デイリーニュース

  • 「説明責任はどこにある?」 フォート・フッド陸軍基地で23人が死亡 指揮官が解任され新たな捜査を開始

    複数の殺人が発生し、性的暴力の告発があったテキサス州のフォート・フッド陸軍基地ではトップ指揮官が解任され、米陸軍が捜査を開始しました。この基地では2020年に23人が死亡し、兵士13人が行方不明、殺害または自殺しています。今年4月、兵士バネッサ・ギレンの遺体が同基地付近で見つかり、主容疑者は関与を疑われた直後の7月に自殺しました。この事件で、米軍における性的暴力に対する怒りが全米で起こり、軍関係者が性的暴力やハラスメントを報告しやすくなる法律が導入されるきっかけとなりました。空軍退役軍人で「人々のための退役軍人(Vets for the People)」プロジェクトのリーダー、パム・カンポス=パルマは「レイプ・カルチャー、組織的人種差別、腐敗、そして免責は、過去数十年、米国防省の本質的な部分であった」と言い、議会は軍をきちんと監視すべきだとも言います。(画像クレジット:Facebook: Find Vanessa Guillen)

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    2020/9/3(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ケノーシャのジャーナリスト、ジェイコブ・ブレイク事件抗議行動の報道をめぐり辞職 無知と多様性の欠如を指摘

    人種差別の不正に対する抗議が全国的に行われるなか、主要メディアが、差別の永続化に果たしている役割に、ますます目が向けられるようになっています。その結果、全国の報道機関では、辞職や解雇が生じ、より多様性のある報道が求められています。ケノーシャ・ニュース紙(Kenosha News)でデジタル編集者だったダニエル・トンプソンは、自身の勤務する報道機関が、平和的に行われていたジェイコブ・ブレイク事件への抗議行動について、誤解を招く見出しと記事で報道し、記事の内容をもっぱら、暴力による威嚇を訴えた一人の発言に焦点をあてたため、辞職したと語ります。「今まで以上に、メディアは、正確な全体像を伝えるように努力することが重要です。今の状況が、悪意によるものだとは、私は思っていません。単に無知や多様性の欠如、決定過程に必要な多様な声の欠落によると思っています」と、トンプソンは言います。

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    2020/9/2(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「裏切られた思いだ」学校再開でニューヨーク市が教員組合と合意 ストライキは回避されたが、学校は安全か?

    ニューヨークの教員と校長の労働組合は、米国で最大の公立学校組織を再開することついて、市と合意に達しました。これにより、予定されていた教員のストライキは回避されることになりました。「私たちは裏切られたという思いです。不適切な計画のように感じています」と、ブロンクスの高校教師、イクサ・ロドリゲスは批判しています。教育問題で文筆活動をしているエリック・ブランは、ニューヨーク市は他の学区の教訓から学んでいないと指摘します。他学区では、新型コロナウイルスに対する適切な安全対策を講じないまま、学校の再開を急ぎ過ぎた、というのです。「ニューヨークの教育者が、学校に戻っても安全ではないと言っているのは、被害妄想から生まれたものなどではありません。学校を再開したら、どんなことになるかを考えたうえでのことなのです」とブランは言います。

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    2020/9/2(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 石油の終焉? パンデミックで化石燃料の供給過剰が起きたが、石油産業に流れている新型コロナウイルスの救援資金

    新型コロナウイルスのパンデミックにより、化石燃料の供給過剰が起きています。グリーンピースなどの環境保護団体は、民主党大統領候補のジョー・バイデンに対し、選挙運動でも、当選して政権運営を担当することになった場合でも、石油産業の利益を図ることを禁止するよう求めています。最近でもバイデンは、選挙運動の遊説先で、「 フラッキングを禁止することはない」と、明言しているからです。化石燃料をめぐる政治について、アントニア・ユハス記者に話を聞きます。アントニアは、石油の終焉は近いだろうと予測し、石油業界が新型コロナウイルの財政支援によって利益を得ている仕組みを分析しています。「新型コロナウイルス・パンデミックによって、石油産業がすでにかかえていたぜい弱な部分が影響をうけ、さらに、その弱点がさらに悪化しています。石油業界が置かれている状況は、産業として誕生して以来、もっとも危うい状況にあると言っていいでしょう」と、アントニアは指摘します。

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    2020/9/2(Wed)
    記事番号: 
    1
  • カメルーンからの難民申請者がストライキで待遇に抗議のさなか ハリケーン「ローラ」でルイジアナ州のICE拘束施設が洪水

    ルイジアナ州の移民拘束施設の囚人たちは、ハリケーン「ローラ」による大打撃後の劣悪な環境と不当待遇の継続を報告しています。ラサールとジャクソン郡拘置所に収容されている移民たちは、嵐の後、この2つの施設で糞尿があふれ出し、電気と清潔な食料と水が不足していると言っています。こうした状況に抗議している人々の多くはカメルーン出身で、「カメルーン・アメリカン審議会」(Cameroon American Council)を含む難民の権利団体は状況の調査を要求しています。「現在の移民制度の基礎は、400年にわたる白人優越主義と人種差別の実践にあります」と、米国の黒人とアフリカ系コミュニティと協力する主要な移民擁護団体の1つであるカメルーン・アメリカン審議会の設立者シルビー・ベロは言います。彼女は、この「人種問題見直し」の時代に、移民税関捜査局(ICE)に拘束されている黒人移民たちのために闘うことは極めて重要だと言います。

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    2020/9/1(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 虐待者を殺害して投獄された黒人の十代の少女クリストル・カイザーの2018年の事件に関しケノーシャ警察を精察

    ウィスコンシン州ケノーシャで起きたジェイコブ・ブレークへの警察の発砲によって、2018年の別の事件が改めて注目されていることを取り上げましょう。黒人の十代の少女クリストル・カイザーの事件です。彼女は、まだ17歳だったときに、彼女を性的人身売買の対象にしたとされる34歳の白人男性を殺害した罪に問われています。裁判記録によると、ランドール・ボラーには未成年の黒人少女たちを性的に虐待した前歴があり、そのことはケノーシャ警察が把握していましたが、彼は数ヶ月にわたって放任されていました。カイザーは2018年6月、ボラーが彼女に薬物を飲ませ強姦しようとしたので、自己防衛のためにボラーを射殺したと述べています。カイザーは40万ドルの保釈金で2020年6月に釈放されましたが、依然としてこの事件と闘っています。「この事件は、彼の地の警察と検察について本当に多くのことを語っています」と、ワシントポスト紙の記者ジェシカ・コンテラは言います。「クリストルを取り巻くこの事件は、実に多くの若い黒人少女たちが人身売買の被害にあって経験する性的なトラウマについて、全てのことを物語っています。」

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    2020/9/1(Tue)
    記事番号: 
    2
  • トランプのCOVID対策本部の新しいイエスマン 集団免疫戦略の米国導入をめざすスコット・アトラス医師

    米国内で確認されたCOVID-19の感染者数は600万を超え、死者は18万3000人以上となっています。一方、トランプ政権は新型コロナウイルスに関する規制を緩めると同時に、ワクチンの性急な認可に向けて安全性テストを無視しようとしています。さらには、トランプの医療顧問幹部のひとりが、問題視されている「集団免疫」戦略の採用を推し進め、公衆衛生担当官たちの間に不安を引き起こしています。ワシントンポスト紙の保健担当記者ヤスミーン・アブタレブは、スコット・アトラス医師は疫学者でもなく、トランプ大統領の「脅威は減少しており米国は経済活動を再開すべきである、というパンデミックの進行状況についての」見解を支持するであろうという理由だけで連れてこられた、と指摘します。米国はすでに「暗黙の」集団免疫政策に従っていると主張するイェール大学の疫学者グレッグ・ゴンサルべスにも話を聞きます。「彼らはそれが政治的に有害と認識しているので、その言い回しを使おうとはしませんが、同じことで、もしそれがアヒルのように歩き、アヒルのように鳴くのなら、それはアヒルなのです」とゴンサルべスは言います。

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    2020/9/1(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「ホワイトハウスの白人至上主義者」 イブラム・X・ケンディがケノーシャに「法と秩序」を呼びかけるトランプを語る

    ボストン大学反人種差別研究センター長イブラム・X・ケンディのインタービュー第二部です。「ワシントン大行進」57周年の大規模な抗議に参加している、ジェイコブ・ブレイクとジョージ・フロイドの家族の言葉の抜粋を放送した後、トランプ大統領が計画しているウィスコンシン州ケノーシャ訪問について話します。トランプ大統領はケノーシャやポートランドの抗議デモで起きた暴力について民主党を非難しています。ケンディは米国の人種差別を癌に例え、「人種差別はすでに全身に転移しました」と言います。「それなのに、私たちの大統領が人種差別は存在しないと言い張っているのです」。

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    2020/8/31(Mon)
    記事番号: 
    2
  • チャドウィック・ボーズマン追悼 映画『ブラック・パンサー』 癌 反人種差別 イブラム・X・ケンディが語るボーズマンの遺産

    4年間にわたる大腸癌との闘病の末、43歳で亡くなった人気俳優チャドウィック・ボーズマンへの賛辞が続いています。癌であることは公表されていませんでした。ボーズマンは、画期的映画となった『ブラック・パンサー』のティ・チャラ王役で最もよく知られ、それは彼の象徴的な役にもなりました。『ブラック・パンサー』は、黒人がスーパーヒーローを演じた最初のメジャー作品として興行収入10億ドルを超える大ヒットとなりました。ボーズマンはまた、サーグッド・マーシャル、ジェームス・ブラウン、ジャッキー・ロビンソンなど歴史的人物を演じた際の演技でも称賛を集めました。ボーズマンの死は、黒人男性に大腸癌が多いことや制度的な人種差別との関係を浮き彫りにしました。自身も癌を経験し、現在ボストン大学反人種差別研究センター長を務めるイブラム・X・ケンディ教授は、「心臓病と同様、癌もあらゆる種類の人種的格差と関係しており、新型コロナウイルスの死亡例でも同様です」と言います。「これほどの黒人の死を引き起こす私たちの社会で何が起きているのか?なぜ黒人の死はこんなにも当たり前なのか?」とケンディは問いかけます。

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    2020/8/31(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ハリケーン・ローラによるメキシコ湾岸の荒廃が気候危機や環境人種差別を露呈させる

    ハリケーン・ローラは非常に危険なカテゴリー4の暴風雨となって湾岸に上陸し、風速毎時150マイル(240キロ)の勢力を維持しています。ルイジアナ州を襲ったハリケーンとしては過去100年以上で最も強いローラは、ルイジアナ州とテキサス州の境界付近に上陸しました。少なくとも6人の死亡が確認されています。レイク・チャールズ近郊の住民は、バイオラボ社の工場で化学物質の火災が発生したため、窓とドアを閉め切って屋内に留まるように指示されました。「電力と開発のコミュニティ協会」(Community In Power and Development Association)の事務局長ヒルトン・ケリー,, 地域社会はハリケーンによる大きな被害の中で、複数の危機と闘っていると言います。「人々は、飛び散った危険な有毒物質を摂取させられ、同時にコロナ禍と極度の暑さにも対処しなければなりません」。

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    2020/8/28(Fri)
    記事番号: 
    3

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