デイリーニュース

  • ニューヨーク州で大事故を起こしたリムジン・サービスのオーナーは 長年ムスリム男性への「おとり捜査」に関わった FBI情報提供者

    ニューヨーク州北部で20人が犠牲となったリムジン車の事故では、事故車を所有するリムジン・サービス会社が、安全基準違反を繰り返していたことに加えて、いい加減で悪質な一連の業務を行っていたことが、捜査で直ちに明らかになりました。ニューヨーク州スコハーリで、2009年以来全米で最多の死者を出した交通事故を起こしたリムジンは、9月の車検に通らず、使用許可もありませんでした。更に、この「プレスティ-ジ・リムジン・ショファー・サービス」のオーナーであるパキスタンからの移民シャヒド・フセインが、長年FBIの情報提供者として米政府のためにムスリム男性を対象とした「おとり捜査」に関わってきたことが明かになりました。10月10日、ニューヨーク州当局はこのリムジン・サービスを経営していたシャヒド・フセインの息子のナウマン・フセインを職務怠慢による殺人容疑で逮捕しました。本日は、ピッツバークから、フセインのおとり捜査にかけられたカリーファ・アル=アキリに話を聞きます。アル=アキリを標的としたこのおとり捜査を追ったドキュメンタリー(T)ERROR(『(T)エラー』)を共同監督したリリック・カブラルにも話を聞きます。ニューヨークのスタジオには、「ニューバーク・フォー」(Newburgh Four)の弁護を務めたサム・ブレイバーマンをお迎えしました。

    dailynews date: 
    2018/10/11(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 知事が気候変動を否定するフロリダ州をハリケーン・マイケルが猛撃

    10月10日にハリケーン・マイケルがフロリダ州とジョージア州に上陸して以来、少なくとも2人の犠牲者が出ています。今回のハリケーンは米本土を直撃した台風の中でも3番目に大きなものとなっており、気象学者によれば、メキシコ湾の水温が例年よりも高かったことで勢いが増したということです。しかし、フロリダ州知事リック・スコットは長年、気候変動を否定してきた人物です。2011年には、スコット知事の下、フロリダ州環境保護局員は「気候変動」、「地球温暖化」、そして「海面上昇」という表現を使用することを禁止されたと報道されています。社会および環境正義活動家のグロリア・ホーニングに話を聞きます。ホーニングはフロリダ州ペンサコーラ市の環境顧問会議のメンバーです。

    dailynews date: 
    2018/10/11(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 元NASAの科学者ジェームズ・ハンセン博士が語る 地球を次世代にまで保全するため今行動が必要

    ハリケーン・マイケルがフロリダを急襲する中、著名な気候科学者のジェームズ・ハンセンは今週初めにミネソタに赴き、気候変動の差し迫った危険について証言しました。ハンセン博士は、2016年にカナダから米国への原油のパイプライン輸送を中断させるという前例のない行動を共同して行ったパイプライン反対活動家たち「バルブ・ターナーズ」の裁判で専門家証人となるはずでした。ところが裁判官は、気候変動が惹起する明白な現存の危険について、ハンセンのような証人たちに証言させることは適切でないと裁定しました。9日、バルブターナーズのアネッテ・クラップスタインとエミリー・ジョンストンは無罪と判決されました。ミネアポリスにいるハンセンから、バルブターナーズについて、また気候変動の切迫した危険に関するIPCCの最新報告、そして地球を破壊から救うためには何をなすべきかについて話を聞きます。ハンセン博士は以前、気候変動に関するNASAの主席科学者をつとめていました。彼は現在、コロンビア大学地球研究所で気候科学、認識と解決プロジェクトの責任者です。クラップスタイン、ジョンストンからも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/10/10(Wed)
    記事番号: 
    4
  • タールサンドパイプラインのバルブを閉鎖した3人の気候問題活動家に無罪判決

    2016年の大統領選挙の一カ月前、パイプラインに反対する活動家たちが協力して、カナダから米国への原油の流れを止めるという前例のない行動を行ないました。2016年10月11日、ノースダコタ、ワシントン、モンタナおよびミネソタ各州の活動家たちが4つのパイプラインの手動式安全弁を閉じ、カナダから米国に輸入される原油の流れの70%近くを停止させました。彼らは、「バルブ・ターナー[バルブを閉じる人]」(valve turners)という名で知られるようになりました。その後、長期にわたる法廷闘争の末、収監される活動家もでました。しかし9日、2016年のその日、ミネソタのパイプライン施設に侵入した3人のバルブ・ターナーに無罪判決が下されました。そのバルブターナー当人である、アネッテ・クラップスタインとエミリー・ジョンストンから無罪判決について聞きます。ジョンストンは詩人であり350シアトル.オルグ(350Seattle.org)の共同創設者、クラップスタインは引退前はピュアラップ族の弁護士で、レイジング・グラニーズ(怒れるおばあちゃんたち)のメンバーです。彼女たちの弁護士、ケルシー・スキャグスからも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/10/10(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ラシード・ハリディ教授が語る 米国の残忍なサウジアラビア弾圧体制支援とジャマル・カショギ行方不明事件

    サウジアラビアのジャーナリストであるジャマル・カショギが2日、イスタンブールにあるサウジアラビア領事館に入った後に消息不明となってから既に1週間以上が経過し、国際的な懸念を巻き起こしています。あるトルコ政府職員はニューヨーク・タイムズ紙に対し、カショギは同領事館内で15人のサウジアラビア工作員チームによって殺害され、バラバラに切断された後、領事館外に密かに運び出されたと語っています。コロンビア大学のアラブ学エドワード・サイード記念教授のラシード・ハリディに話を聞きます。ハリディの著書には、Brokers of Deceit: How the U.S. Has Undermined Peace in the Middle East(『虚偽の仲介人――米国がいかに中東和平を弱体化させたか』)があります。

    dailynews date: 
    2018/10/10(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ラシード・ハリディ教授は語る イランからパレスチナまで、ニッキー・ヘイリー国連大使はトランプによるおぞましい米国の政策をまともそうに見せる役をになった

    米国の国連大使ニッキー・ヘイリーは、この年末に辞任すると表明しました。前サウスカロライナ州知事のヘイリーは、トランプ現政権におけるごく少数の女性の一人ですが、辞任の理由を述べませんでした。ヘイリーの国連大使在任中に米国は、パリ気候変動協定から離脱したのをはじめ、国連人権委員会、イラン核合意、国際連合パレスチナ難民救済事業機関、ユネスコからも脱退しました。コロンビア大学のアラブ学エドワード・サイード記念教授のラシード・ハリディに、ヘイリー辞任の意義と国連における米国の役割について話を聞きます。ハリディの著書には、Brokers of Deceit: How the U.S. Has Undermined Peace in the Middle East(『虚偽の仲介人――米国がいかに中東和平を弱体化させたか』)があります。来春5月には、新著The Hundred-Years War on Palestine(パレスティナをめぐる百年戦争)が出版予定です。

    dailynews date: 
    2018/10/10(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 2017年のノーベル平和賞受賞者 北朝鮮との交渉と平行で米国も今こそ核廃絶をするとき

    マイク・ポンペオ米国務長官は10月第1週末、北朝鮮の平壌で金正恩委員長と、核軍縮へのさらなる前進を意図した会談を行いました。ポンペオはこの会談を成功と呼び、双方が金正恩委員長とドナルド・トランプ大統領の2度目の首脳会談に向けての詳細に合意するのに「非常に近付いた」と述べました。彼はさらに記者団に対し、金委員長が、北朝鮮が6回の核実験を行ったミサイルエンジン実験場と核実験場に国際査察団を受け入れることに合意したと話しました。しかし、ポンペオは北朝鮮が核兵器の燃料を生産している施設に査察団を受け入れるかどうかについては言及しませんでした。2017年にノーベル平和賞を受賞した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の事務局長であるべアトリス・フィンに、朝鮮半島の進行中の交渉、米国の核保有量、世界的な核兵器禁止への道のりについて話を聞きます。彼女は、ニュースクール大学で10月9日の夜に行われる「ネイション・インスティテュート」(Nation Institute)の第3回ジョナサン・シェル講演会でFate of the Earth (『地球の運命』)について話すためにニューヨークに来ています。

    dailynews date: 
    2018/10/9(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 気候科学者:国連が地球規模の災害を警告する中 我々には気候変動の「マーシャル・プラン」が必要

    国連の気候協議会による新報告書は、地球温暖化を減速し地球規模の災害の規模を抑制するために人類に残された時間はあと十数年しかないと警告しています。それができなければ、増大する干ばつや洪水、山火事、貧困によって数百万の人々の命が危険にさらされることになるでしょう。国連の気候変動に関する政府間協議会(IPCC)によるこの包括的な報告書は、地球温暖化を最大で摂氏1.5度に留めるための即時的かつ前例のない世界規模の政策の変化を求めています。スウェーデンのウプサラ大学の環境開発研究センター(Centre for Environment and Development Studies)の気候変動指導教授で、イギリスのマンチェスター大学のティンダル気候変動研究センター(Tyndall Centre for Climate Change Research)のエネルギーと気候変動の議長であるケビン・アンダーソンに話を聞きます。彼は、IPCCの報告は二酸化炭素を最も排出している国々の責任を問うことそしそこなっていると言い、地球を滅亡から救うためには気候変動の「マーシャル・プラン」が必要だと主張します。「世界の二酸化炭素排出の約70%は、世界の人口の約20%からきています。

    dailynews date: 
    2018/10/9(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ブラジルの失われゆく民主主義:ジルマ元大統領の弾劾とルラ元大統領の収監に続き極右の扇動政治家が台頭

    中南米の政治情勢に劇的な変化を引き起こす可能性のある大事件が起きています。極右の指導者ジャイル・ボルソナロが10月7日のブラジル大統領選で予想をはるかに超える46%の得票で決定的な勝利をおさめたのです。元軍人のボルソナロは、長年にわたり人種、性的少数者、女性に対する差別的な発言を繰り返し、ブラジルの軍事独裁を公然と称賛してきました。彼は10月28日の決選投票で、左派・労働党のフェルナンド・アダジと対決します。アダジは10月7日の投票で29%の票を獲得しました。多くの人がブラジルの民主主義の将来が危機にひんしていると警告しています。ブラジルの「社会正義と人権のためのネットワーク」(Network for Social Justice and Human Rights)の代表であるマリア・ルイサ・メンドンサに話を聞きます。彼女は、ボルソナロは「ファシスト」で、彼の当選は「ブラジルに非常に危険な状況」を生み出す可能性があると言います。

    dailynews date: 
    2018/10/9(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ワシントンポストのサウジ人コラムニスト殺害か 米国・サウジ関係の停止を求める声が高まる

    トルコで行方不明になっているサウジアラビア人ジャーナリスト、ジャマル・カショギをめぐる懸念が高まっています。トルコ当局は、カショギは先週イスタンブールのサウジ領事館内で殺害されたとの見方を示しています。ワシントンポスト紙のコラムニストで米国に自主亡命していたカショギは、婚姻のために必要な書類を取るためにトルコのサウジ領事館に入り、そのまま行方がわからなくなりました。ワシントンポスト紙によると、カショギが領事館を訪ねるにあたり約15人のサウジアラビア人男性グループがカショギ殺害のためにイスタンブールに向かったことがトルコ当局の調査で明らかになりました。サウジ当局はこの報道を否定し、ジャーナリストの居所は知らないと主張しています。カショギはサウジの政権を批判していました。「サウジアラビア内外を問わず、すべての体制批判、最も穏健な批判さえも黙らせようとする皇太子の弾圧の恐るべき激化です」と調査報道サイト「インターセプト」コラムニストのメフディ・ハサンは言います。ハサンは今年前半、自身が司会をするアルジャジーラ英語放送の番組「アップフロント」でカショギをインタビューしました。コードピンクの共同創設者でカショギを知るメディア・ベンジャミンも番組に加わります。

    dailynews date: 
    2018/10/8(Mon)
    記事番号: 
    3

Pages