デイリーニュース

  • ウォールストリートの犯罪隠蔽工作:米国証券取引委員会が破棄した数千の調査記録

    ローリングストーン誌の衝撃的な新レポートは、米国証券取引委員会(SEC)がアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)、ウェルズ・ファーゴ、リーマン・ブラザーズ、ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ、そして金融市場の大物ブローカーのバーナード・マドフをも含む米国最大級の銀行やヘッジファンドの書類を粉飾し、数千の調査記録を破壊したことを明らかにしています。アイオワ州の共和党上院議員チャック・グラスリーは8月第3週、一人の内部告発者が彼に、9000件以上におよぶ情報調査の詳細記録が不法破壊されたことを詳述した手紙を送ってきたと述べました。「SECがウォールストリートの犯罪を隠蔽?」と題した最新記事でこの件を暴露したローリング・ストーン誌の政治記者マット・タイビに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2011/8/23(Tue)
    記事番号: 
    3
  • キーストーンXLタールサンド原油パイプラインに反対する市民的不服従運動続く 160人以上が逮捕

    カナダのタールサンド原油をテキサス州の石油精製基地まで運ぶ1700マイル(約2735キロ)のキーストーンXLパイプライン計画の許可を拒否し、クリーンエネルギーの発展を重視するようオバマ政権に求める抗議運動が続く中、8月22日、その運動に参加中の52人の環境保護活動家がホワイトハウスの前で逮捕されました。およそ2000人が、今後2週間にわたって毎日、ホワイトハウス前で座り込みやその他の市民的不服従運動への参加を表明しています。そのうち、8月20日以降すでに162人が逮捕されています。抗議運動には、カナダ先住民族のコミュニティやキーストーンXLパイプラインの計画ルート沿いの土地所有者らも参加しています。8月21日のニューヨークタイムズ紙の社説も、タールサンドからの原油抽出は従来の原油獲得方法よりもはるかに多くの温室効果ガスを排出することを指摘し、国務省にパイプライン計画の拒否を求めました。一方、このプロジェクトを支持する石油産業は、彼らが70億ドルという経済効果を生む提案をしているのだということを強調しています。キーストーンXLパイプライン承認へのオバマ政権の答えはまだ出ていませんが、ワシントンDCの拘置所で二晩を過ごし8月22日に釈放されたビル・マッキベンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2011/8/23(Tue)
    記事番号: 
    2
  • トリポリで戦闘が続く中 リビア民衆蜂起における米軍、NATO軍、石油企業の役割を検証

    リビアの首都トリポリの一部では戦闘が続き、堅固に要塞化されたムアマル・カダフィの居住施設の外で反体制派がカダフィ政権軍と交戦していると報じられています。カダフィの息子セイフイスラムが拘束されたというリビア反体制派の国民評議会の発表は、8月22日夜に彼がトリポリの外国人報道陣の前に支持者らと共に姿を現したことで否定されました。国際刑事裁判所は、セイフイスラムは過去24時間、反カダフィ派の戦闘員らに拘束されていたと述べています。また、反体制派はカダフィの他の2人の息子も拘束したと述べましたが、証拠は示していません。一方、8月10日以降に行われた、戦闘機能を備えた無人機「プレデター」による17回の爆撃と、38回の有人空爆によって、米軍と北大西洋条約機構(NATO)軍が反体制派の首都突入に重要な役割を果たしたことを示す詳細が明らかになりました。米軍は4月1日以来、リビアに対し合計1210回の空爆と101回のプレデターによる無人爆撃を行いました。NATO軍は、カダフィへ圧力をかけ続けるとし、任務はまだ終わっていないと述べています。政策研究所の研究員フィリス・ベニスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2011/8/23(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「悪魔崇拝的な儀式」の末の殺人とされた受刑者3人、事件から18年後に釈放される

    1993年にアラスカ州で3人の少年を殺害した罪で有罪判決を受けていた3人の受刑者が、19日に釈放されました。「ウェストメンフィス3(West Memphis Three)」とも呼ばれるダミアン・エコールス、ジェイソン・ボールドウィン、ジェシー・ミスケリー・ジュニアの事件では、無実を主張しつつ殺人の罪については罪状を認めるという異例の司法取引が行われました。アーカンソー州は、3人を、釈放するには十分に安全な児童殺人者とみなしているとしています。事件の捜査は悪魔崇拝の儀式が行われていたとの噂が一人歩きするなかで行われ、3人は有罪判決を受けました。しかし2007年に新たに行われた事件現場の科学捜査の結果、3人のものとみられる遺伝子は現場から発見されませんでした。この事件を取り上げたドキュメンタリー映画「Paradise Lost: The Child Murders at Robin Hood Hills(パラダイスロスト:ロビンフットヒルズの児童殺人者たち)」の共同監督で映画作家のジョー・バリンジャーに話を聞きました。この映画の公開後、「ウェストメンフィス3の釈放」を求める国際的な運動が高まりました。

    dailynews date: 
    2011/8/22(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「リビアはアラブ世界に自由の炎を再点火した」フアン・コール、ハレド・マタワが民主蜂起を語る

    リビアの首都トリポリを制圧するため反体制派が戦いを続ける中、オバマ大統領ら世界の指導者らが、リビアの最高指導者、ムアマル・カダフィ大佐に退陣するよう呼びかけました。21日、米国は反体制派の国民評議会をリビアの正式な政府機関に認めました。一方、カダフィの居場所は依然としてわからないままですが、3人の息子は反体制派に拘束されています。反体制派の代表マハムード・ジブリルは、22日の早朝にリビア国民に向けて声明を発表し、戦闘員に対し、体制派に尊厳と尊敬を持って対応するように呼びかけました。リビアから戻ったばかりのリビア出身の著名な詩人で研究者、ハレド・マタワに、カイロから番組に出演してもらいました。またヒューマンライツ・ウォッチの特別顧問で、先週木曜にリビアから戻ったフレッド・アブラハムスにも話を聞きました。さらにミシガン大学の歴史学教授で、リビアの最新情勢について自身のウェブサイト(JuanCole.com)のブログ「インフォームドコメント(Informed Comment)」で伝えているフアン・コールにもインタビューしました。「リビアはアラブ世界に自由の炎を再点火したす」とフアン・コールは語りました。

    dailynews date: 
    2011/8/22(Mon)
    記事番号: 
    2
  • リビアからの報告:反体制派が首都に到達、カダフィ政権は崩壊寸前

    反体制派の兵士が首都トリポリに非常に早いペースで、かつ驚くほど容易に入り込んだ後、都市の大半は反体制派の制圧下にあるようにみられます。しかし激しい戦闘は、多くの地域で依然続いています。アルジャジーラの報道によると、衝突は首都トリポリで現在も続いており、反体制派は、リビア最高指導者ムアマル・カダフィの施設そばで戦車と交戦しています。またカダフィの3人の息子はすでに反体制派に拘束されているもようで、さらにカダフィ警護隊も投降しました。国際赤十字社の広報担当ロビン・ワウドから、トリポリの現在の状況を聞きます。同氏は、戦闘の中オフィスにたどりつくことのできた小さなチームの一員で、最大5000人とされる負傷者の医療支援を行っています。

    dailynews date: 
    2011/8/22(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ベライゾンの労使紛争 スト長期化のしわ寄せで顧客サービスの遅滞や悪化

    45000人のベライゾン従業員のストが始まって間もなく2週間、顧客たちがサービス悪化を感じ始めています。固定電話やインターネット、ケーブルTVなど各種サービスの修理や新規設置を予約しても、担当の技術者が調達できずにかなりの遅れとなっているようです。ストライキはベライゾンが従業員労働者たちに年金の凍結や病気休暇日の削減など到底受け入れがたい譲歩を強いたことから始まりました。同社はまた、従業員たちの医療保険負担分のかなりの増額を要請しています。そんな中、ベライゾンは過去4年半で225億ドルの利益を上げ、同社トップの5人のCEOたちに4年間で計2億5800万ドルを支払ってきました。NYタイムズの労働問題担当記者スティーブン・グリーンハウスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2011/8/19(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 米国はトランスカナダ社のタールサンド原油用大規模パイプラインを認めるべきか?

    明日20日、数千人の環境保護活動家たちが米全土からワシントンDCに集結する予定です。カナダ・アルバータ州で抽出したタールサンド原油をメキシコ湾岸の米国石油精製基地まで運ぶキーストーンXLパイプライン計画に反対する2週間の抗議活動がそこで始まります。この大規模パイプラインはイエローストーン川を渡り、米国最大の淡水帯水層であるオガラーラ帯水層も横切ります。このパイプライン建設を認めるか否かを決定するオバマ政権に圧力をかけるため、環境保護活動家たちは毎日ホワイトハウス前で市民的不服従の座り込みやその他の行動を行う計画です。パイプライン建設支持派はこの工事で2万人の雇用が生まれるとし、この雇用を提供するトランスカナダ社はすでに、工事計画承認後に雇い入れる4つの国際労働組合の組合員たちの雇用契約に署名しています。先月、共和党が多数を占める米下院はキーストーンXLパイプラインに関する決定を11月1日までに行うとする法案を可決しました。オバマ政権は一方からは産業側の圧力を、他方からは市民運動の根強い抗議を受けています。アメリカ石油協会の精製問題部長のシンディー・シルドと、ワシントンでの抗議活動にも参加する「勇気あるネブラスカ」(Bold Nebraska)の事務局長ジェイン・クリーブに討論してもらいます。

    dailynews date: 
    2011/8/19(Fri)
    記事番号: 
    2
  • イラクで暴力が急増 米国は12月の撤退期限を越えて駐留延長を検討

    1年前の今日、オバマ政権はイラクに残っていた最後の米軍戦闘兵団を撤退させると正式に発表しました。しかしいまだに約46000人の米兵、ならびに64000人以上の民間の請負軍事要員が残留しています。イラクでは今週になって今年最悪の犠牲者を出す爆弾攻撃や銃撃が相次ぎ、オバマ政権は戦争で荒れるこの国での軍事駐留を延長しようとしているという観測も多くなってきています。米軍の撤退期限は今年12月31日ですが、イラク政府は今月になって数千単位の米兵が期限を越えてイラクに残留するのを認めるか否かの協議を開催することを承認しました。「2009年以降、米兵たちはみな基地に戻ってしまいました。そしてかつては『イラク人たちを守る』ためと言っていた日々のパトロール活動を、いまはぜんぜんやっていないのです」と本日のゲスト、ワシントンDCに住むイラク系アメリカ人ブロガーで政治アナリストのラエド・ジャラールは話します。彼は2週間前はイラクにいました。「米国のイラクでのプレゼンスはイラク人を守るためではありません。それはもともと問題の解決のためではないのです。実際のところ、それは問題の一部そのものなのです」

    dailynews date: 
    2011/8/19(Fri)
    記事番号: 
    1
  • バイデン副大統領の訪中を機に デイヴィッド・ワイズが新著 『虎の罠』を語る

    ジョー・バイデン米副大統領は17日、中国に到着しました。5日間の訪問の目的は、米国経済の安定について中国首脳に請け合い、中国の次期大統領最有力候補である習近平(シー・ジンピン)との関係構築を開始することです。米国の最大の債権国へのこの訪問は、スタンダード&プアーズ社による米国債の格下げのちょうどすぐ後と重なりました。また、この訪中のわずか数日前には、5月に米国による襲撃中にアポッターバードのオサマ・ビン・ラデンの敷地内に墜落した米国の極秘ステルス・ヘリコプターの残骸へのアクセスをパキスタンが中国に許可したとフィナンシャル・タイムズ紙が報じたばかりです。この記事によれば、中国のエンジニアは残骸の写真撮影を許可され、また、レーダに探知されることなくパキスタン領空に侵入することを可能にしたにステルスの特別な「皮膜」のサンプルを回収 した、と匿名の米情報将校が語ったといいます。一方、中国当局は最近、米国が中国沿岸近くで続けている監視飛行に苦情を呈してきました。しかし、米国防総省の統合参謀本部議長であるマイク・マレン海軍大将は、U-2 偵察機の使用を含む飛行の継続を断言しています。

    dailynews date: 
    2011/8/18(Thu)
    記事番号: 
    4

Pages