デイリーニュース

  • ラテンアメリカ各国の選挙:社会運動の役割が確かになったホンジュラス、 エルサルバドルでは歴史的変化が

    歴史家でラテンアメリカを専門とするグレッグ・グランディンが、ラテンアメリカの最近の2つの選挙を歴史的影響も含めて振り返ります。その正統性が争われている選挙で負けたものの、マニュエル・セラヤ元大統領の「自由と再建党」(LIBRE)は、同国国会で新たに議席を増やしたことで、伝統的なホンジュラスの政治バランスを変えた、とグランディンは言います。一方エルサルバドルでは、元反政府組織「ファラブンド・マルティ民族解放戦線」(FMLN)の元指揮官サルバドール・サンチェス・セレンが、過半数に僅かに届かなかったため来月予定されている大統領選決選投票で、勝利すると予想されています。サンチェス・セレンは、マウリシオ・フネス大統領の後任を目指して出馬しましたが、当選すれば何十年にもわたる右翼政権支配を経て、初めてFMLN党の大統領が2代続くことになります。

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    2014/2/6(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 必然の帝国:歴史家グレッグ・グランディンが語る 新世界の奴隷制、 自由、そして欺瞞

    新著The Empire of Necessity: Slavery, Freedom and Deception in the New World(『必然の帝国:新世界の奴隷制度、自由、そして欺瞞』)のなかで、高い評価を受ける歴史家グレッグ・グランディンは、国境を越えた奴隷貿易が、現代社会にも影響するような大きな経済、社会、政治的変化を起こすことで以下に世界を変えたかを検証しています。グランディンは、1805年に実際に「トライアル」(Tryal)という船の上で起こった奴隷蜂起の物語について話してくれます。この蜂起では、西アフリカ出身の男女が船を占拠しました。この奴隷蜂起に着想を得たハーマン・メルビルは短編「ベニト・セレノ」を書きましたが、これはフランクリン・デラーノ・ルーズベルト大統領の遠縁にあたる、デラーノ船長の回想記を基にしています。グランディンは今回、劇的なこの事件を使い、奴隷制は、貿易から保険、テクノロジー、宗教から医学に至るまで、4世紀続く世界的発展の「はずみ車」だったと説明します。ニューヨーク大学のラテンアメリカ史の教授であるグランディンの著書には、ピュリッツァー賞歴史部門の最終候補ともなったFordlandia(『フォードランディア』)があります。

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    2014/2/6(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 雇用が減る? オバマケアを誤解したメディアの早とちり そして 同法の実際の欠点を直すにはなぜ単一支払い者制なのか

    「オバマケアで雇用が減る」。米連邦議会予算事務局(CBO)による「医療費負担適正化法」(Affordable Care Ac)報告書が公開され、2月第2週、この言葉が各メディアに溢れました。しかしCBO報告書は本当はどの様なことを言っているのか? 報告書は実際にはいい知らせを運んできたにもかかわらず、中傷を目的とした人々によって誤った解釈がなされていると話す、ピュリッツァー賞受賞者、ロサンゼルス・タイムス紙のコラムニスト、マイケル・ヒルツィックに話を聞きましょう。ヒルツィックが言っているのは、オバマケアに欠点がないということではありません。そしてその欠点は、単一支払い者保険制度によって解消されると彼は主張します。

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    2014/2/6(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「資本主義の祝典とオリンピック」: ソチ・オリンピック 世界的な抗議活動で幕を開ける

    ロシア大統領ウラジミール・プーチンが500億ドル以上の費用をかけたソチ冬季五輪は、歴史的に最も高額のオリンピックとされます。ロシアはこの大会を前に、6月に「同性愛プロパガンダ」を未成年に広めることを禁止する法律を成立させ、世界的な批判とボイコットの呼びかけに直面しています。開幕まであと二日となった本日は、4人のゲストを迎えての円卓会議を放送します。デイブ・ザイリはネイション誌のスポーツ・コラムニストで、「ゲーム・オーバー:政治がスポーツの世界を混乱に陥れた」(Game Over: How Politics Has Turned the Sports World Upside Down)の著者でもあります。サマンサ・レトロシはリュージュ選手として2006年の冬季オリンピックに出場しました。ジュール・ボイコフは歴史学者であり元米国代表サッカー選手で、「資本主義の祝典とオリンピック大会」(Celebration Capitalism and the Olympic Games) の著者でもあります。

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    2014/2/5(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「オリンピック版スノーデン」: 「ベライズンのスポークス・パーソン」となった2006年の米国代表の内部告発

    2014年のソチ・オリンピック開催まで二日となった本日、メディアが報道しないゲームの裏側を見てみようと思います。元オリンピック選手のサマンサ・レトロシを迎え、ネイション誌に掲載された彼女の記事「オリンピックが『ハンガーゲーム』のようだという理由」(Why the Olympics Are a lot Like 'The Hunger Games') について話を聞きます。2006年イタリアでの冬季五輪リュージュ競技者であるレトロシは、「米国では政府の支援がなく、安全対策も欠如しているため、選手たちは企業スポンサーへの依存を強いられ、危険な状態に追いやられている」と言います。「レトロシの発言は、オリンピック界におけるスノーデン発言のようなものです。これはまさに正当な内部告発の瞬間です。オリンピックに参加している人々は、サマンサのように実情を表に出しません」と政治スポーツ記者デイブ・ザイリンは言います。

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    2014/2/5(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 『勝利を我らに』:フォークの象徴的存在で活動家のピート・シーガーを彼自身の言葉と歌で振り返る

    伝説的なフォークシンガーで活動家のピート・シーガーが1月27日、94歳で亡くなりました。現代のアメリカ・フォークミュージック運動を築くのを助けた人物として、シーガーは70年近くの間、音楽的なまた政治的な象徴となってきました。デモクラシー・ナウ!に2回出演したシーガーの映像の抜粋を放送します。そのうち4ヶ月前に収録されたものは、彼の最後のテレビインタビューの1つです。そのインタビューのところどころで、シーガーは『ウィ・シャル・オーバーカム(勝利を我らに)』、『天使のハンマー』、『花はどこへ行った』など彼の名曲のいくつかを歌っています。また彼の「不屈の楽観主義」と呼ばれてきたものについても話してくれています。「小さなことが大きなことにつながることに気付いてください。それが[アルバム]Seeds(『シーズ』)で伝えたかったことです」と、シーガーは語りました。「そして、新約聖書には次のような素晴らしい寓話があります。種まき人が種をまくと、いくつかの種は歩道に落ちて踏まれて成長しない。いくつかの種は岩に落ちて成長しない。しかし、いくつかの種は休閑地に落ちて成長し何千倍にもなる。あなたがした小さな良いことが、夢にも思わなかったようなことを数年後にもたらすかもしれないのです。」

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    2014/1/28(Tue)
    記事番号: 
    1
  • カネのための子供たち:米国で最も衝撃的な少年司法スキャンダルの裏側

    ペンシルベニア州の数千人の子供たちを刑務所に送る見返りに、二人の腐敗した判事が、私立の刑務所施設の建築業者と所有者らから260万ドルを受け取っていた衝撃の事件「キッズ・フォー・キャッシュ(カネのための子供たち)」(kids for cash) についての特別番組をお送りします。2人の若者から話を聞きます。チャーリー・バルサべジは、彼の両親がそれとは知らずに盗難スクーターを彼に買い与えたことで少年拘置所に送られました。ヒラリー・トランスは、高校の副校長をからかう「マイ・スペース」(MySpace)ページを創ったことで、こう留されました。彼らは二人とも当時14歳で、同じ判事によって判決を下されました。その判事、マーク・シアバレラは現在獄中で、28年の刑期を務めています。バルサべジとトランスは、ロバート・メイ監督による新ドキュメンタリー映画Kids for Cash(『カネのための子供たち』)の中で取り上げられています。メイ監督からも話を聞きます。また、シアバレラ判事によって数年間投獄された後に自殺した息子エド・ケンザコスキの母親サンディ・フォンゾと、ヒラリーの母親ロレーン・トランスの二人からも話を聞きます。彼らの個々のケースは、「未成年法センター」(Juvenile Law Center)の代表で弁護士のロバート・シュワルツによって、より大きなスキャンダルに位置付けられました。

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    2014/2/4(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 10億人が立ち上がる:女性への暴力を終わらせる世界的運動についてイヴ・エンスラーとキンバーレ・クレンシャウが語る

    女性と少女への暴力を阻止する運動が世界的に広がっています。 「正義を求めて10億人が立ち上がる」(One Billion Rising for Justice)は2月14日のバレンタインデー、世界中のジェンダー暴力の被害者たちと、世界中で加害者を守っている刑事免責に対する正義を求めて、世界200か国以上で行われます。「正義を求めて10億人が立ち上がる」とバレンタインデーに行われる運動は、『ヴァギナ・モノローグ』の脚本家イヴ・エンスラーによって立ち上げられ、世界の3人に1人の女性が生涯のうちにレイプされるか暴力をふるわれるという驚くべき統計を強調しています。本日はイヴ・エンスラーとアフリカ系アメリカ人政策フォーラムの共同創設者キンバーレ・クレンシャウに話をききます。「女性はぜい弱さが交差する場にその身を置いています。つまり、ジェンダー暴力へのぜい弱さ、経済的搾取へのぜい弱さ、麻薬戦争へのぜい弱さ──これら全てが一体となって独特な危険性を生み出し、多くの場合、貧しい女性や社会から取り残された女性、有色人種の女性が危険にさらされているのです」とクレンシャウは語ります。

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    2014/2/3(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 2010年石油流出起こした石油パイプラインに抗議、ミシガン州活動家に有罪評決 最高で禁錮2年

    3人の環境活動家が、 ミシガン州のオイルサンドパイプライン建設に対する非暴力の抗議活動に関与したことをめぐり、有罪評決を受けました。彼らは昨年の夏、2010年に破裂して80万ガロンの原油をカラマズー川支流に流したパイプラインの建設作業を中止させるため、エンブリッジ社の建設現場で採掘機に身体を縛りつけました。1月31日、バーバラ・カーター、ヴィッチ・ハムリン、リサ・レッジオの抗議者らは軽犯罪の不法侵入、そして最高懲役2年の重犯罪となる警官に対する公務執行妨害で有罪評決を言い渡されました。ミシガン州のグランドラピッズからオイルサンド反対ミシガン連合のクリストファー・ワムオフが番組に参加しています。昨年6月、ワムオフはエンブリッジ社のパイプライン奥深くでスケートボードをし、出てくることを拒んでパイプラインに抗議しました。

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    2014/2/3(Mon)
    記事番号: 
    3
  • NSAが国連気候変動会議をスパイしたとの報告 環境団体に衝撃が走る

    エドワード・スノーデンの内部告発による最近の暴露の中で、米国家安全保障局(NSA)が2009年コペンハーゲンで開催された国連気候変動サミットが始まる前と期間中に、他国政府をスパイしていたことが分かりました。NSAの内部文書によると、NSA分析官と外国パートナーらは「無線傍受活動は、2週間の会議期間中にわが国の交渉担当者にできるだけ多くの情報を渡す上で間違いなく重要だ」と述べ、米国交渉担当者に他国の「準備と目標」をブリーフィングしていました。本日はフレンズ・オブ・ジ・アース(FoE)のエリック・ピカに話をききます。

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    2014/2/3(Mon)
    記事番号: 
    2

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