デイリーニュース

  • モルシ追放と数百名の死者を出してから3ヶ月 米国がようやくエジプトへの軍事援助縮小へ

    オバマ政権は、年間15億ドルのエジプトへの軍事援助の一部を、同国に民主的政府が誕生するまで中断すると発表しました。ロイターによれば、援助が保留となるのはエイブラムス戦車、F-16戦闘機、アパッチ・ヘリコプター、ハー プーン対艦ミサイルなどです。米国は、エジプトへの軍事的援助の全ての差し止めが自動的に発動されるのを避けるため、軍によるムハンマド・モルシ大統領職の追放をクーデターとみなすことを避けてきました。7月のモルシ追放以来、数百名のモルシ支持者がエジプト軍により殺害されています。一方エジプトは、デモ参加者の殺害をそそのかしたと罪でモルシ元大統領を起訴し、裁判は11月4日に予定されています。「モルシ元大統領は訴追されるべきです。なぜなら彼は大統領を務めた1年間に自らが行った犯罪の責任を取るべきだからです」と、「エジプト個人の権利促進運動」(Egyptian Initiative for Personal Rights)の発起人で理事長を務めるホッサム・バーガトは言います。「しかし現在行われているのは、完く意図的に選ばれた罰についての起訴です。10名のデモ参加者殺害を誘発したことでモルシ元大統領を起訴したのに、1000名のデモ参加者が殺された8月14日のデモ隊排除については、何の捜査も行われないのですから、まるで辻褄が合いません」

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    2013/10/10(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 資本主義、米国の拷問そして独裁政治に物申す コスタ=ガブラス 数十年にわたる政治映画制作を語る

    世界で最も偉大で生存する政治映画制作者の1人であるコスタ=ガブラスが、50年近い彼の映画制作活動について語ります。彼は1933年ギリシャ生まれの80歳で、これまでに『Z』と『ミッシング』で2つのアカデミー賞を受賞しています。他にも『戒厳令』『ホロコースト─アドルフ・ヒトラーの洗礼』『ミュージックボックス』Hanna K.(『ハンナ・K.』)『背信の日々』などが有名です。コスタ=ガブラスは50年近く、その時代における重要な政治的問題に取り組んできました。『Z』は1963年のギリシャ人左翼活動家の暗殺事件を脚色したドラマです。『ミッシング』はジャック・レモンとシシー・スペイセクを主役にした1982年の映画で、チリの米国支援のクーデターでアウグスト・ピノチェト将軍が台頭した後、誘拐・殺害されたアメリカ人ジャーナリスト、チャールズ・ホーマンの物語、『戒厳令』はラテンアメリカで物議を醸す米国国際開発庁(USAID)の役割に焦点を当て、ウルグアイの当局者たちに拷問の方法を教示していたダン・ミトリオンという同庁職員の誘拐殺害事件を基にして作れたものです。そして彼の最新作Capital(『資本』)は、あるフランスの大手銀行で多くの従業員を解雇し、米国ヘッジファンドのトップと腐敗した取引をするCEOの物語です。

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    2013/10/9(Wed)
    記事番号: 
    1
  • カスピ海から北極そして中東まで 石油パイプラインは民主主義と地球の存続を脅かす

    本日は石油資源が豊富なカスピ海から、グリーンピースの掘削抗議活動に対してロシアが30人を海賊罪で起訴した北極海の油田、そして数十年にわたって衝突を繰り返してきた中東の巨大油田まで、一連の石油パイプラインをめぐる政治と金、そして石油への追求について検証します。座談会には3人のゲストを迎えます。ロンドンを拠点とする芸術、人権、環境正義団体の「プラットフォーム」(Platform)のメンバーであるアナ・ガルキナ、「プラットフォーム」の設立者で、The Oil Road: Journeys from the Caspian Sea to the City of London(『石油の道:カスピ海からロンドンまでの旅』)の著者ジェームス・マリオット、そしてコロンビア大学教授のティモシー・ミッチェルです。ミッチェルは、Carbon Democracy: Political Power in the Age of Oil"(『カーボン民主主義:石油の時代の政治権力』)とColonizing Egypt 『エジプトを植民地化する』の著者です。

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    2013/10/8(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ラバビット:FBIからの顧客40万人の電子メールへの「無制限」アクセス要求をいかにして拒否したか

    8月、ラバビットは米政府に情報を提供するよりも廃業を選んだ初めてのテクノロジー会社となりました。暗号化電子メールを提供していたラバビットのオーナー、ラダー・レヴィソンは、政府による顧客情報の盗聴に協力することを拒否した後、会社を閉めました。FBIがラバビットのサービスを利用していた国家安全保障局(NSA)内部告発者のエドワード・スノーデンを標的にしていたことが判明しています。しかしレヴィソンによると、政府はスノーデンだけを標的にする代わりにラバビットの顧客アカウント40万件へのアクセスを事実上要求しました。レヴィソンは、このことを公にして以降、大陪審に召喚されたり、暗号化キーをデジタルでなく書面で手渡したことに対して1万ドルの罰金を科せられたり、暴露をしたら逮捕すると脅迫されていると語ります。スノーデンがNSA内部告白の情報元として身元を明らかにした翌日、司法省はラバビットを標的にし始めました。レヴィンソンと彼の弁護士ジェス・ビンナルに、彼のケースについて話を聞きます。「彼らが要求したのは基本的に、私のネットワークを出入りする全ての情報を聞く能力でした」とレヴィンソンは語ります。

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    2013/10/7(Mon)
    記事番号: 
    3
  • オバマケアは十分なのか 単一支払者制度なしのほころびだらけの米健康保険 大勢が保健未加入に

    「オバマケア」は、手頃な保険の拡大に役立ちはするものの、値段が高く、プランが不十分で、さらには大勢の米国民が保険に未加入のままに終わる、というほころびだらけの米医療制度を変えるにはいたりません。本日は、2人のゲストを迎え、医療費負担適正化法(Affordable Care Act)が米国の医療制度危機への対策として十分かどうか、討議していただきます。一次診療医で「国民医療保険制度に賛成する医師たち」(Physicians for a National Health Program)の共同設立者のステフィー・ウルハンドラーと、ハーバード大学公衆衛生部教授で米上院保健・教育・労働・年金委員会の全米保健改革シニアアドバイザーを務めたジョン・マクドナーがゲストです。マクドナーは2003年から2008年にかけ、マサチューセッツ州で皆保健制度の責任者を務め、現在多くの連邦医療制度法が参考にしているマサチューセッツ州の医療制度改革法、通称「ロムニーケア」の2006年の成立に、重要な役割を担いました。

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    2013/10/7(Mon)
    記事番号: 
    2
  • オバマケア立ち上げを悩ますウェブサイト障害 NYのサイトは「3013年までアクセス不可」と表示

    「ご迷惑をおかけします。ザ・マーケットプレースは現在定期メインテナンス中のため、3013年10月7日の月曜までご利用できません」。これは、オバマケアの重要な要素である新しいオンライン健康取引所あるいはマーケットプレースを通じて健康保険に加入しようとしたニューヨーカーたちが今週末受け取ったメッセージです。ニューヨークのサイトはこの通知を削除しましたが、州と国のマーケットプレースが立ち上げられた先週の火曜日以降、ウェブサイトに関するさまざまな問題が全国から寄せられています。連邦政府のウェブサイトHealthCare.govを訪れた人も「このシステムは現在ダウンしています。現在定期メンテナンス中のため、しばらくたってから再度お試しください」というメッセージを受け取りました。現在までにどれだけの人が加入できているのか定かではありません。ソフトウェア品質分析を行っているCASTの副社長兼主任研究員であり、ITソフトウェア品質協会代表のビル・カーティスに話を聞きます。

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    2013/10/7(Mon)
    記事番号: 
    1
  • マックス・ブルーメンソールが新著『ゴリアテ:大イスラエルでの生活と憎悪』を語る

    イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が、イランとの外交関係の改善に向けたオバマ政権の取り組みに疑念をかきたてるようなキャンペーンを続けています。新著Goliath: Life and Loathing in Greater Israel(『ゴリアテ:大イスラエルでの生活と憎悪』)を出したマックス・ブルーメンソールと話しましょう。ブルーメンソールはネタニヤフ政権下のイスラエル国内および占領地での日常に目を向けます。「私がいちばん驚いたのは、人種差別や暴力が常態化しているので、もはや取るに足らないものになってしまっているということでした。あまりに当たり前でいろいろな意味でゆるされてもいるのです」とブルーメンソールはイスラエルでの4年間の報道経験を話します。「一番の驚きは、そのことがアメリカでは一般にはまったく伝えられていないことです……だから私はジャーナリストとして、これに取り組みました。実態を知らないアメリカ人のためにイスラエル社会の細密画を描いたのです」

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    2013/10/4(Fri)
    記事番号: 
    4
    https://www.democracynow.org/2013/10/4/max_blumenthal_on_goliath_life_and#transcript
  • 「無資格だけど恐れない」メキシコ国境の抗議行動で移民30人拘束

    今週、家族の中の子どもとして米国に在留資格を持たずに住んでいる若者たち30人以上が、テキサス州ラレドでメキシコ国境から米国に再入国しようとして、彼らの親3人とともに当局に拘束されました。在留無資格移民が抗議行動の一環として正式な入国審査検問所から米国に再入国しようとしたのはこの3カ月で2回目です。9月30日には卒業式の式帽と正服を纏った活動家たちが「Undocumented and unafraid(無資格だけど怖くない)」とシュプレヒコールをあげながら米墨国境をまたぐ橋を行進しました。釈放された2人に話を聞きます。ハビエル・コルテスとその父ハビエル・カルデロンです。2人はメキシコのミチョアカン出身でコルテスは3歳のときに一家が米国にやってきてからずっとここに住んでいます。彼らは病気の家族を見舞うため、再入国は難しいと知りながらも米国を出ました。

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    2013/10/4(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 議会が移民協議で行き詰まる中 オバマは200万人移民の国外退去の準備完了

    これから数週間のうちに数多くの無資格移民が国外退去処分となります。その数はオバマ大統領の就任以来、通算で200万人を超えることになります。歴代政権で最多です。上院が移民法改革法案を7月に可決して以来、米国国土安全保障省は10万人を国外退去にしました。下院の民主党指導者たちが今週新たな包括法案を提出しましたが、連邦政府閉鎖と連邦債務上限問題とでこの移民法改革に暗雲が立ちこめました。その一方で大規模な抗議行動が明日5日と来週8日に計画されています。市民権獲得の方法を含む包括的移民改革法を可決するよう議会に要求するものです。また5日には「全米で威厳と尊敬を求める日」と題したイベントが全米各地100都市以上で予定されています。ララサ全国協議会の「移民と全米キャンペーン」部門責任者クラリッサ・マルティネス=デ=カストロに話を聞きます。

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    2013/10/4(Fri)
    記事番号: 
    2

    As Congress Stalls on Immigration Deal, Obama Poised to Deport Two Millionth Immigrant

  • 「企業版トロイの木馬」オバマが推進する秘密主義のTPP貿易協定は米国の法律書き換えにつながる

    連邦政府の閉鎖が続く中、ジョン・ケリー国務長官はアジアを訪問して包括的な新貿易協定「環太平洋パートナーシップ(TPP)」の秘密協議を行っています。TPPは、それに批判的な人からはよく「ステロイド入りのNAFTA(北米自由貿易協定)」と呼ばれていますが、ベトナムからチリにまたがる約8億人が住む地域に自由貿易圏を創設するものです。これは世界貿易の3分の1を占め、世界経済の40%近くにあたる地域をカバーすることになります。協定の条文はほとんどが秘密協議で交渉されており、今年6月までは米国議会にも秘密にされていました。その一方で600人以上の企業顧問が情報を入手できていたと言われており、そこにはハリバートンやモンサントの職員も含まれます。「これはだいたい貿易の話じゃありません」と言うのはパブリック・シチズンのグローバル・トレード・ウォッチ責任者ロリ・ウォラックです。「これは企業版のトロイの木馬なのです。全部で29章の協定ですが、貿易に関するものはそのうちわずか5章。他の24章は各国の民主政府に手かせをはめて、食料の安全性や環境基準や金融規制やエネルギー及び気候政策に制限を加えるか、または企業の新たな権力を作り出してしまうか、あるいはその両方なのです」

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    2013/10/4(Fri)
    記事番号: 
    1

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