少なくとも111名の死者が出たバングラデシュの縫製工場火災の後、ウォルマートは同社の衣料品納入業者の安全対策改善を約束しました。しかし工場内で発見された監査報告書は、ウォルマートへの供給プロセス自体に根本的な問題があり、そのために安全環境の改善が回避されてしまう仕組みを明らかにしています。ニューヨーク・タイムズ紙の労働関連記者スティーブン・グリーンハウスは、最新の調査記事、"As Walmart Makes Safety Vows, It’s Seen as Obstacle to Change"(「安全改善を誓ったウォルマート 自ら変革の障害に」)の中で、「ウォルマートの主要な監視会社、監査会社のひとつは、こう認めました。『われわれは、工場に非常口が設置されているかや、屋外非常階段、耐火処理、防煙処理のされた屋内非常階段の有無でさえ確認しません。この工場には屋外の非常階段も、屋内の火災用非常階段もない』。」と報じています。