デイリーニュース

  • このまま「前に進む」わけにはいかない:オカシオコルテス議員とタリーブ議員は死者の出た国会議事堂襲撃事件の責任追及を要求する

    【21/02/05/2】米国上院議会が1月6日の暴動を扇動したとしてトランプ前大統領の弾劾裁判の準備を進める中、下院議員たちは4日(木)の本会議で暴動で自分たちが体験したことを詳細に説明し、責任追及を要求しました。ニューヨーク選出の民主党アレクサンドリア・オカシオ・コルテス議員とミシガン州選出のラシーダ・タリーブ議員による印象的なスピーチの抜粋を放送します。オカシオ・コルテス議員は、「すでに議員の一部は、もう前に進むべきだと要求し始めていますし、もっと悪い場合は被害者の証言を矮小化したり、信用できないと見せたり、軽視しようとしています。そのような行動は、その日その場にいた人たちをさらに傷つけ、責任者を隠蔽するものです。そればかりでなく、この国の全土にいるトラウマ体験を抱える人々に対しても、トラウマや暴力や標的化に対処する方法は、それを隠蔽し、矮小化し、前に進むことだという、とてつもなく有害なメッセージを送っているのです」と述べました。

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    2021/2/5(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「道徳的な破綻」 アフリカ疾病対策予防センター所長 アフリカ向けワクチン供給の欠如は世界を危険にさらす

    【21/02/05/1】アフリカ大陸の国々では、南アフリカで最初に発見されたCOVID-19の変異種に関係する、2度目のコロナウィルス感染拡大が発生しています。ボツワナ、ガーナ、ケニア、コモロ連合、ザンビアで感染者が出ており、アフリカの外でも今のところ20カ国以上で感染者が確認されています。新たな変異種はより感染力が強いと科学者たちは考えており、ワクチン接種が広範囲に始まる前にウイルス感染がさらに広がる可能性が懸念されています。アフリカでは40カ国以上がこのコロナの第二波に襲われていますが、ワクチンが供給されたのはわずか6カ国にとどまり、出荷量も小規模です。アフリカ疾病対策予防センターのジョン・ンケンガソン(John Nkengasong)所長は、ワクチンへの平等なアクセスが実現できないため世界は「道徳的な破綻」に直面していると言います。「世界のすべての地域が安全になるまでは、どの地域も安全ではないということを、はっきりさせておかねばなりません。みんなが一緒にこのパンデミックを脱出するか、一緒に沈んでいくか、どちらかになります。中間はありません」。

    dailynews date: 
    2021/2/5(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 大量レイプ 徹底監視 強制労働 中国のウイグル系イスラム教徒弾圧が暴かれる

    【21/02/04/2】中国は、新疆ウイグル自治区で拘束されているウイグル人女性や他のイスラム教徒に対する大量レイプ、性的拷問をBBCが報道した後、厳しい非難にさらされています。BBCのインタビューに応じた女性たちは、集団レイプ、電気を使った性的拷問の常態化、強制避妊手術、収容施設の外部の男たちが金を払って囚人と接触するといった状況を語りました。この報道に対し、中国は「まったく事実に基づいていない」と一蹴し、国内のイスラム教徒少数民族を大量に拘束しているのは、過激主義の浸透に対抗するための「職業訓練」プログラムの一環であると主張しています。オンライン調査報道サイト『インターセプト』は、中国政府が新疆ウイグル自治区の住民を監視するため使っている大規模な警察データ・ベースを入手しました。これによって、中国当局がイスラム教徒少数民族少数による数百万件のテキスト・メッセージ、電話連絡先、通話記録や生体認証データを収集していることが確認されました。収集された情報は次に拘束する対象の選別に使われます。ウイグル語学者で詩人のアブドゥウエリ・アユプに話を聞きます。アユプは新疆でウイグル語の幼稚園を運営したために15か月拘束されました。アユプは拘束中、レイプされ、電気ショックで拷問を受け、屈辱を与える行為をされたと語ります。

    dailynews date: 
    2021/2/4(Thu)
    記事番号: 
    1
    https://www.democracynow.org/2021/2/4/uyghur_camps_china_abuse_torture
  • 「ウイルスに国境はない」:世界でのワクチン平等を達成するには 米国のHIVプログラムが青写真となりえる

    【21/02/04/1】米国ではCOVID-19による死者数が45万人を越えました。バイデン政権はワクチン接種キャンペーンを強化することで、新たなコロナ変異種の感染拡大のスピードを緩めようとしています。公衆衛生専門家は、米国でワクチン接種に進展があっても、世界的に平等なワクチンの配布がなされなければ意味がないと警告します。「ワクチンへのアクセスを出来るだけ早く拡大する必要があります。米国内でもそうですし、世界的にも同じことが言えます」と、コロンビア大学ICAP所長でコロンビア・メイルマン公衆衛生大学院疫学および医学の教授ワファ・エル=サダは言います。米国は世界にCOVID-19ワクチンを届けるために、HIV薬の時と同様の努力をもっとすべきだと彼女は主張します。HIVモデルは現時点で模倣できる方法です。ウイルスに国境は無いのですから」

    dailynews date: 
    2021/2/4(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ジェフ・ベゾスがCEOを退いてもアマゾンの「略奪的ビジネスモデル」は議会が止めない限り続く

    【21/02/03/3】アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスは、今年後半に最高経営責任者(CEO)を退任し、取締役会長に就任すると発表しました。30年近くにわたるベゾスの支配の下で、アマゾンはオンライン書籍販売の単一事業から多岐の事業にまたがる巨大なビジネス帝国へと成長し、ベゾス自身も世界でもっとも裕福な人々に仲間入りしました。同社のクラウドコンピューティング部門の責任者であるアンディ・ジャシーが後任としてCEOに就任する予定ですが、ベゾスは引き続きアマゾンの最大株主であり、取締役会にとどまります。今回の発表の背景には、アマゾンなど巨大テック企業を分割するよう議会に求める声が高まり続けていることがあります。消費者擁護団体パブリック・シチズンのロバート・ワイスマン代表は、つぎのように指摘しています。「ベゾスは社内で新たな役割を担うことになるのですから、アマゾンに何か変化が起こるなどと期待するわけにはいきません。アマゾンに巨大な富と力が集中することが許されているうちは、経済もアメリカの民主主義も、公正かつ適正に機能することは不可能です」。

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    2021/2/3(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 移民擁護団体は政策の「論調」を歓迎しながらも、具体的な政策転換をバイデン政権に迫る

    【21/02/03/2】バイデン大統領は2月2日、トランプ政権が進めてきた強硬路線の反移民政策を取り消すいくつかの大統領令に署名しましたが、それにもかかわらず、先週1週間で、数百人が強制送還されています。署名された大統領令には、トランプの「ゼロ・トレランス」(例外をいっさい認めない)政策によって引き離された家族の再会をめざすものや、トランプの「メキシコ待機政策」の見直しも含まれています。「メキシコ待機政策」とは、メキシコ人以外の亡命希望者に対して、難民申請が司法審査の手続きをとられている間、メキシコで待機することを義務づけるもので、数万人の希望者が国境沿いの危険な状況で待機させられています。インターネットでニュース配信をするリビール(Reveal)のアウラ・ボガド記者によれば、バイデン政権の「論調」に新風は感じるものの、立場の弱い人々が依然として強制送還されており、これは、「トランプ大統領の下で、さらにさかのぼってオバマ政権の下で行われていた慣行が続いている」ことを示していると、いいます。

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    2021/2/3(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ビルマのクーデター:権力を掌握した軍の狙いは、ロヒンギャ虐殺に対するICCの起訴を避けるためか

    【21/02/03/1】ビルマの軍事クーデターについて、反体制派の人物に話を聞きます。事実上の国家指導者アウン・サン・スー・チーは拘束されています。クーデターは、議会が招集される予定時刻の数時間前に始まりました。2020年11月に行われたビルマ議会の選挙では、アウン・サン・スー・チーの率いる党が、改選議席の80%以上を獲得しましたが、国軍は、根拠を示すことなく、選挙で不正が行われたと主張していました。議員や活動家、人権擁護擁護者ら数百人も拘束されています。国軍はビルマを、ミャンマーと呼んでいます。同国の一部では通信も遮断されています。「アウン・サン・スー・チーと、これ以上、民主主義ごっこはできないと国軍は判断したのです」。こう語るのは、ロヒンギャ解放連合(Free Rohingya Coalition)と東南アジア刷新フォース(Forces of Renewal for Southeast Asia)の共同創設者、マウン・ザルニです。「国軍は、選挙結果ばかりか、法的にも完全に否定されたのです。国軍が民主主義のゲームをつぶすと決めたのは、それが理由です」。ザルニは、クーデターによって、ロヒンギャのイスラムコミュニティへのさらなる悪影響も懸念されるといいます。

    dailynews date: 
    2021/2/3(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 毒物中毒で昏睡中に保釈条件に違反したとして 「カフカ的な」容疑を問われたアレクセイ・ナワリヌイ

    【21/02/02/3】ロシア当局は、拘束されている反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイを支持する反政府抗議行動で数千人を逮捕しました。ナワリヌイは、2020年8月に神経剤ノビチョクで命を狙われ、ドイツで回復した後2021年1月17日にロシアに戻ってきましたが、それ以来投獄されています。ナワリヌイは、彼をもう少しで殺すところだった毒物攻撃の背後にロシアのウラジミール・プーチン大統領がいると訴えています。ナワリヌイは、ロシアの主要な反体制派として、また汚職糾弾運動家として台頭しましたが、彼の政治的ルーツは、右派の国粋主義者と反移民運動につながっています。ザ・ニューヨーカー誌の特派員ジョシュア・ヤファは、ナワリヌイは今まで、ロシア国粋主義への「接近」など、世論に迎合するために自分の思想を変えることをいとわないできたと指摘します。「私たちはナワリヌイが実際に正式な政治に参加することを許可されたときに初めて彼がどんな種類の政治家なのかを知ることになるでしょう。」

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    2021/2/2(Tue)
    記事番号: 
    3
  • ロシアの「スプートニクV」に91.6%の有効性 世界的なワクチンの取り組みを底上げ

    【21/02/02/2】ロシアは新型コロナウイルスのパンデミックで最も打撃を受けた国の1つで、過去1年で約7万3000人の死者と380万人以上の感染者を記録しています。一方、ロシアが国内開発した「スプートニクV」ワクチンは、懐疑的な見方が広がり、多くのロシア人は接種に消極的です。しかしここにきて、権威のある医学誌ランセットに発表された査読付き論文が、このワクチンの開発者たちが長く主張してきた通り、このワクチンに91.6%の有効性があることを確認しました。「これはロシアのワクチン開発者たちにとって良いニュースであり、ワクチンをめぐる地政学的な野心を明らかに持つロシアにとってはもちろん良いニュースです」と、モスクワのザ・ニューヨーカー誌の特派員ジョシュア・ヤファは言います。「そして率直に言って、世界にとっても良いニュースです。」

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    2021/2/2(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 非白人コミュニティのワクチン接種に遅れ ロサンゼルスではラテン系のCOVIDの死者が1000%増

    【21/02/02/1】新型コロナウィルスのパンデミックが始まって以来ずっと、米国の黒人とラテン系は他より高い死亡率を示しています。また新たなデータは、彼らのワクチン接種率が白人よりもはるかに低いことを示しています。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、ワクチン接種を受けた60%以上が白人だった一方、ラテン系は11.5%、アジア系は6%、そして黒人はわずか5%余りだったことを報告しています。このCDCのデータは約1300万人の米国人がワクチン接種を受けた、米国におけるワクチン接種展開の最初の1ヵ月の間に収集された詳細に基づいています。しかし、人種とエスニシティについては接種を受けた人の約半分しかわかりませんでした。黒人とラテン系は必要不可欠な労働者としての彼らの仕事のために平均以上にCOVID-19の危険にさらされ、また既往症を持つ率も高い傾向にあります。「ここで我々の目の前に示されているのは、約150年にわたる医療制度の怠慢です」と、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校医学部、「ラテン系の健康と文化の研究センター」( Center for the Study of Latino Health and Culture)の所長であるデビッド・ヘイズ=バティスタ医師は言います。「こうした格差はパンデミックが始まった9カ月前に突然生じたわけではないのです。

    dailynews date: 
    2021/2/2(Tue)
    記事番号: 
    1

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