街頭デモが数ヶ月間にわたって続き少なくとも82人の死者を出したウクライナは、民主的に選ばれた大統領が追放されて以降、2日間にわたって危機的な状況にあります。ウクライナ国会は22日、ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領の解任を採決しました。この動きをヤヌコーヴィチ大統領はクーデターだと表現しています。ウクライナの新指導者は24日、平和的デモ参加者を大量殺害したとして追放された大統領が指名手配されたことを発表しました。ロシア政府はヤヌコーヴィチ追放の動きを非難し、駐ウクライナ大使を召還しました。一方で、欧州は新政府を歓迎する姿勢を見せています。欧州連合のキャサリン・アシュトン外交安全保障上級代表は本日ウクライナ入りし、ウクライナの長引く不況の改善策を討議します。また、ヤヌコーヴィチの最大のライバルの1人、ユリヤ・ティモシェンコ元首相が収容先から釈放されました。本日は、エール大学歴史学教授のティモシー・スナイダーに話を聞きます。ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックでの彼の最近の記事はFascism, Russia, and Ukraine(『ファシズム、ロシア、ウクライナ』)です。また、ウクライナのオデッサから、ロードアイランド大学教授のニコライ・ペトロにも話を聞きます。