デイリーニュース

  • 2ヶ所同時攻撃で少なくとも34人が死亡 ベルギーとはヨーロッパはどう対処するべきか

    ベルギーの首都ブリュッセルで、国際空港と地下鉄の駅の2ヶ所が爆破され、数十人の死者と多くの負傷者が出たと報じられました。ベルギーの連邦検察官によれば、空港で起きた2つの爆発は自爆犯によるものだということです。3月22日の朝8時に起きた空港での爆発の前に複数の発砲があったとも報道されています。その約1時間後、地下鉄のマルベーク駅で別の爆発が起こりました。ヒューマンライツウォッチの非常事態部長であり、ベルギー出身のピーター・バウカートは、「今回は本当に中枢部が標的となりました」と言っています。「シューマン駅とマルベーク駅はヨーロッパの諸機関の公務員の多くが仕事に向かうため地下鉄を下りる駅です。今回の爆破は9時ちょっと過ぎに起きている。ヒューマンライツウォッチの私の同僚も含め、ちょうど皆が職場に向かっていた時間です。私の同僚は爆発のほんの数分前に地下鉄の駅を出ました。今回の事件はベルギーをまさに中心から揺すぶったのです。」ジュネーブにいるバウカートに最新情報を聞きます。

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    2016/3/22(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ニューヨーク市長顧問と74歳の活動家が逮捕を撮影中に逮捕され一晩 留置場で過ごすことになったワケ

    ニューヨーク市では3月15日、ビル・デ・ブラジオ市長の顧問を務める人物とハーレムの有力活動家が逮捕され、ニューヨーク市警内務局が捜査を開始しました。1人はファイブ・ムアリム=アク、マンハッタンのミッドタウンでホームレスの男性と警官の衝突を仲裁しようとしていた時に逮捕されました。ファイブは行動保健分野および刑事司法制度に関する特別調査委員会でブラジオ市長の顧問を務めています。ファイブは逮捕直前、ジョージ・ソロスが創設したオープン・ソサエティ財団のイベントに参加、5年間にわたる独房監禁の体験を綴った新著Hell is a Very Small Place(『地獄はとても狭い場所』)に収められたエッセイを朗読し、会場を出たばかりでした。2012年に釈放されて以来、ファイブは収監体験をもつ人々の支援者として精力的に活動しています。15日にファイブと共に逮捕されたのは、ハーレムの活動家ジョセフ・「ジャズ」・ヘイデンです。ホームレスの男性と警官との衝突を携帯で録画中でした。ヘイデンは、警察の暴行に反対する団体「オール・シングス・ハーレム」(All Things Harlem)の創設者です。朗読イベントに参加したほかの5人も、ファイブとジャズの逮捕について問い合わせるために警察署に出向いた際に逮捕されました。罪状は「散会拒否」でした。

    dailynews date: 
    2016/3/21(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「ドナルド・トランプ 消えうせろ」:各地のトランプ集会で暴力沙汰がおきる中 ニューヨーク市民がレイシズムに抗議して街頭行動

    米国では3月19日、アリゾナ州でドナルド・トランプに抗議する人々がトランプの集会場にいたる高速道路を封鎖し、ニューヨーク市では2000人あまりがトランプの人種差別的発言と各地集会での暴力に抗議する集会を開きました。アリゾナ州ツーソンでのトランプ集会でも同じ日に、抗議者をいきなり殴ったとしてトランプ支持者1人が逮捕されています。トランプの選挙運動統括者のコーリー・レバンドフスキーは抗議者のシャツの襟をつかんだところを録画されました。ニューヨーク市では、抗議者たちがコロンバスサークルにあるトランプ・インターナショナル・ホテル・アンド・タワーから5番街にあるトランプ・タワーまでデモを行いました。ニューヨーク市警が厳重な警戒態勢を取る中、3人が逮捕され、多数が催涙スプレーをかけられました。デモクラシー・ナウ!の現場取材をご覧ください。

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    2016/3/21(Mon)
    記事番号: 
    2
  • オバマ大統領 歴史的なキューバ訪問 なるか対キューバ経済封鎖の解除とグアンタナモ返還

    オバマ大統領がキューバに到着し3日間にわたる訪問が始まりました。現職大統領がキューバを訪れるのは88年ぶりです。オバマは現地時間の21日朝、ハバナの革命宮殿でキューバの国家評議会議長ラウル・カストロと会談する予定です。両国の国交は回復されましたが、未解決の問題は山積みです。54年間続いてきたキューバ禁輸措置は現在も続いており、米国はキューバのグアンタナモ湾にある海軍基地と軍収容所の撤収も拒否しています。ラウル・カストロは2015年、米政権がグアンタナモをキューバに返還するまでは米国との国交正常化はありえないと述べています。キューバから元キューバ外交官のカルロス・アルスガライ・トレト、首都ワシントンから「国家安全保障アーカイブ」(the National Security Archive)の「キューバ記録プロジェクト」(the Cuba Documentation Project)責任者のピーター・コーンブルーが番組に参加します。

    dailynews date: 
    2016/3/21(Mon)
    記事番号: 
    1
  • フリント市住民 「オバマ大統領による公衆衛生災害宣言が必要」

    今週、ミシガン州の共和党知事リック・スナイダーが初めて連邦議会に出席し、彼に指名された選挙によらない非常事態管理者が市の水源を長年汚染されていたフリント川に切り替えてから始まったミシガン州フリント市の給水設備の鉛汚染について証言しました。この日スナイダー知事と並んで証言したのは、米国環境保護庁長官ジーナ・マッカーシーと、下院監査政府改革委員会からの召喚状が出たにもかかわらず先月の聴聞会への出席を拒否した元フリント市非常事態管理者ダニエル・アーリーです。聴聞会のハイライトをお送りするとともに、この聴聞会を傍聴したフリント市民2人に話を聞きます。メリッサ・メイズは活動家でミシガン州フリント市を拠点にしている調査利益団体でフリント市の水質汚染のために設立された「Water You Fighting For?」(あなたが戦っている水?)の設立者です。彼女と彼女の3人の子どもは給水設備により重金属を長年摂取し続けていました。ナイラ・シャリフはフリント民主主義連盟のコーディネーターです。

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    2016/3/18(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 殺害された活動家ベルタ・カセレスの娘 「米国の軍事支援がホンジュラスの抑圧と暴力を煽る」

    有名な活動家ベルタ・カセレスの暗殺から2週間も経たないうちに、ホンジュラスでまた先住民環境問題専門家が殺害されました。3月15日、ホンジュラス治安部隊による大規模な追い立てで住むところがなくなった先住民を支援していたネルソン・ガルシアが、自宅に戻ったところを撃たれて死亡しました。ガルシアは、「ホンジュラス民衆と先住民の国民協議会」(Civic Council of Popular and Indigenous Organizations of Honduras:COPINH)のメンバーでした。COPINHの共同設立者ベルタ・カセレスは、先住民レンカにとって神聖な川にダムを建設するアグアサルカ計画に反対する10年に及ぶ闘争で、昨年栄誉あるゴールドマン環境賞を受賞した活動家ですが、3月3日に自宅で射殺されました。17日、テグシガルパに何千人もの人が集まり、ベルタ・カセレスの暗殺を裁くことを要求するとともにホンジュラス政府の企業利益支援に関係する「抑圧と免責の文化」を終わらせるための大衆動員を開始しました。同時に、女性を中心に何百人もの人々が国連ホンジュラス・ミッションの外に集結し「ベルタは死んでいない、増殖している」と合唱しました。本日はカセレスの娘ベルタ・スニガ・カセレスと、COPINHの財務調整担当リリアン・エスペランサ・ロペス・ベニテスに話を聞きます。

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    2016/3/18(Fri)
    記事番号: 
    1
  • バック対ベル訴訟: 7万人に不妊手術を強制し ナチ科学者の弁護にも引用された 最悪の米最高裁判決の内幕

    オバマ大統領は、アントニン・スカリア判事の死去で空いた米最高裁判事席に穏健派メリック・ガーランド判事を候補として指名しましたが、本日は米史上最悪と言われる最高裁判決を見ていきます。1927年のバック対ベル訴訟は、俗に精神病または知的障害と言われている人々に対し、州が不妊手術を施すことができるとしたバージニア州の法律を、米最高裁が支持した判例です。裁判の対象となったのは若く貧しいキャリー・バックと言う女性で、彼女は癲癇もなく、知能にも問題なかったにも関わらず、癲癇患者と知的障害者用のバージニア州立の隔離施設に収容されていました。この歴史的な判決では、判事8人がバージニア州はバックに不妊手術を施す権利があると結論づけました。多数派意見を執筆したオリバー・ウェンデル・ホームズ・ジュニア判事は「知的障害が3代もつづいたなら、もう十分だろう」としたためています。この判決により、子孫を残すには「不適格」とされた米国市民6~7万人に不妊手術が施されました。ニュールンベルク裁判では、ナチ科学者の弁護士がこの最高裁判事の多数派意見を引用して被告らの行為を弁護しました。

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    2016/3/17(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 米最高裁判事候補 メリック・ガーランドのグアンタナモ基地 死刑制度 中絶に対する見解は?

    米国では共和党が多数を占める議会が、オバマ大統領が指名した最高裁判事候補の承認公聴会を開催するかどうかで両党が争う姿勢をみせています。本日は指名されたメリック・ガーランド判事の裁判官としての経歴を見ていきたいと思います。メリック・ガーランド判事は、ワシントンD.C.巡回区の控訴裁判所首席判事です。現在の地位には1997年、ビル・クリントン大統領に指名され、共和党が多数派を占める上院で76対23票で承認されました。それ以前は司法省に勤務し、オクラホマ・シティ爆破事件の検察官を担当しました。ガーランド判事は穏健派と多くから認識されており、これまで民主・共和両党から支持されてきました。9人の裁判官からなる米最高裁は、現在リベラル派判事4人、保守派判事4人と、同数に別れており、ガーランド判事が承認されれば数十年来はじめて左派優勢に傾く可能性があります。しかし、中絶の権利を含む特定の問題に対するガーランド判事のこれまでの実績には不透明な所があると、懸念を示す団体も複数あります。本日は「全米女性機構」(NOW)のテリー・オニール会長と著者のイアン・ミルハイザーにガーランド判事の見解を分析してもらいます。

    dailynews date: 
    2016/3/17(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ドリーム・ディフェンダーズ #SquaDD2016 「大統領」選挙運動を開始:「我々はブラックでブラウンで過激でめちゃくちゃうんざりしている」

    フロリダ州で人々は、民主党2名、共和党4名という少人数の候補者リストに基づいて投票に出向きました。そんな中、州の各地で活動家たちは『SquaDD2016』と銘打ったコミュニティによる大統領選を開始しました。これはトレイボン・マーティンの死をきっかけに結成されたフロリダ州の活動家グループ『ドリーム・ディフェンダーズ(Dream Defenders)』の最新のプロジェクトです。2013 年にこのグループは、物議をかもしたフロリダ州の「スタンド・ユア・グラウンド(正当防衛)法(Stand Your Ground)」に抗議して、フロリダ州議事堂を 31 日間にわたり占拠しました。それ以来、ドリーム・ディフェンダーズは投票権及び投票へのアクセスに関する活動を展開してきました。現在のプロジェクトは、ドリーム・ディフェンダーズが首都ワシントン を占拠するとどうなるかを構想するものです。活動のたちあげ用に作られたビデオで SquaDD2016 は、こう説明します。「我々は、いまだ実現していないそのうち偉大になるはずのこの国の未来。ブラックでブラウンで過激でめちゃくちゃうんざりしている。一緒に想像してほしい。我々がこの国の最高府の任を求めて立候補したら、どんなことが可能になるのか」。

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    2016/3/16(Wed)
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    5
  • ノースカロライナ州で投票者 ID 法が施行 集中して投票を阻まれたのは黒人と若者

    15日の予備選で投票者 ID 法がはじめて施行されたノースカロライナ州に目を向けます。2013年に共和党が多数を占めるノースカロライナ州議会で成立したこの法は、投票制限の厳しさで全米でも最大級の物議をかもした州法のひとつで、投票所でIDとして認める身分証明書の種類を限定しています。その結果、州の登録有権者の約5パーセント、主にアフリカ系アメリカ人が投票できなくなっています。この法では、学生証、公務員証明書、そして特にアフリカ系アメリカ人が多くもちIDとして使う公的扶助証明証は、投票用の身分証名書として認められなくなりました。認められているのは、パスポート、運転免許証、そして70歳以上は更新を義務づけられないまま有効期限切れになっている身分証名書で、いずれも所有者が白人に偏っている証明書です。有権者の投票増加を目指す超党派組織、デモクラシー・ノース・カロライナ(Democracy North Carolina)代表のボブ・ホールから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/3/16(Wed)
    記事番号: 
    4

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