数十年にわたって、米国が中米で軍事介入を行ったことが、現在起きている移民危機につながっていると語る、エルサルバドル系米国人ジャーナリストのロベルト・ロバートに話を聞きます。ロベルトの新著は、Unforgetting: A Memoir of Family, Migration, Gangs, and Revolution in the Americas(『忘れない:ある回想-家族、移民、ギャング、アメリカ大陸の革命』)です。著書のなかで、自身の家族がエルサルバドルから米国へ移住したこと、青年期に帰国して、米国の支援を受け、容赦のない人権侵害をおこなう右派政権と戦ったこと、その後、ジャーナリズムの世界に身を投じ、生存の極限におかれている人々のことを記事にして伝えたことなどが、語られています。「エルサルバドルでの出来事を忘れないのはもちろんのこと、米国が経験してきたこと、そして自分自身が体験したことの記憶を残しているのです」。