経済危機に関するオバマ政権の失敗とその初期対応について辛辣な描写をしている衝撃的な新著が、ホワイトハウス内外の高官たちから厳しい反論に遭っています。その新著"Confidence Men: Wall Street, Washington, and the Education of a President"(『コンフィデンス・メン:ウォールストリート、ワシントン、大統領の教育』)の著者、ベテラン・ジャーナリストのロン・サスキンドに話を聞きます。本書の中で彼は、米財務長官ティム・ガイトナーが2009年3月の主要銀行再編に際し、借金まみれだった銀行最大手シティグループの解体を検討せよとしたオバマ大統領からの命令を無視していたと記したのです。サスキンドは、このシティグループの件はオバマ大統領の権威が「彼の熟練顧問たちによって組織的に弱められ制限された」いくつかの事件の1つだったと話します。オバマ政権の現役スタッフや元スタッフばかりか大統領自身も含む200人以上からのインタビューを基にしたこの本で、サスキンドはまたホワイトハウスは女性にじつに冷淡な職場であるとも記しています。