デイリーニュース

  • ジョージ・タケイ、アリゾナの同性愛者差別法案 日系人収容所生活 「スター・トレック」のスールー役を語る

    アリゾナ州の共和党知事ジャン・ブリューワーが、店や企業が宗教的信仰を理由にLGBTの客へのサービスを断ることを許す法案に拒否権を行使したのは、公民権運動活動にとり大きな勝利となりました。同法案は2月のはじめにアリゾナ州の上院、下院の両方を通過しましたが、その後人権活動家だけからではなく、大企業や、最終的には賛成票を投じた共和党議員の一部からも抗議の声があがりました。デルタ航空、ペット・スマート、アメリカン航空グループ、マリオット、アップルをはじめとする多数の企業が、ブリューワーに法案の阻止を要請しました。アリゾナの同法案は他州で成立しなかったいくつかの法案と同じような内容です。アリゾナで拒否権が行使されたのと同じ日に、テキサス州の連邦判事が、同州が同性婚を禁止しているのは憲法批判だと宣言し、LGBT権利保護活動にとり、もうひとつの勝利となりました。米国のゲイの権利擁護としてもっとも有名で、伝説的な俳優で著書もある活動家、「スター・トレック」のヒカル・スールー役で知られるジョージ・タケイに話を聞きます。タケイは先日Razing Arizona(『アリゾナを破壊せよ』)と題されたエッセイで痛烈な批判を繰り広げ、ブリューワー知事が賛否両論のある同性愛者差別法案を通過させた場合、アリゾナをボイコットすると誓いました。

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    2014/2/27(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 日本と米国 原子力発電プログラムの拡大へ 福島とニューメキシコ州の汚染問題をよそに

    福島第一原子力発電所の事故から3周年を数週間後に控えた25日、日本政府は原子力発電を再稼働する方針を発表しました。この発表の一週間前に、福島原子力発電所の何百もある貯蔵タンクの一つから、100トンものの高放射能を含む水が漏出した事実が明らかにされたばかりです。そして米国でも、先週オバマ政権が過去30年来初めて、原子力発電所の工事を支援する65億ドルの借入保証を承認しました。これも説明がつかない放射性物質の漏れがあった、ニューメキシコ州の放射性廃棄物貯蔵施設の再開が検討されていることを受けて決定されました。新書 Fukushima: The Story of a Nuclear Disaster (『福島:原子力惨事の話』)の著者、エドウィン・ライマンとスーザン・ストラナハンを迎えて話を伺います。

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    2014/2/26(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「アメリカの最も革命的な市長」 チョクウェ・ルムンバを追悼

    本日26日、ミシシッピー州ジャクソン市は、チョクウェ・ルムンバ市長の突然の死を悼んでいます。ルムンバは市長となってから一年も経ってませんでしたが、25日、突然の心臓麻痺に襲われました。長年、黒人国家主義者として、オーガナイザーとして、そして弁護士として活躍したルムンバは「アメリカの最も革命的な市長」と言われていました。「マルコムX草の根運動」に携わり、参加民主主義と労働者が運営する新しい協同組合の誕生を提唱しました。ルムンバは過去40年以上にわたり数々の政治的、法的な運動に深く関わりましたが、弁護士として、元ブラックパンサー党のアサタ・シャクール、亡きヒップホップアーティストのトゥパック・シャクールなどの弁護士を務めました。政治的オーガナイザーとしては、長年、新アフリカ共和国(the Republic of New Afrika)の副大統領を勤めました。これは「独立した、黒人多数を占める政府」とアメリカ南東部での奴隷制度の償いを擁護する組織です。また、「全米黒人人権連合」(National Black Human Rights Coalition)と「マルコムX草の根運動」の創立にも大きな貢献をしました。本日は、2013年6月に放送した市長当選間もないルムンバへのインタビューの抜粋と、彼と親しかったゲストの話をお届けします。

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    2014/2/26(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 『ミシシッピのスパイ』:新映画が描く、公民権運動を打倒するための州支援の運動

    新たなドキュメンタリー映画によって、ミシシッピ州の州政府が1950年~1960年代に、いかに公民権活動家らを監視していたかが明らかになりました。ほとんど知られていない「ミシシッピ主権委員会」(Mississippi Sovereignty Commission)という州の組織は、公民権運動に潜入し、人種差別撤廃とアフリカ系米国人の選挙登録の試みを押しつぶすために、複数のスパイを雇っていました。こうしたスパイの中には、自身がアフリカ系の人間もいました。同委員会は16万ページ以上の報告書を作り、その大部分は、地元の複数の警察署に共有されました。それらの警察署にはクー・クラックス・クラン(KKK)に属す警察官がいました。映画Spies of Mississippi(『ミシシッピのスパイ』)はさらに、この報告書の一部が、50年前の1964年の「自由の夏」(Freedom Summer)活動家であるジェームス・チェイニー、アンドリュー・グッドマン、マイケル・シュワーナーの死亡にどのように関係していたかを検証しています。ジャクソン・クラリオン・レジャーの調査ジャーナリストであるジェリー・ミッチェルから詳細を聞きます。彼は1989年、同委員会の記録の2400ページ以上を公開することを勝ち取り、これを公民権時代の多くの未解決事件を再開することに使いました。

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    2014/2/25(Tue)
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    2
  • 独占放送:米軍のスパイ組織の裏側と、平和活動家、イラク帰還兵、無政府主義者らへのおとり捜査の試み

    ワシントン州の反戦活動家らのコミュニティに、米軍がいかに潜入し、監視していたかが明らかになりました。デモクラシー・ナウ!は2009年、「民主化を求める学生たち」(Students for a Democratic Society)と「港の軍事化を止める会」( Port Militarization Resistance)で活発に活動していた一人のメンバーが、実は米軍の諜報員だったことが明らかなったニュースを最初に伝えました。「ジョン・ジェイコブ」として仲間に知られていたこの男の本名はジョン・タウリーで、彼はフォートルイス基地の部隊保護部の隊員でした。彼はまた、世界産業組合と「反戦イラク帰還兵の会」も監視していました。タウリーによって書かれたEメールが最近新たに公開され、米軍への情報提供者である彼が複数の機関による監視組織を作り上げていたことがわかりました。このEメールは、タウリーの軍のアカウントを使って、連邦捜査局(FBI)と、さらにはロサンゼルス、ポートランド、ユージーン、エバレット、スポーケン各市の警察署に送られていました。彼は「情報共有と流通のために、左派/無政府主義の小さなグループを作ることは良い考えだと思う」と書いていました。

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    2014/2/25(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「文章が勝手に消えていく」:NSAがスノーデン伝記作家のパソコンをハッキングして原稿を編集?

    米国家安全保障局(NSA)はパソコン内に侵入して未発表原稿で改ざんを行っているのか?賞受賞経験のある英紙ガーディアン記者ルーク・ハーディングは近著The Snowden Files: The Inside Story of the World’s Most Wanted Man(『スノーデン・ファイル:世界最重要指名手配の男の裏話』)執筆中にいくつかの文章が不思議と消えてしまったことについて語ります。「私はスノーデンの告発がアメリカのテクノロジー企業とその本質に損害を与えるだろうと書きました。そして不思議なことが起きました。書いたばかりの文章が勝手に消え出したのです。カーソルが文字を飲み込みながら左から急速に動きました。私は自分の言葉が消滅するのを見たのです」とハーディングはガーディアンで語っています。本日は、ハーディングにパソコン監視と、自分が追跡されていると思った別の出来事について話を聞きます。

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    2014/2/24(Mon)
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    2
  • クーデターか革命か ウクライナ当局は追放された大統領を指名手配 死傷多数の街頭デモ後

    街頭デモが数ヶ月間にわたって続き少なくとも82人の死者を出したウクライナは、民主的に選ばれた大統領が追放されて以降、2日間にわたって危機的な状況にあります。ウクライナ国会は22日、ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領の解任を採決しました。この動きをヤヌコーヴィチ大統領はクーデターだと表現しています。ウクライナの新指導者は24日、平和的デモ参加者を大量殺害したとして追放された大統領が指名手配されたことを発表しました。ロシア政府はヤヌコーヴィチ追放の動きを非難し、駐ウクライナ大使を召還しました。一方で、欧州は新政府を歓迎する姿勢を見せています。欧州連合のキャサリン・アシュトン外交安全保障上級代表は本日ウクライナ入りし、ウクライナの長引く不況の改善策を討議します。また、ヤヌコーヴィチの最大のライバルの1人、ユリヤ・ティモシェンコ元首相が収容先から釈放されました。本日は、エール大学歴史学教授のティモシー・スナイダーに話を聞きます。ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックでの彼の最近の記事はFascism, Russia, and Ukraine(『ファシズム、ロシア、ウクライナ』)です。また、ウクライナのオデッサから、ロードアイランド大学教授のニコライ・ペトロにも話を聞きます。

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    2014/2/24(Mon)
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    1
  • 影のロビー活動集合体:企業はいかにして広範な利益誘導活動を隠ぺいしているか

    ネイション誌の最新暴露記事によれば、ワシントンで政策形成のために注がれているロビー資金の多くは、報告されていません。ロビイストが使う公式な金額は3年連続で減少しており、ロビイストの登録数もここ十年以上で最低です。しかし、この数字には裏があると、レポーターのリー・ファンは言います。ファンは、"The Shadow Lobbying Complex: On paper, influence peddling has declined. In reality, it has gone underground." (『影のロビー活動集合体:紙の上では利益誘導活動は減少。実際には、地下に潜っただけ』という記事の著者です。

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    2014/2/21(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 科学者を口封じ:農薬会社シンジェンタのターゲットにされたタイロン・ヘイズ

    カリフォルニア大学バークレー校の科学者タイロン・ヘイズに話を聞きます。ヘイズは、広範に使用されているある農薬が内分泌器に有害作用をもたらす可能性があることを発見しました。しかし研究結果を公表しようとしたとき、農薬会社は彼の研究の信用を損ねようと組織的な攻撃を開始しました。ヘイズは1997年ある会社に雇われ、同社の殺虫剤「アトラジン」の研究を手がけましたが、この会社は後に巨大アグリビジネス企業シンジェンタに発展しました。アトラジンは、米国産のとうもろこしの半分以上に使われているほか、ゴルフコースやクリスマスツリー栽培農場でも広範に使用されています。ヘイズの研究がシンジェンタ社が予測していなかった結果をもたらすと──アトラジンはカエルを用いた実験で性的異常の原因となり、人間にも同じ問題を引き起こす可能性がある──同社はその発見を公表する許可を与えませんでした。ニューヨーカー誌の最新記事は、シンジェンタ社に対する集団訴訟の法廷文書を用い、同社がいかにしてヘイズの評判を傷つけ、米環境保護局にこのドル箱の化学製品を使用禁止させないように動いたかを明らかにしています。すでに欧州連合では使用禁止になっています。

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    2014/2/21(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 葬式と化した結婚式:イエメンでの米国の無人機攻撃 民間人12人を殺害

    ヒューマン・ライツ・ウォッチの発表によると2013年12月に起きたイエメンでの米国の無人機攻撃で民間人12人が殺害されました。この攻撃ではイエメン中央部のラダア市郊外で、花婿の村にむかっていた結婚式の行列の車数台が標的にされました。ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、「殺傷された人々の少なくとも一部は民間人」であり、米国およびイエメンの政府当局が当初主張したような「アラビア半島の武装アルカイダ」集団のメンバーではありませんでした。この報告は、生存者、遺族、地元当局者およびニュース報道を引用し、20歳から65歳までの男性12人が死亡し、15人が負傷したと結論しています。この報告書"A Wedding That Became a Funeral: US Drone Attack on Marriage Procession in Yemen"(『葬式と化した結婚式:イエメンの結婚の行列への米国の無人機攻撃』)を書いたヒューマン・ライツ・ウォッチの調査員レッタ・テイラーと、ファースト・ルック・メディアが発行する新デジタル誌"TheIntercept.org"の共同創設者ジェレミー・スケイヒルに話を聞きます。

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    2014/2/21(Fri)
    記事番号: 
    1

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