デイリーニュース

  • 大統領就任式デモでの逮捕者の初公判 医療援助員、傍観者そしてジャーナリストが懲役50年に直面  

    米国内の言論の自由と抗議する権利の未来を左右する裁判の最終弁論が本日ワシントンで行われます。これはトランプ大統領の就任式の際に拘束された200人近い人々の最初の裁判です。1月20日の就任式の後、抗議者、ジャーナリスト、 傍観者たちはワシントンD.C.の北西地区に集まりましたが、その際集会からはずれて周辺の店や車両を破損させた者たちがいました。警察は多くの人々を封鎖した一角に追い込んで一斉に検挙する「ケトリング(包囲)」という手法を使って、その近辺にいた全ての人々を一斉逮捕しました。本日の最終弁論は「J20裁判」と呼ばれるこの日逮捕された人々へ裁判でも最初の裁判で行われるもので、本日中にも陪審員裁判に持ち込まれる可能性があります。本件の被告はジャーナリストでフリーランスの報道写真家のアレクセイ・ウッドを含む6名です。彼らは複数の建造物等損壊罪を含む重罪と軽犯罪に問われていますが、罪状への証拠は不十分です。本日は「J20を弁護する」(Defend J20)の組織メンバーであり、全国法律家ギルドの集団弁護委員会(Mass Defense Committee)の委員長でもあるジュ―ド・オルティスから最新情報を聞きます。彼はこの最初のJ20裁判の間はずっと法廷内に詰めています。

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    2017/12/15(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 米国からの支援が「不可欠」なサウジアラビアによるイエメン空爆 数百万が飢饉に直面も 食糧供給路を標的に

    イエメンでは、米国の支援を受けサウジアラビア率いる連合軍がフーシ派軍警察キャンプを空爆、少なくとも30人が殺害されましたが、死者のほとんどはキャンプ内の刑務所で拘束されていた者でした。当局者によれば、爆撃現場からはこれまで少なくとも35人の遺体が発見されています。サウジ先導の連合軍は、イエメンのアリ・アブラダ・サレハ元大統領殺害以来、空爆攻撃を強化しました。長期に渡りイエメン政権を担ったサレハ元大統領は死亡する数日前、立場を翻しサウジ先導の連合軍支持に回りました。サレハ元大統領を殺害したのはフーシ派です。米支援を受けるサウジ先導の空爆作戦でイエメンの医療、飲料水、公衆衛生システムは破壊され、広範囲に渡りコレラが流行しています。サウジによる封鎖で貴重な食料品、飲料水、医薬品援助が市民に届かずにいます。国連は800万人以上が「飢饉の一歩手前」にあると警告しています。タイムズ・オブ・ロンドン紙イエメン特派員として2010年から15年までサーナを拠点に活動し、賞にも輝くジャーナリスト、イオナ・クレイグ記者に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/12/14(Thu)
    記事番号: 
    3
  • トランプに体をまさぐられる被害にあい 議会に調査を求めるジェシカ・リーズ インタビュー

    セクシャル・ハラスメントおよび性的暴力で複数の被害者から告発されているトランプ大統領に辞任を求める議員が増えていますが、被害を名乗り出た女性のひとりに話を聞きます。今週、ニューヨーク選出のキルスティン・ジリブラント上院議員もトランプに辞任を促し、大統領に辞任を求める議員は15人にのぼっています。12月11日にはトランプによるセクハラを告白した女性16人中の3人がニューヨークで会見を行い、議会に処置を取るよう求めました。被害者女性らはトランプに体をまさぐられる、愛撫される、無理やりキスをされるなどしました。これに対しトランプは、ツイッターに「面識もない女性たちが作り話で嘘の告発をしている」と投稿しています。民間航空機のファーストクラスの席でトランプに体をまさぐられたと告白したジェシカ・リーズに話を聞きます。リーズは株式仲買人として30年キャリアを積んだ後、先日、引退し、2人の子どもと孫8人がいます。

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    2017/12/14(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 上下両院の共和党 「政治献金階級のたの」富裕層減税税制法案で合意

    連邦議会上下両院の共和党は、米国の税制を抜本的に見直す税制改正法案で最終合意に達したと発表しました。この税法では世帯収入だけでなく、医療保険や国内支出にも劇的な影響があります。この法案では1兆5000億ドルの減税を予定しており、その恩恵の大半は大手企業や、トランプ大統領の家族を含む米国の富裕層が享受します。最終的な票決は来週にも行われると見られています。ピュリッツァー賞に輝く調査報道ジャーナリストで、『DCリポート』(DCReport.org)の創設者で編集長のデイビッド・ケイ・ジョンストンに話を聞きます。

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    2017/12/14(Thu)
    記事番号: 
    1
  • フィラデルフィア 教育部門で大勝利:親や教師 活動家たちが学校の管理を取り戻す 

    ペンシルバニア州フィラデルフィア市で、親、教師、活動家が地元の公立校を自分たちの手で立て直すキャンペーンを行い、成功させました。同市では、2001年に当時のペンシルバニア州知事マーク・シュワイカーが財政的破綻を宣言し、フィラデルフィアの何十もの公立校が廃校となり、チャーター・スクール(民間団体が運営する学校。税補助を受けるが従来の公的教育規制を受けない)が急増しました。この動きに対していくつものコミュニティグループが連携し合同の運動体を結成し、ペンシルバニア州知事トム・ウルフとフィラデルフィア市長ジム・ケニーに、学校区の管理を地元の有権者の手に戻すよう求めてきました。11月、ケニー市長は住民団体の要求に耳を傾け、市が設けていた学校改革委員会の解散を求めました。時を同じくしてフィラデルフィア市では、公民権弁護士であり、学校と司法刑事制度が直結する「学校‐刑務所パイプライン」を終結させる運動も手掛けたラリー・クラスナーが地区検事長に選出されました。長年にわたるコミュニティ活動家で現在はフィラデルフィアの市議会議員であるヘレン・ギムと、そして「私たちの町、私たちの学校」(Our City, Our School)連合ならびに「親たちの連合」(Parents United)のメンバーであるケンドラ・ブルックスと話します。

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    2017/12/13(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 米連邦通信委員会 14日にネットの中立性撤廃を投票 デジタル市民権を後退させる動き

    米連邦通信委員会(FCC)は、2015年にオバマ政権下で通過した画期的なネット中立性保護を撤廃するか否か、14日に投票する予定です。ネットの中立性は、インターネットのサービスプロバイダがウェブコンテンツを平等に扱い、金銭と引き換えに、一部のコンテンツを他のコンテンツよりも優先したり、ブロックしたりしない原則です。この規制が撤廃されれば、インターネットサービスプロバイダーが通信の速度を落としたり、大幅に価格をつり上げることが可能になります。FCCには記録破りの数の2200万件ものコメントが寄せられましたが、批評家たちは委員会がそれをしっかり検討していないと指摘しています。全国的なメディア改革組織であるフリープレスの政府及び対外関係担当上席顧問、ジョセフ・トレスは「論じられているのは、メディアの将来です。誰がアクセスでき、誰がコントロールするのか、誰の声が尊重され、誰の物語がとるに足らないとされるのか」と語ります。

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    2017/12/13(Wed)
    記事番号: 
    2
  • もうムーアは、いらない!米国上院補選でダグ・ジョーンズ候補が共和党に勝利 #MeToo運動に追い風

    アラバマ州上院補選は驚くべき番狂わせとなり、民主党のダグ・ジョーンズが共和党のロイ・ムーア候補に接戦の末、勝利しました。この選挙は、同州の上院議員だったジェフ・セッションズが司法長官に就任し上院に空席が生じたことを受けて行われました。投票区のすべてが開票を終えた段階で、ジョーンズはムーアを2万1000票上回り、1.5%の票差でした。ジョーンズの当選により、上院の議席は共和党51対民主党49と僅差になり、トランプ大統領の政策遂行を難しくし、来年の中間選挙で民主党を勢いづける可能性があります。 ロイ・ムーアは今のところ敗北を認めず、12日夜、票の再集計を求めました。マザー・ジョーンズ誌の政治記者、ペマ・レビに話しを聞きます。レビは大接戦となった今回の選挙戦で投票率と投票者抑圧を報道しました。

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    2017/12/13(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 民主党下院議員グティエレスが語る ドリーム法案可決、プエルトリコの死者、大統領職への野望

    2017年最大の移民集会の1つとして、数千人の人々が12月6日、年末までに「ドリーム法案」(DREAMAct)を可決することを連邦議会に求めて国会議事堂で集会を行いました。市民的不服従行為で、およそ100人が逮捕されました。その中には、本日のゲストでイリノイ州選出の民主党下院議員ルイス・グティエレスも含まれていました。彼は、司法委員会のメンバーで、「議会ヒスパニック議員会」(Congressional Hispanic Caucus)の移民特別委員会の共同委員長です。下院議員を13期務めた彼は11月、ハリケーン「マリア」後のプエルトリコ復興に専念するために、来年は出馬しないと発表しました。

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    2017/12/12(Tue)
    記事番号: 
    4
  • セシル・リチャーズ:マイク・ペンスはトランプ政権の女性の権利に対する攻撃の「指揮者」

    「米国家族計画連盟」(Planned Parenthood Federation of America)の代表であるセシル・リチャーズは、トランプ大統領政権の最初の1年は、米国史上どの政権に比べても女性にとって最悪の年の可能性があると述べています。しかし彼女は、この1年が女性とその仲間たちによる組織づくりと抵抗の年でもあったと指摘しています。

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    2017/12/12(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 児童性的虐待告発をかわそうとロイ・ムーアが中絶の権利をめぐりダグ・ジョーンズを攻撃

    アラバマでは12月12日、有権者たちが連邦上院補欠選挙の投票に向かいます。この補選では、民主党のダグ・ジョーンズと共和党のロイ・ムーアが戦いますが、中絶反対を唱えるムーアは候補は、少なくとも9人の女性から彼女らが10代のときに性的嫌がらせや性的暴行を受けたと告発されています。そのひとりは当時14歳という幼さだったといいます。「米国家族計画連盟」(Planned Parenthood Federation of America)の代表であるセシル・リチャーズと、トランプ大統領を性的非行で訴えた16人の女性のうちのひとりで、米国南部で育った元ミス・アメリカの出場者サマンサ・ホルビーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/12/12(Tue)
    記事番号: 
    2

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