デイリーニュース

  • 「われわれを不当に扱うのが神のお告げか?」: 同性婚への結婚許可発行を拒否する群書記官への抗議が拡大

    米最高裁の判決を拒み、同性カップルへの結婚許可証発行を拒否するケンタッキー州の郡書記官が、9月3日、連邦地裁に出廷し、彼女が法廷屈辱罪に問われるべきではないと主張する予定です。米国最高裁は6月、全米で同性婚を合法とする判決を出しましたが、ケンタッキー州ローワン郡のキム・デイビス書記官はこの判決に従わず、全ての結婚許可証の発効を停止しました。8月31日、最高裁はデイビス書記官の「道義心に対する庇護」を求める上訴を退けました。翌日、同性カップルがデイビス書記官の担当部署を訪れました。ネットで拡散されたビデオには、デイビス書記官に対し、同性結婚許可証発行拒否をする理由を面と向かって問いただすデイビット・ムーアの姿が映されています。ムーアとパートナーのデイビット・エルモルトは、デイビス書記官とその担当部署のスタッフによって、3度結婚許可証の発効を拒否されました。本日はデイビット・ムーアとケンタッキー州全土でLGBTの権利擁護運動を行う「フェアネス・キャンペーン」(Fairness Campaign)理事長クリス・ハートマン、そして弁護士のジョン・ダンマンにも話を聞きます。ダンマンは、何件かのケンタッキー州の結婚裁判の原告と申立人の弁護士ですが、彼らの訴訟事例を一元化して最高裁で争い、事実上、全米での婚姻権利の平等を勝ち取った弁護士です。

    dailynews date: 
    2015/9/3(Thu)
    記事番号: 
    1
  • グアテマラ大統領辞職 民衆蜂起の「大きな勝利」

    大規模な民衆蜂起の後、グアテマラのオットー・ペレス・モリナ大統領がついに辞職しました。辞職は大統領に対して司法長官が発付した逮捕状を、判事が承認した数時間後に発表されました。これに先立ち、グアテマラ議会は世論の声を受けて、大統領の不逮捕特権の剥奪を満場一致で可決していました。検察当局は、ペレス・モリナ元大統領を違法な癒着、賄賂受け取りおよび通関詐欺の罪に問う予定だと発表しています。セルマ・アルダナ検事総長によれば、ペレス・モリナ元大統領はまた、マネーロンダリング容疑でも捜査されているため資産が凍結される可能性もあるということです。ペレス・モリナ政権の元副大統領および、その他の政府関係者も同様の罪に問われています。ジョージ・ポルク賞に輝くジャーナリスト、アラン・ネアンにグアテマラシティより話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/9/3(Thu)
    記事番号: 
    1
  • クーデター 秘密戦争 ジェノサイドを記録が裏づけ キッシンジャーは長老政治家か戦争犯罪者か?

    ヘンリー・キッシンジャーが官職を離れてから40年以上が経ちましたが、米国が世界のいたるところで宣戦布告した、あるいは宣戦布告のないままで戦争をくりひろげているいま、キッシンジャーは国家安全保障においていまなお大きな影響を及ぼしています。ニクソン政権とフォード政権時代に国家安全保障問題担当大統領補佐官と国務長官を務めた彼は、軍事面でアメリカ例外主義の復活を推進しました。新刊書のKissinger’s Shadow: The Long Reach of America’s Most Controversial Statesman(『キッシンジャーの影: 毀誉褒貶がもっともなかばする米国政治家の勢力』) の著者、グレッグ・グランディンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/9/2(Wed)
    記事番号: 
    3
  • グアテマラの大統領は刑務所行きか?  市民による抗議行動の後 議会がペレス・モリナ大統領の不逮捕特権を剥奪

    グアテマラ議会は、オットー・ペレス・モリナ大統領の不逮捕特権の剥奪を全会一致で可決し、大統領逮捕への道が開けました。先週行われたグアテマラの最高裁判所の判決とあいまって、この裁定により、大統領辞任を求めた抗議行動の引き金にもなった汚職事件捜査の一環としてペレス・モリナ大統領の訴追が可能になります。1980年代からグアテマラを取材しているベテラン記者のアラン・ネアンにグアテマラ市から中継で話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/9/2(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 集団ハンガーストライキと訴訟を経てカリフォルニア州の囚人たち 独房監禁の削減を勝ち取る

    囚人の権利が大勝利を収めました。カリフォルニア州は訴訟和解の一環として、独房監禁を大幅に削減することに合意しました。このことは全米の刑務所に大きな影響を与えそうです。この決定は、10年以上にわたりペリカン・ベイ州立刑務所の独房に監禁された囚人たちの集団の長年に渡る訴訟と囚人たちによるハンストの末、9月1日に下されました。「独房監禁廃止を求めるカリフォルニア州家族の会(California Families to Abolish Solitary Confinement)」の共同設立者のドロレス・カナレスに話を聞きます。カナレスの息子のジョン・マルティネスは14年以上ペリカン・ベイの独房に監禁されています。ペリカン・ベイの囚人たちによる訴訟の代理人を務める弁護団長のジュールズ・ロベルにも聞きます。

    dailynews date: 
    2015/9/2(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 『スミス刑務所へ行く』:獄中に1年いた元州上院議員が大量投獄を非難

    ジェフ・スミスが最初に全米の注目を集めたのは、高い評価を得たドキュメンタリー映画Can Mr. Smith Get to Washington Anymore?(『スミスはもう都へはいけないのか?』)の主題として取り上げられたときでした。同映画は、引退するディック・ジェファードの議席をめぐる、彼の2004年の選挙戦を記録したものでした。彼はこの選挙で、僅差でラス・カーナハンに負けましたが、10人という大勢が出馬した中での彼の驚くべき成果は、彼をミズーリ州の民主党政治の希望の星にしました。スミスは2006年に州上院議員に選出され、2004年の選挙戦に関わる選挙法侵害共謀で有罪を認めた2009年まで務めました。スミスはケンタッキー州の連邦刑務所での1年と1日の禁錮刑を言い渡されました。彼は自分の経験を新著Mr. Smith Goes to Prison: What My Year Behind Bars Taught Me About America’s Prison Crisis(『スミス刑務所へ行く:獄中での1年が米国の刑務所危機について私に教えてくれたこと』)にまとめました。彼は同書を「より良い市民になることよりも、より悪い犯罪者になることを囚人に教えるシステムへの痛烈な批判」と呼んでいます。

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    2015/9/1(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 世界的に禁止されているにもかかわらず、サウジ主導の部隊が米国製のクラスター爆弾でイエメンで数十人を殺傷

    ヒューマン・ライツ・ウォッチは、サウジアラビアが、2015年4月下旬から7月中旬の間におこなったイエメンの都市ハジャへの、少なくとも7回の攻撃で米国製のクラスター爆弾を使用したことを非難しています。攻撃そのものと、攻撃後に拾った不発の子弾の爆発によって、数十人の市民が死亡または負傷しました。米国、サウジアラビア、イエメンは、クラスター爆弾の使用を禁止する国際条約に参加していません。ヒューマン・ライツ・ウォッチのケネス・ロスはクラスター爆弾に対する米国の姿勢を批判しています。「米国はクラスター爆弾は合法的な兵器だと考えています」と、ロスは述べました。「米国は依然として地雷を禁止する条約に署名していません。米国は世界の残りの国よりもはるかに遅れているのです」。

    dailynews date: 
    2015/9/1(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 次のそんなに冷たくない戦争:気候変動により温暖化する北極 支配権と資源をめぐる国家間競争

    バラク・オバマ大統領は8月31日、3日間の視察旅行のためにアラスカに到着しました。オバマはアラスカ北極圏を訪問する初の現職大統領になります。オバマは8月31日、同地域の気候変動がもたらす脅威を強調しました。「北極圏の気温は、世界平均の約2倍の速さで上昇しています」と、オバマは述べました。「過去60年以上にわたって、アラスカは米国の他の地域の約2倍の速さで温暖化しました」。北極圏が温暖化する中、新たな地域に入れるようになったことが海運と石油掘削をに拍車をかけ、同地域の地政学的な重要性が高まっています。北極の氷冠下の資源は17兆ドル以上の価値があり、これは米国経済全体とほとんど同じ規模です。調査ジャーナリストのジェームス・バンフォードによると、米国、ロシア、カナダ、ノルウェイ、デンマークがそうした資源の支配を競う中で、同地域は「技術の諜報活動の交差点」になっています。バンフォードから、彼の最新記事Frozen Assets: The Newest Front in Global Espionage is One of the Least Habitable Locales on Earth—the Arctic(『凍った資源:世界的諜報の新たな最前線は地球上で最も人が住むのに適さない地の1つである北極だ』)について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/9/1(Tue)
    記事番号: 
    1
  • エジプト、アルジャジーラ記者に禁固3年 米国はシシ政権に「すり寄る」のをやめるか?

    エジプトの裁判所は29日、アルジャジーラ記者モハメド・ファフミ、ピーター・グレステ、バヘル・モハメドの3人に対し、「虚偽の報道」で2013年の軍事クーデター後のエジプトに害を与えたとして禁固3年を宣告しました。ファフミとモハメドは直ちに拘留されました。オーストラリアにいるグレステは釈放されたままです。3人は2015年初めに保釈されましたが、それまで1年以上投獄されていました。ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)代表ケネス・ロス、カイロからデモクラシー・ナウ!特派員シャリフ・アブゥル・クドゥースに聞きます。ロスは「米国は将軍から大統領になったシシにすり寄るのをやめるべきだ。シシはエジプト近代史上最悪の弾圧を指揮している」と言います。

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    2015/8/31(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「我々の気候、我々の未来」 オバマの北極訪問、アラスカ住民はシェル社の掘削承認の取り消しを要請

    8月中旬、シェル社のアラスカ沖掘削計画を承認したばかりのオバマ大統領は今週、アラスカ州を訪問し、気候変動の危険性について警告する予定です。オバマ大統領は先日の定例会見で「アラスカ沖では氷河の融解が急速化し、観光への影響と海面上昇が懸念されている」と述べました。アンカレッジでは31日、シェル社への掘削承認の取消し、北極海での試掘の中止を求める抗議が予定されています。アラスカに住む海洋生物学者リチャード・スタイナーに聞きます。スタイナーは「我々の気候、我々の未来」(Our Climate, Our Future)集会で演説する予定です。

    dailynews date: 
    2015/8/31(Mon)
    記事番号: 
    2

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