デイリーニュース

  • 『フルーツベイル』:サンダンスの話題作 新人監督がBART警察の発砲で死亡した若者を描く

    いまから4年前の元日に、カリフォルニア州オークランドで22歳のアフリカ系アメリカ人オスカー・グラントがベイエリア高速鉄道(BART)警察官に射殺されました。彼の最期の日を描いた新作ドラマ映画Fruitvale(『フルーツベイル』)【訳注:事件現場の駅名】は今年のサンダンス映画祭で最も話題になっている作品の1つです。この映画が監督デビューの26歳のライアン・クーグラーを迎えて話を聞きます。クーグラーはサンフランシスコの少年拘置所でソーシャルワーカーをしています。

    dailynews date: 
    2013/1/25(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 『ザ・スクエア』:ジハーン・ヌージャイムの新作が描くムバラク失脚後いまも続くエジプト革命

    エジプト革命から2周年、新作ドキュメンタリー映画がホスニ・ムバラク失脚後のエジプトでいまもなお続く抗議運動を描いています。The Square(『タハリール広場』)はある活動家たちのグループを追っています。彼らは命の危険を冒してムバラク追放の蜂起に加わったが故に今度は暫定軍事政権の下でさらなる脅威に直面しています。この映画のエジプト系アメリカ人監督ジハーン・ヌージャイムにここユタ州パークシティのサンダンス映画祭で話を聞きます。ヌージャイムのこれまでの作品にはアルジャジーラを扱った有名なドキュメンタリー『コントロール・ルーム』もあります。

    dailynews date: 
    2013/1/25(Fri)
    記事番号: 
    2
  • シャリフ・アブゥル・クドゥース:エジプト革命2周年 いまも変わらぬ要求項目

    2年前、タハリール広場を埋め尽くした数千人のエジプト市民たちがホスニ・ムバラクの独裁政権を倒す革命に火をつけたのでした。カイロのデモクラシー・ナウ!特派員シャリフ・アブゥル・クドゥースがタハリール広場に帰ってきた抗議デモの現場からリポートします。「ここでは2年前とほぼ同じシュプレヒコールが聞こえています。"パンと自由と社会正義"を求めるものです。それに加えて現体制の打倒です。ムバラク追放から2年間たちますが、体制は変わっていないと国民は見ているのです」とクドゥースは言います。「2年前といま起きているものとの違いは、一体感の喪失です。前よりずいぶんと国論が割れているのです」。

    dailynews date: 
    2013/1/25(Fri)
    記事番号: 
    1
  • サンダンス映画祭 見過ごされた世界の不正義に光をあてる 数々のドキュメンタリー作品

    今年のサンダンス映画祭では、アメリカや海外発の長編ドキュメンタリー作品28本が参加しています。テーマもウィキリークスの裏側から、中絶、エジプト革命、移民問題、アメリカの秘密戦争など様々です。2013年アカデミー賞のドキュメンタリー作品賞にノミネートされた5作品『壊された5つのカメラ』、”The Gatekeepers”(『ゲート・キーパーズ』)(注:6人の元イスラエル秘密警察官へのインタビュー)、”How to Survive a Plague”(『伝染病と闘う』)(注:エイズに取り組んだ草の根運動家の姿)、”The Invisible War”(『見えない戦争』)(注:米軍女性兵士のレイプ被害との戦い)、『シュガーマン 奇跡に愛された男』は、すべてサンダンス映画祭で初上映されました。サンダンス・インスティテュートのドキュメンタリー映画プログラムと、サンダンス・ドキュメンタリー映画基金(The Sundance Documentary Fund)の代表を務めるカーラ・マータスに話を聞きます。「私たちは世界中でおきている独立系ドキュメンタリー運動を支援しています」とマータースは語ります。

    dailynews date: 
    2013/1/24(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 『ギディオンの戦士たち』:低報酬と膨大な仕事量に堪え貧困層の弁護をつづける 若き公選弁護人たちのドキュメンタリー

    新作ドキュメンタリー作品"Gideon’s Army"(『ギディオンの戦士たち』)は、米国深南部で、若き公選弁護人たちが、低報酬と長時間労働、膨大な担当件数に堪えながら、貧困層の弁護を務める様子を描いています。この映画のタイトルは、刑事事件で被告人が経済的に弁護費用を払うことができない場合も、弁護士を依頼する権利があると定めた1963年のギディオン対ウェインライト訴訟における、最高裁の画期的な判決に由来しています。監督と制作を務めたドーン・ポーターと、ジョージア州公選弁護人でこの作品に登場するトラビス・ウィリアムス弁護士に話を聞きます。

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    2013/1/24(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ドキュメンタリー映画『ティラー医師に続く』:中絶合法化訴訟から40年 殺された医師の志を継ぐ中絶医たち

    中絶手術の合法化につながった、画期的なロー対ウェイド裁判から40年が経ちましたが、新作ドキュメンタリー映画”After Tiller”(『ティラー医師に続く』)では、米国内でわずか4人となってしまった妊娠後期の中絶手術を行っている医師の姿が描かれています。2009年、4人の医師と志を同じくするジョージ・ティラー医師がカンザス州ウィチタで、教会の礼拝に出席したところを暗殺されました。この映画に登場する4人の医師も、脅迫や嫌がらせ、必死で中絶手術を求めてくる女性たちが語る物語を聞く精神的な重圧に立ち向かってきました。この作品を共同監督したラナ・ウィルソンとマーサ・シェーンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/1/24(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 『血の中で燃える炎』:大手製薬会社がジェネリックのエイズ薬輸入を阻止 アフリカで数百万人が死亡

    新作ドキュメンタリーFire in the Blood(『血の中で燃える炎』)は大手製薬会社と米国が、エイズ患者を救命出来るジェネリック薬品を開発途上国が輸入することを阻止したせいで、数百万人のエイズ患者が死亡した事実を検証しています。この問題は今も進行中です。世界貿易機関は現在も多くの国のジェネリック薬剤輸入を禁止しています。TRIPS協定(知的所有権の貿易関連の側面に関する協定)として知られる貿易取り決めがあるせいです。この新作映画の監督ディラン・モハン・グレイと、ウガンダのエイズ専門医ピーター・ムジェンニに話を聞きます。HIV/エイズの分野での世界屈指の専門家・研究者として知られるムジェンニ医師は、ジェネリック薬を輸入しようとして逮捕されました。

    dailynews date: 
    2013/1/23(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ウィキリークスの法律顧問: 新作映画はアサンジが受けている弾圧の重要な側面を見逃している

    アレックス・ギブニーの新作ドキュメンタリーWe Steal Secrets(『我々は秘密を盗む』)は「ウィキリークスの物語」と銘打っていますが、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジの法律顧問であるジェニファー・ロビンソンはこの映画は重要な事実を見逃していると話します。「これはもちろんウィキリークスに関する、また史上最大の漏洩問題に関する映画です」とロビンソンは言います。「ジャーナリズムと内部告発をめぐる非常に重要な問題に言及するものです。しかし残念なことにこの映画はそうした問題を正当に扱っているとは思いません……米国での訴追の可能性という、ウィキリークスが直面している脅威のことをわかっていないのです」

    dailynews date: 
    2013/1/23(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 『我々は秘密を盗む』:アレックス・ギブニーの新作ドキュメンタリー ウィキリークス物語の真相を探る

    ユタ州パークシティのサンダンス映画祭から放送します。今日は、オスカー受賞のアレックス・ギブニー監督の新作ドキュメンタリーWe Steal Secrets : The Story of WikiLeaks(『我々は秘密を盗む:ウィキリークスの物語』)についてお話をうかがいます。この映画は内部告発サイトのウィキリークスで数十万点の米国外交機密文書が公開された件でカギを握る人物たちを検証したものです。中でもウィキリークス創設者のジュリアン・アサンジと、ウィキリークスへの文書漏洩で起訴されている米陸軍上等兵ブラッドリー・マニングに焦点が当てられています。ギブニーは、アフガニスタンの米空軍基地で拷問され殺害された無実のタクシー運転手を取り上げたドキュメンタリー、『「闇」へ』でアカデミー賞を受賞しています。彼にここパークシティで話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/1/23(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 汚い戦争:ジェレミー・スケイヒルとリック・ローリーの新作映画が米国の秘密戦争の真実を明かす

    1月第3週にユタ州のサンダンス映画祭で初上映される新ドキュメンタリーDirty Wars: The World is a Battlefield(『汚い戦争:世界は戦場だ』)は、調査報道記者ジェレミー・スケイヒルが、アフガニスタン、ソマリア、イエメンで、拡大し続ける米国の秘密戦争の真実を探る姿を追っています。スケイヒルと、この映画を監督した、ビッグ・ノイズ・フィルムズ(Big Noise Films)の独立系ジャーナリスト、リック・ローリーから話を聞きます。「私たちが今目にしているのは、オバマ大統領の支持者の多くがブッシュ政権時代に反対していたのとまったく同じ政策を、オバマ自身が拡大しているという現実です」と、ベストセラー、 Blackwater: The Rise of the World’s Most Powerful Mercenary Army(『ブラックウォーター:世界最強の傭兵軍の勃興』)と、今回の映画と同じタイトルの近刊書の著者であるスケイヒルは言います。「アフガニスタンのある村に到着して住民の家のドアをノックします。すると、私たちの前に彼らが最後に目にしたアメリカ人は、同じドアを蹴破って家族の半分を殺したアメリカ人だという事実に直面します。私たちは二人とも、本当に身につまされる思いにかられます」と、ローリーはいいます。

    dailynews date: 
    2013/1/22(Tue)
    記事番号: 
    2

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