパソ銃乱射事件を取り上げたことで、人種と人種偏見をめぐる議論が個人的な色彩をおびました。銃撃によって犠牲になった22人はほとんどがヒスパニック系でした。カストロ候補は、犯人の白人男性は「私のような外見の人々を殺すために」国境の町に赴いたのですと述べました。エルパソ出身で元テキサス州選出下院議員のベト・オローク候補は、人種差別は米国の根幹にある風土病だと言いました。彼は、奴隷にされたアフリカ人が初めて米国に連れてこられてから今年で400年となることに言及し、奴隷制賠償委員会の設立を約束しました。

  • 討論会司会者のウニビジョン(スペイン語TV)のホルヘ・ラモスは、オバマ政権時代の国外追放処分に関する記録をめぐりジョー・バイデン前副大統領を厳しく追求しました。バイデン候補は、オバマ大統領が300万人という過去最大の国外追放を実施したとき、それを阻止するために何かしたかという問いに、回答を拒否しました。

  • ベネズエラ危機についての質疑の後、バーニー・サンダース上院議員は彼の民主社会主義のビジョンの正しさを主張しました。「カナダと北欧で行われているような、全ての人に人権として医療を保証することに賛同します。米国が主要国で唯一、有給の家族休暇と医療休暇を提供しない国であってはならないと考えます。この国の全ての労働者は生活できる賃金を得る資格があり、労働組合運動は拡大するでしょう」。

  • テキサス州ヒューストンで行われた3回目の民主党候補者討論会で、2020年大統領候補者のエリザベス・ウォーレン上院議員は、アフガニスタンからの米軍の撤退を求めました。また米国の貿易政策についての立場を述べ、「アメリカ大陸におけるわが国の貿易政策がここ何十年ものあいだ破綻している」ことについて語りました。

  • 12日(木曜)の民主党候補者討論会で、バーニー・サンダース上院議員とエリザベス・ウォーレン上院議員は現行のメディケア(高齢者や障碍者を対象とする無料の公的医療保険制度)を国民全員を対象とするものに拡大するメディケア・フォア・オール(Medicare for All)プランの利点を主張しました。これに対し他候補からは批判の声が上がり、エイミー・クロブチャー上院議員は「愚策」とけなし、サウスベンド市長ピート・ブーティジェッジ候補は、この法案はサンダース候補とウォーレン候補が「国民を信頼していない」ことを示していると主張ました。

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