デイリーニュース

  • アリ・バーマン:ノースダコタ州の共和党は数千人の先住民有権者たちの投票権を剥奪しようとしている

    連邦最高裁判所は、アメリカ先住民が中間選挙で投票することを困難にする新たな有権者ID(身分証明)必要条件をノースダコタ州が施行することを認める判決を下しました。ノースダコタ州の新ID法は、有権者の現住所を示す身分証明を見せることを義務付けています。しかし、保留地に住む多くのアメリカ先住民たちは郵便を受け取るのに私書箱を使っているため、多くの部族のIDはこれですでに無効になることになります。この新法によって、民主党上院議員のハイディ・ハイトカンプと彼女の共和党の対立候補ケビン・クレーマーの接戦に違いがでるかもしれません。この選挙戦は、米国の上院の先導権を誰が握るかの決定に影響すると見られています。マザージョーンズ誌の上級記者で、ネイション・インスティテュート(Nation Institute)の報道フェローでもあり、Give Us the Ballot: The Modern Struggle for Voting Rights in America(『我々に投票させよ:米国の投票権を求める近代の闘い』)の著者でもあるアリ・バーマンからも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/10/16(Tue)
    記事番号: 
    3
  • デズモンド・ミード:彼自身を含む140万人のフロリダ州元重罪犯が投票権を勝ち取ることを期待

    フロリダ州の有権者は、刑期を完全に終えた非暴力重罪犯140万人の投票権を回復させる法案を票決する準備を進めています。フロリダ州の5人に1人のアフリカ系米国人と同州の成人人口の10%は犯罪歴のために投票する資格がありません。米国全体では、重罪の有罪判決を受けた610万人以上が投票する資格がありません。フロリダは、元重罪犯に生涯にわたって投票することを禁じるわずか4州のうちの1つです。他の3州は、アイオワ、ケンタッキー、バージニアです。「ブレナン公正センター」(Brennan Center for Justice)の報告によると、フロリダ州は、アラバマ、ジョージア、ルイジアナ、ミシシッピ、ノースカロライナ、サウスカロライナ、テネシーでの件数を合計したよりも多くの市民の投票権剥奪をしています。フロリダ州で元重罪犯に投票権を再び与える闘いを主導している「フロリダ権利回復連合」(the Florida Rights Restoration Coalition)の議長デズモンド・ミードに話を聞きます。彼は、「公正な民主主義を求めるフロリダ州民」(Floridians for a Fair Democracy)の議長も務めています。彼は元犯罪者で、以前はホームレスでした。彼は今も投票権を剥奪されています。

    dailynews date: 
    2018/10/16(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 対立候補による有権者抑制のなかでジョージア州初の黒人知事を目指すステーシー・エイブラムス

    中間選挙が3週間後の11月6日に迫るなか、投票権擁護の運動家たちは、共和党選出の当局者たちが複数の州で有色人種を標的にした一連の有権者抑制運動の糸を引いていると非難しています。ジョージア州では、民主党の知事候補であるステーシー・エイラムスが、5万3000件の有権者登録を保留扱いとした責を問い、共和党の対立候補であるブライアン・ケンプに州務長官を辞任することを求めています。保留になった登録申請の70%はアフリカ系米国人のものです。エイブラムスはケンプが有権者の投票権を無効にすることを目的に、同州の「完全一致」システムを使ったと非難しています。完全一致規則では、有権者の登録と公式身分証明証がわずかに違っているだけで投票を禁じることができます。アトランタのエモリー大学のアフリカ系米国人研究科の代表であるキャロル・アンダーソンに話を聞きます。彼女は新刊One Person, No Vote: How Voter Suppression Is Destroying Our Democracy(『1人ゼロ票:有権者弾圧が我々の民主主義を破壊する過程』)の著者です。

    dailynews date: 
    2018/10/16(Tue)
    記事番号: 
    1
  • バチカン エルサルバドルのオスカル・ロメロ大司教を列聖 米国が支援する暗殺部隊に殺害

    フランシスコ教皇は、エルサルバドルのオスカル・ロメロ大司教を聖人として宣言しました。貧しい人や虐げられた人のために戦ったロメロは1980年、米国の支援を受けた右翼の暗殺部隊に殺されました。米国が支援する残忍な軍事政権期の初期でした。フランシスコ教皇は、ロメロが暗殺されたときにつけていた血に染まったロープベルトを身に着け、ロメオは自身の命を顧みることなく、貧しい人々や信徒らに寄り添おうとしたと称賛しました。人権弁護士でAssassination of a Saint: The Plot to Murder Óscar Romero and the Quest to Bring His Killers to Justice”(『聖人の殺害:オスカル・ロメオの殺害計画と殺害者を裁くための戦い』)の著者であるマット・アイゼンブラントに話を聞きます。アイゼンブラントは、ロメロ殺害について唯一の判決をもたらした裁判チームの一員を務めました。

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    2018/10/15(Mon)
    記事番号: 
    3
  • トランプ政権が国境での家族分離政策を再開か 人権団体ACLUは「人々の抗議が必須」

    トランプ政権は、米国・メキシコ国境で移民の子どもを強制的に家族から分離する政策の再開を検討していると伝えられています。幅広い批判を招いた前回の措置によって家族離散となった全体の人数はいまだにわかっていません。アムネスティ・インターナショナルが新たに発表した報告によれば、入国管理当局は4月から8月までに約6000家族を分離、これまでに考えられていたよりもずっと多い子どもや親が被害を受けていたとみられます。トランプ政権の当局者は、亡命を求める家族を最長20日間拘束し、その後、親に対して、移民案件の手続きが進む数カ月から数年を子ども一緒に拘束されて過ごすか、子どもを政府の避難所に送り、親族などが後見人となれるようにするかを強制的に選ばせる計画を検討しています。「アメリカ自由人権協会」(ACLU)の移民の権利プロジェクトの副代表を務めるリー・ゲラーントに話を聞きます。ゲラーントは、トランプ政権の家族分離政策に反対するACLUの全米キャンペーンを率いる弁護士です。

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    2018/10/15(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 元サウジ政治囚 「カショギの失踪は体制批判者へのぞっとするようなメッセージ」

    ワシントンポスト紙のコラムニストで著名ジャーナリストのジャマル・カショギがトルコのイスタンブールにあるサウジ領事館に入った後、行方不明になって2週間近くが経過しています。サウジアラビアは、トルコ当局に対し領事館を15日午後に捜査することを許可しました。10月2日以降、カショギの姿を見た人はいません。トルコ当局の捜査は、カショギのショッキングな失踪についてサウジアラビアに説明を求める声が国際的に高まっている最中でした。トルコ当局は、カショギを殺害し遺体をばらばらに切断して領事館から持ち出したのはサウジアラビアだと非難しています。トランプはCBSの番組「60 ミニッツ」のインタビューで、サウジアラビアがこの事件について責任があることが判明すれば、「重大な結果」に苦しむことになるだろうと述べました。しかしトランプは一方でサウジアラビアへの兵器販売を終わらせることには反対すると繰り返し述べ、これらの兵器は米国企業に1100億ドル相当をもたらすと主張しています。トランプの脅しに対しサウジアラビア外務省は、「何らかのアクションを受けたら、それ以上のアクションで返す」と応えました。サウジアラビアは、カショギが領事館で殺害されたことを否認しています。

    dailynews date: 
    2018/10/15(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ヘンリエッタ・ラックスの細胞を無断採取した数十年後 ジョンズ・ホプキンス大学は研究棟に彼女の名をつける

    米ジョンズ・ホプキンス大学は、新しい研究棟をアフリカ系アメリカ人女性へンリエッタ・ラックスにちなんで命名すると発表しました。ラックスの細胞が永遠に生き続けることが約70年前に発見され、それにより現代医療は恒久的に変化しました。彼女の「不死の細胞」のおかげで、ポリオワクチンのような数々の病気の治療法が開発され、何十万人もの命が救われました。しかしこの細胞は、ラックスが1951年ジョンズ・ホプキンス大学に入院していたときに、本人の承諾なしに採取されたものです。数十年にわたり、近代医療を根本的に変えることになった細胞の持主の名前は公表されず、単に「HeLa細胞」として知られていました。これは、へンリエッタ・ラッスの名前から最初の2文字ずつを取ったものです。ベストセラー作品『不死細胞ヒーラ  ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生』の著者レベッカ・スクルートと、ヘンリエッタ・ラックスの孫ジェリ・ラックス・ワイに話を聞きます。

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    2018/10/12(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ロー・カンナ民主党議員 「インターネット権利章典」を発表 フェイスブックやグーグルがプライバシー侵害の事実を認めたことを受け

    フェイスブックとグーグルは先日、大規模なプライバシー侵害の事実を認めました。フェイスブックは五千万人近くの利用者の個人情報がオンライン攻撃で露出したと述べています。一方グーグルは、数十万人の利用者の個人情報をさらすデータ流出が発覚したSNS「グーグルプラス」を終了すると発表しました。個人データ流出は3月に見つかっていたにもかかわらず、公表されていませんでした。最近「インターネット権利憲章」を発表したロー・カンナ民主党議員に話を聞きます。

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    2018/10/12(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ロー・カンナ民主党議員 ジャーナリスト失踪からイエメン内戦にまで及ぶサウジの残虐行為を非難

    サウジアラビア出身の米ワシントンポスト紙記者のジャマル・カショギが失踪し、殺害された可能性もあるなか、ドナルド・トランプ大統領はサウジに対する武器輸出の停止を拒否しています。ワシントンポスト紙によると、トルコ政府は米政府関係者に、カショギが先週イスタンブール市内のサウジ領事館の中で殺害されたことを裏付ける音声と映像の記録証拠があると伝えました。サウジの保安部隊が10月2日、同国の領事館に入ってきたカショギを拘束し、殺害して遺体をバラバラに切断したことが、記録データから確認できると政府関係者たちは述べています。カリフォルニア州選出のロー・カンナ民主党議員に話を聞きます。同議員はカショギ失踪に関する議会聴聞を要求しています。彼は、サウジが主導するイエメン攻撃への米国の支援を批判する急先鋒に立ってきました。

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    2018/10/12(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 『ファシズムはこう機能する』:トランプ ボウソナロ 世界中で起るファシズムの盛りあがりを ジェイソン・スタンリーが語る

    新著How Fascism Works: The Politics of Us and Them(『ファシズムはこう機能する――私たちvs.彼らという政略』)の中でイェール大学教授のジェイソン・スタンリーはファシスト政治を正常化することの危険性について警告し、「正常化することで道徳的に異常なことが普通になってしまう。これまでもずっとこうだったように見せかけることで、昔なら受け入れられなかったことを私たちに受け入れさせてしまうのだ」と書いています。ニューヨークのスタジオでジェイソン・スタンリー教授に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/10/11(Thu)
    記事番号: 
    3

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