【25/02/04/3】「テロとの戦いにおける永遠の監獄」として知られるようになる以前から、グアンタナモは米軍基地としての「あいまいな主権」を利用して、カリブ海諸国の亡命希望者を米国に収監する施設として長年にわたり使われてきました。トランプ大統領が最近、米国への難民申請者をふたたび同基地の収監施設に収容すると提唱したことを踏まえ、グアンタナモの歴史を研究する学者ミリアム・ペンサック氏に話を聞きました。
ペンサックによれば、ドミニカ共和国がハイチ系の人々を拘束したり強制送還したりするように、カリブ海地域にすでに存在する人種差別的な移民排斥政策は、トランプ大統領の反移民政策との連携の可能性を示唆しています。
https://www.democracynow.org/2025/2/4/trump_guantanamo_bay_detention_camp
【25/02/15/3】有名な英国の学者でアクティビストのタリク・アリを迎え、多岐にわたる話題を取り上げます。第一部では、トランプ大統領がガザの民族浄化を支持していることや、中東におけるイスラエルの侵略政策に米国が完全にひれ伏していること、世界各地で台頭する右翼の権威主義などについて語ります。 アリによれば、ドナルド・トランプは 「近年で最も右翼的な大統領 」であり、「前任者たちが内輪で言っていたことを、公の場で暴露している 」のです。
https://www.democracynow.org/2025/2/12/tariq_ali
【25/03/24/3】リンダ・マクマホン教育長官は、アイビーリーグのコロンビア大学が3月21日(金)にトランプ政権の要求に屈したことで、連邦政府からの助成金を回復するめどがついたと述べました。政権の要求には、キャンパス内でのフェイスマスクの禁止、学生を逮捕し取り締まる権限を強めた警備職員36人の新規雇用、中東・南アジア・アフリカ研究学科とパレスチナ研究センターを監督する 「上級副学長」(senior vice provost)の任命などが含まれています。
学生たちは、今後もパレスチナの権利のために戦い続け、コロンビア大学がイスラエル関連の投資から撤退するよう求めていくと言っていますが、言論の自由の専門家たちは警鐘を鳴らしています。「次に何が起こるか見当もつきませんが、いじめっ子の前にひれ伏すことは、いじめを助長するだけだということは誰もが知っています」 と、コロンビア大学法学部の元教授、キャサリン・フランキー氏は言います。
https://www.democracynow.org/2025/2/10/trump_south_africa
【25/01/29/4】中国の新興企業DeepSeekが低コストで開発したオープンソースで無償のAI(人工知能)が、これまで世界をリードしてきたOpenAIのChatGPTを凌駕する性能を示したことで、シリコンバレーの業績予測がひっくり返り、米国株式市場に大きな混乱を引き起こしています。折しもトランプ大統領が国内のAIインフラ強化のために5000億ドルの民間投資計画を発表したところであり、また米中間の大規模な貿易戦争が脅威となっている中で起きたことです。
情報学が専門のラメシュ・スリニバサン(Ramesh Srinivasan)教授にお話を聞きます。教授によれば、DeepSeekの成功は、技術開発にいて支配的な「シリコンバレー・モデル」を大きく揺るがしました。このモデルは占有データと私企業の投資に大きく依存するものであり、テック系オリガルヒが台頭し政治的な影響力を強める一因となりました。
https://www.democracynow.org/2025/1/29/ramesh_srinivasan_deepseek_ai_china
【25/02/10/2】トランプ大統領は2月7日(金)、南アフリカ向けのすべての対外援助の凍結を命ずる大統領令に署名しました。同国が新たに制定した土地改革法が「政府主導の人種差別」にあたるというのがその理由です。しかし南アフリカではアパルトヘイト(人種隔離政策)の撤廃から数十年が経った今でも、少数派の白人が農地の大部分を所有しているのが実情です。トランプの批判はまた、南アフリカがイスラエルをジェノサイドの罪で国際司法裁判所(ICJ)に提訴したことにも向けられています。彼は、「迫害に直面している南アフリカの白人」を米国は難民として受け入れると述べました。
援助の削減は、すでに南アフリカの広い範囲に悪影響を及ぼしています。「30年にわたる民主主義の政治を経ても、富の所有に関しては大して変わっていません」、植民地支配のルーツを持つ白人が「政治やイデオロギー、誤情報、プロパガンダを駆使して、現状維持を図っているからです」と、南アフリカの活動家トレバー・ングワネ(Trevor Ngwane)は言います。
【25/02/10/3】トランプ大統領が南アフリカを標的にしているのは、政権内の有力アドバイザーである世界一の金持ちイーロン・マスクと、その仲間の超リッチな金融テック業界の大物たちが全員、「何らかの形で子供の頃に南アフリカで育った」ことと結びついています。今や米国のオリガルヒ(寡頭支配集団)といわれるこの男たちは、ペイパル創業に関わったことから「ペイパルマフィア」として知られています。
こう説明するのはクリス・マグリール記者、ガーディアン紙の元南アフリカ特派員です。マグリール記者は、イーロン・マスクの家族がアパルトヘイトやネオナチを支持していた履歴について語り、それが根っこにあるため、彼は右派的な政治理念に傾倒し、南アフリカの白人は 「アパルトヘイト廃止の犠牲者 」であり「白人大量虐殺 」の危機が迫っていると信じているようだと指摘します。
https://www.democracynow.org/2025/2/10/elon_musk_doge_south_africa_apart...
【25/02/04/5】パート1の続きです。
第二次トランプ政権の発足以来、何千もの政府系サイトの情報ページが削除されている。公衆衛生、科学研究、LGBTQの権利などの分野です。公共の情報が大量に消されていく中、それと競争するように「インターネット・アーカイブ」が削除されたリソースのコピーを保存しようと奮闘しています。インターネット・アーカイブはサンフランシスコを拠点とする非営利団体で、永久に失われかねないウェブサイトをスナップショットの形で保存する人気ツール、Wayback Machine(ウエイバックマシン)を運営しています。2004年以降は、大統領が交代するたびに連邦政府のウェブサイトをアーカイブしてきました。新政権がオンライン・リソースの一部を見直すのは普通のことですが、トランプ政権が実行する破棄のスピードには多くのアーキビストが衝撃を受けています。「何千、何万というページが削除されています」と、Wayback Machineディレクターのマーク・グラハム(Mark Graham)は言います。合衆国憲法に関するページさえもホワイトハウスのウェブサイトから削除されたそうです。
https://www.democracynow.org/2025/2/28/extended_interview_mark_graham_on...
【25/02/28/4】第二次トランプ政権の発足以来、何千もの政府系サイトの情報ページが削除されている。公衆衛生、科学研究、LGBTQの権利などの分野です。公共の情報が大量に消されていく中、それと競争するように「インターネット・アーカイブ」が削除されたリソースのコピーを保存しようと奮闘しています。インターネット・アーカイブはサンフランシスコを拠点とする非営利団体で、永久に失われかねないウェブサイトをスナップショットの形で保存する人気ツール、Wayback Machine(ウエイバックマシン)を運営しています。2004年以降は、大統領が交代するたびに連邦政府のウェブサイトをアーカイブしてきました。新政権がオンライン・リソースの一部を見直すのは普通のことですが、トランプ政権が実行する破棄のスピードには多くのアーキビストが衝撃を受けています。「何千、何万というページが削除されています」と、Wayback Machineディレクターのマーク・グラハム(Mark Graham)は言います。合衆国憲法に関するページさえもホワイトハウスのウェブサイトから削除されたそうです。
【2024/03/05/3】第96回アカデミー賞の授賞式に先立ち、ノミネート作品『関心領域』のプロデューサー、ジェイムズ・ウィルソンをゲストに迎えます。彼は2月の英国アカデミー賞(BAFTA)の受賞スピーチで、イスラエルによるガザ侵攻について言及しました。この映画は、実在したナチスの収容所長ルドルフ・ヘスの一家をフィクションで描いています。彼らはアウシュビッツ強制収容所に隣接した屋敷でのどかに暮らしています。ウィルソンによれば、この映画は「システム化された暴力、不正、抑圧が、私たちの生活から遮断されている」ことのメタファーとして提供されており、ヘスとその妻ヘートヴィヒへの共感を求めることにより、観客に対し共犯性を問いかけるものです。「この映画の発想は、私たちと加害者の間に、相違点よりもむしろ類似点を見出すことでした」とウィルソンは言います。
【追記】『関心領域』はアカデミー賞国際長編映画賞を受賞しました。式典で映画監督のジョナサン・グレイザーがイスラエルの占領を非難するスピーチをしました。
https://www.democracynow.org/2024/3/5/the_zone_of_interest_gaza
【2024/04/16/2】ヤニス・バルファキス元ギリシャ財務大臣は、ロンドンのベルマーシュ刑務所に収監中のウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジをもっとも声高に支援する一人で、米国はアサンジに対するスパイ容疑を取り下げるべきだと主張しています。オーストラリア政府はアサンジの釈放を求めて動き始めましたが、彼らが推進する司法取引は、釈放される代わりにアサンジに有罪を認めさせるものだとバルファキスは非難しています。「ジュリアンが有罪を認めることは決してないでしょう。それではまるでジャーナリズムが犯罪だということになってしまいますから。」
一方、バルファキスは、新著『Technofeudalism(テクノ封建主義)』についても語ります。その中で彼は、買い手と売り手が開かれた市場で活動するという考えを、アマゾンのようなプラットフォームが破壊したと主張しており、「資本主義は資本に殺されたのだ」と言います。
https://www.democracynow.org/2024/4/16/technofeudalism