米 労働省が発表した5月の全国雇用統計では非農業部門雇用者数の増加が6万9000人にとどまり、失業率は8.2%に上昇しました。アカデミー賞受賞のチャールズ・ファーガソン監督へのインタビューの第2部を放送します。監督はドキュメンタリー『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実』で米国の金融危機をひき起こした学者、金融業界、政界のネットワークを初めて検証した人物です。新著 Predator Nation: Corporate Criminals, Political Corruption, and the Hijacking of America(『略奪国家:企業犯罪、政治腐敗、米国の乗っ取り』)で、ファーガソンは新たに公開された裁判記録を基に調査を継続しています。ファーガソンの指摘によれば、クリントン政権のもとで最も重要な金融規制緩和が行われて以来、「オバマ政権では規制改革はほとんどなく刑事訴追はまったくされておらず、金融業界の幹部たちを大量に政権の要職に起用しました。その中には今回の金融危機の大半を招いたことに直接責任のある人物も含まれています」。ファーガソンは、上級規制担当官の給与を増やすと同時に退官後は一定期間のあいだ民間企業のロビイストになることを禁ずる厳格な規制の導入を求めています。