デイリーニュース

  • 国境保全か命の保護か 安全を求めて欧州へ向かう難民 急増する死者

    暴力や社会的混乱から逃れるため、シリア、リビア、ソマリア、アフガニスタン、パキスタン、イラク、サハラ以南などから欧州に向かう人々が急増しています。欧州連合(EU)はこれを受け緊急会合を招集しました。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、欧州に向かう途中で行方不明になったり死亡した人は今年に入って約2500人に上ります。リビア沿岸では30日、ボートが転覆し37人が亡くなりました。リビア沿岸ではその数日前にもボートの転覆で200人以上が亡くなったばかりです。ブダペストとウィーンを結ぶ高速道路では先週、置き去りにされたトラックの中から71人が遺体で見つかり、ハンガリーとオーストリア当局が調査を続けています。ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)代表ケネス・ロス、ジュネーブから国際移住機関のジョエル・ミルマン、イタリアからはシシリアの街ポッツァッロにいる国境なき医師団のキアラ・モンタルドに聞きます。モンタルドは地中海を渡るボートから救助された人々に医療と心理ケアを提供しています。

    dailynews date: 
    2015/8/31(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「ジョージ・ブッシュには黒人なんかどうでもいい」カニエ・ウェストの批判から10年後の省察

    2005年9月5日、全国放送されたハリケーン・カトリーナ 被災者のための長時間チャリティー番組内で、ヒップホップの伝説的人物カニエ・ウェストが台本からそれて、メディアとホワイトハウスのハリケーン被害への対応を直接的に批判 しました。「メディアが我々を描きだすやり方が大 嫌いだ。黒人の家族が映っていれば、略奪行為を 行っていると伝える。白人家族が映っていれば、食 べ物を探していると伝える。ジョージ・ブッシュには 黒人なんてどうでもいいんだ」とカニエは訴えま した。ブッシュは後に回顧録の中で、この瞬間が自分の大統領在 職中で最低の瞬間だったと言及しています。

    dailynews date: 
    2015/8/28(Fri)
    記事番号: 
    4
  • ニューオーリンズ俳優・活動家ウェンデル・ピアース ハリケー ン・カトリーナ後の「最大の犯罪」を語る

    ニューオーリンズ出身の俳優で活動家のウェンデル・ピアース とともにハリケーン・カトリーナ被災後、保険会 社が住宅所有者に保険金の支払いを拒否し、貧困家庭や黒人家庭がニューオーリンズに戻ることをい かに難しくさせたかを見ていきます。1850年代奴隷としてニューオーリンズにやって来た曾祖父を持つピアースが、保険料を50年間支払った彼の両親に対してオールステート社がわずか400ドルしか支払わなかったことについて話します。ピアースは新著The Wind in the Reeds: A Storm, a Play, and the City That Would Not Be Broken(『リードの風:嵐、 演劇、破壊されることのない街』)の中で自身の家族について書いています。

    dailynews date: 
    2015/8/28(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ショック・ドクトリン:被災後のニューオーリンズ学校の大規模 民営化をみると現在にもたらす影響

    ハリケーン・カトリーナ災害からわずか2週間後、ニューオーリ ンズ市は7500人の公立学校教師を解雇しました。学校制度の 民営化を推進し、チャーター・スクールのネットワークを構築するためです。市議会は強力なニューオーリンズ教職員労働組合をつぶすつもりだと、多くの人が非難しました。本 日は当時の大統領ジョージ・W・ブッシュがニューオーリンズ市に戻り、ウォーレン・イーストン・チャーター・スクールにてスピーチを行う予定 です。ニュー オーリンズ出身の俳優で活動家のウェンデル・ピアースに話を聞きます。彼の母親は元教師で40年間労働組合に所属していました。また、 Katrina: After the Flood(『カトリーナ:洪水後』)の著者のゲーリー・リブリンにも話を聞きます。彼は、先日ニューヨーク・タイムズ紙に”Why New Orleans’s Black Residents Are Still Underwater After Katrina”(「なぜニューオーリンズの黒人住民はいまだに水面下にいるのか」)と題した記事を寄稿しています。

    dailynews date: 
    2015/8/28(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ニューオーリンズの不均衡な復興:ハリケーン・カトリーナから 10年 広がる人種格差

    2005年にハリケーン・カトリーナがメキシコ湾岸やニューオーリンズ市を直撃し、死者1800人以上、避難民は百万人を超えました。あの大惨事から10年を記念して、今日は1時間の特集をお送りします。ハリケーン被災から10年、ニューオーリンズの街は大きく変わりました。現 在の人口は38万5000人と、ハリケーン被災前の約8割にとどまっています。アフリカ系アメリカ人の人口は被災前より10万人近く減少しました。アーバン・リーグによると、黒人住 民と白人住民の所得格差は、2005年当時に比べ37%拡大しています。アフリカ系住民の居住地区を中心に、数千軒の家屋が空き家のまま放置されています。オバマ大統領は27日、ニューオーリンズを訪れ、10年前に起きた出来事を思い起こすスピーチを行いました。「はじめは自然災害だったものが、人為災害に発展したという認識に達しまし た。政府が市民の安全に気を配ることを怠ったからです」 と、オバマ大統領は語りました。俳優のウェ ンデル・ピアース、ニュー オーリンズを拠点にしている環境人権擁護弁護士モ ニーク・ハーデン、そしてKatrina: After the Flood(『カトリーナ: 洪水後』)の著者ゲーリー・リブリンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/8/28(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 貧しい人にとっては今もハリケーン・カテリーナ直後のようだ: マリク・ラヒムが10年後を語る

    ハリケーン・カトリーナ10周年特集では、「コモン・グラウンド・コレクティブ」(Common Ground Collective)の共同創設者で、ブラック・パンサー党ルイジアナ支部を創設したマリク・ラヒームにも話を聞きます。2005年ラヒムと「コモン・グラウンド・コレクティブ」は、ニューオリンズ再建を手伝うために世界各地から数千の人々が集めるのに一役買いました。ハリケーン・カトリーナが同市を直撃した数週間後、デモクラシー・ナウ!はマリクの案内でアルジア地区を取材しました。同地区の地域医療センターの角を曲がったところに死体が放置されたままになっていました。それから10年後、ラヒムに再度話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/8/27(Thu)
    記事番号: 
    4
  • カトリーナ後のニューオリンズ: 同市の「復興」は貧困層を置き去りにし 貧富の格差は広がる一方

    ハリケーン・カトリーナから10年が経ち、ニューオリンズは生まれ変わりました。現在同市の人口は、カトリーナ前の約80パーセントにあたる約38万5000人となりました。ハリケーン以来、アフリカ系アメリカ人の人口はおよそ10万人減少し、全米都市同盟(Urban League)によれば、2005年以来、黒人と白人の収入格差は37パーセント上昇しました。2013年の統計ではアフリカ系アメリカ人家庭の平均収入は2万5000ドルだったのに対し、白人家庭では6万ドルを超えています。主にアフリカ系アメリカ人が住んでいた地域を中心に、現在も数千戸が空き家のままです。ルイジアナ司法研究所(Louisiana Justice Institute)公民権弁護士のトレーシー・ワシントンと、ロヨラ大学のビル・クイグリー教授に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/8/27(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ハリケーン・カトリーナ10周年を振りかえる:被災者の声

    8月27日、バラク・オバマ大統領はハリケーン・カトリーナから10周年を迎えるニューオリンズを訪れます。事前に準備されたスピーチによれば、オバマ大統領は「自然災害として始まったこの災害は、政府が市民を守ることを怠ったことで人的災害となった」と断言する予定です。2005年、デモクラシー・ナウ! はニューオリンズを壊滅し1800人以上の犠牲者を出し100万人以上が避難を強いられたハリケーンの後、現地取材を続けました。当時のハリケーン・カトリーナの取材からその抜粋を放送します。

    dailynews date: 
    2015/8/27(Thu)
    記事番号: 
    2
  • グアテマラ大統領逮捕に直面 ビジネス界と米国は蜂起を封じようと躍起になる

    グアテマラでは、判事が元副大統領ロクサナ・バルデッティの汚職容疑裁判中の保釈を認めないという判決を出しました。この判決の直前8月25日には、グアテマラ最高裁がオット・ペレスモリナ大統領の不逮捕特権を剥奪する判決を出し、大統領弾劾への道を開きました。最高裁は同時に大統領弾劾を推奨する提言も議会に提出しました。8月27日、グアテマラではゼネストが予定されています。80年代よりグアテマラで取材を続けるベテラン・ジャーナリスト、アラン・ネアンに話を聞きます。

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    2015/8/27(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「麻薬戦争を終わらせよ」 デイビッド・サイモン 『ザ・ワイヤー』と貧困地区の過剰警備を語る

    デイビッド・サイモンは、傑作との評価が高いテレビドラマ・シリーズ『ザ・ワイヤー』で、路上麻薬密売者、巡回警察官、そして汚職政治家を扱う報道記者の立場からメリーランド州ボルティモアの街を捉えました。オバマ大統領は今年、『ザ・ワイヤー』について、「テレビドラマとしてだけではなく、芸術作品としても、ここ数十年の中で最も優れた作品のひとつだ」と評しました。「むき出しで、枷のない資本主義」がいかに人間の価値を貶めるかを描こうとしたとサイモンは言います。ジェイコブ・ワイズバーグは10年近く前に、オンライン誌『スレート』(Slate)の中で次のように書いています。「この番組(『ザ・ワイヤー』)が達成したことは他番組の追従を許さない。すなわち、アメリカの都市生活の社会的、政治的、経済的な側面を、偉大な文学作品のような視野の広がり、正確な観察、道徳的な視点をもって描いたことだ」。

    dailynews date: 
    2015/8/26(Wed)
    記事番号: 
    3

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