本日は時間いっぱいを使って、ブラジルで高まる政治的危機を取り上げ、ジルマ・ルセフ前大統領の独占インタビューもお届けします。2016年8月の弾劾による彼女の罷免は、多くの人が議会によるクーデーターと説明しています。この弾劾が起きたときブラジルでは国を揺るがす大規模な汚職スキャンダルが起きていましたが、ルセフ大統領自身は不適切な金銭授受について告発されたことは一度もありませんでした。彼女の失職により、何百万人ものブラジル国民を貧困から救ったと称えられる左派の労働者党政権は約14年で終止符を打ちました。
2016年にルセフ大統領が政権を追われて以来、ブラジルの汚職スキャンダルは拡大する一方です。疑獄の中心にいるのは、ルセフ追放を仕組んだ右派の政治家たちの多くです。ルセフの後任のミシェル・テメル大統領は、2010年から何百万ドルもの賄賂を受け取っていたという衝撃的な証言が最高裁判所によって公表されたため、現在、辞職や弾劾を要求する声の高まりに直面しています。「ジルマ・ルセフの解任はとても不条理なものでした。実際には汚職を増長させ、権力を与える行為だったのです」と、ピュリッツァー賞受賞ジャーナリストでブラジル在住のグレン・グリーンウォルドは語ります。彼によれば、現在テメル内閣の3分の1が犯罪捜査の対象になっています。