デイリーニュース

  • グレン・グリーンウォルド:「NSAは文字通り全てのキーストロークを監視している」

    ドイツ誌シュピーゲルが、米国家安全保障局(NSA)内の秘密ハッキング部隊、通称TAO(Office of Tailored Access Operations)について新たな詳細を公表しました。この部隊は、グローバル通信網にハッキングするために1997年に創設されました。TAOのハッカーは、ウィンドウズOS搭載のPCを使うユーザーがマイクロソフトにクラッシュレポートを送信した際にPCへのパッシブ・アクセスを取得し、PCに侵入する方法を開発しました。さらにNSAはCIAとFBIの協力の下、オンラインで購入されたPCやその他の電子機器を配送前に入手し、情報機関がアクセスするためのバックドアを作るスパイウエアやその他のソフトをそれらに秘密裏に忍ばせることも可能だったというのです。米自由人権協会の副法務部長のジャミール・ジャファーとジャーナリストのグレン・グリーンウォルドと、この最新の公表について、そして米政府の標的にされていたドイツ、ブラジル両政府のNSAスパイに関する独自調査への協力を申し出たエドワード・スノーデンの今後について話し合いました。

    dailynews date: 
    2013/12/30(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「監視社会」か「鈍器」か NSAのスパイシステム、連邦地裁で判断割れる 最高裁で対決か

    米連邦裁判所が、米国家安全保障局(NSA)による国内電話記録の大量収集を支持する判断を下しました。数週間前には別の裁判所で真逆の判断が下されたばかりです。連邦地方裁判所のウィリアム・ポーリー判事は27日、米自由人権協会(ACLU)によるNSAの大量の国内電話記録収集に対する訴えを退けました。ポーリー判事は9.11攻撃で、米国内で通話を行ったハイジャック犯について電話のメタデーターから政府に警告し、攻撃を阻止することもできたかもしれないと述べました。この問題は連邦最高裁に持ち込まれる見込みです──2週間近く前、別の連邦裁判所判事は、監視プログラムの合憲性を疑問視し、大量のデーター収集を「ほとんどオーウェリアン(監視社会)」と表現していました。本日は、ACLU副法務部長で民主主義センター(Center for Democracy)主任のジャミール・ジャファーと、エドワード・スノーデンによるNSAの内部告発を最初に公開したジャーナリストのグレン・グリーンウォルドに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/12/30(Mon)
    記事番号: 
    1
  • フィリピン独裁者マルコスが遺した借金が台風30号からの復興を拒む 

    台風30号の被害からの復興を試みているフィリピンは、その裏で世界銀行をはじめ他の機関から何十億ドルもの借金の返済を強いられています。台風30号はフィリピンの中心部を直撃し、44郡、1400万人に被害をもたらまし、6000人が死亡、1800人が行方不明となり、100万戸以上の家屋が損壊し、400万人が避難しています。台風以来、借金は増え続け、クリスマスイブの日、フィリピンが支払わなければならない返済額はついに10億ドルを超えました。この借金の一部は、独裁者フェルディナンド・マルコス政権時代の負の遺産です。マルコス政権の繁栄は米国レーガン政権の早期の援護で可能となったものです。マルコスは政権の座にあった20年余の間に、50億~100億ドルもの金を横領していました。マルコス政権が作った借金をフィリピンは未だに支払っているのです。フィリピンの借金と同国が台風からの復興にどう立ち向かっているかについて、「ジュビリーUSAネットワーク」の事務局長エリック・レコンプトに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/12/27(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 普通の人々代表 「The Other 98%」 910億ドルのウォール街ボーナスで金融危機被害者の救済を提案

    ダウ工業株30種平均とS&P500指標は26日、ともに過去最高値を更新し、NASDAQも過去13年間の最高値を記録しました。年末の株価上昇で今年のウォール街の巨額のボーナスはさらに増えると予想されています。ウォール街の大手企業は今年年末のボーナス用にすでに910億ドルを準備していると言われています。これを受けて、「The Other 98%」と言う活動家団体が請願書を作成しました。この請願書はウォール街の大手、チェース、シティ、ウェルス・ファーゴ、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカなどの従業員に向けられたもので、住宅ローン危機で家を失った人1千万人の人々のために、彼らのボーナスの一部を寄付することを呼び掛けています。 本日は「The Other 98%」のコミュニケーション・ディレクターであるアレクシス・ゴールドステインに話を聞きます。ゴールドステインは、かつてコンピュータ・プログラマーとしてモルガン・スタンレー、メリル・リンチ、ドイツ銀行で勤務していました。「The Other 98%」は「ウォール街を占拠せよ(Occupy Wall Street )運動から派生したグループです。

    dailynews date: 
    2013/12/27(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 米国イラク政府への武器供与を急ぐ 2003年のイラク侵攻が引き起こした宗派間の争いが激化する中

    イラクではクリスマスに起こった一連の攻撃で少なくとも42人が死亡し、数十人が負傷しました。ここ数年で最悪の武力衝突が起きているイラクに、米国政府は急遽ヘルファイア・ミサイルを新たに出荷し、イラク政府による武力集団の鎮圧を支援しています。CIAも、戦闘グループの陣地を狙ったイラク軍の空爆を援助しています。国連によれば、今年に入ってから8000人ものイラク国民が殺害されたということです。これは2008年以来、最悪の事態です。イラクでこのような危機が続いていること、またシリアの紛争が中東地域全体に及ぼしている影響について、2人のゲストに話を聞きます。ラエド・ジャラールは、イラク系アメリカ人のブロガーで政治アナリスト、ウィリアム・ダンロップは、フランスの通信社AFPのイラク特派員です。

    dailynews date: 
    2013/12/27(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ブレッド・アンド・パペット劇団創設者ピーター・シューマン 芸術と反抗の50年を語る

    米国で最も愛される劇団のひとつが今年創立50年を迎えます。ニューヨーク市で1963年に設立されたブレッド・アンド・パペット劇団(Bread and Puppet Theater)は最初から、子どものための人形劇から劣悪な住宅事情に抗議する作品まで幅広い上演を行いました。高さ約6メートルにも及ぶ巨大な人形を囲んだ同劇団の行進は、ベトナム戦争反対デモの恒例となりました。「われわれの劇団には脚本家はいません。毎日のニュース、この恐ろしい出来事すべてが、われわれの脚本となるのです」と創設者ピーター・シューマンは言います。「私たちがどうしてもやりたかったからというよりは、やむを得ずやっているのです。というのも、どうしようもないマスコミが報道しないからですよ。マスコミというのは報道することより、見落とすことで成り立っているようなもんです。」1970年代の初めに、ブレッド・アンド・パペットはバーモント州グローバーに拠点を移し、そこで干草小屋だった建物を操り人形の博物館に作り変えました。今日、ブレッド・アンド・パペットは、米国でもっとも長く続いている独立採算の非営利劇団です。核兵器から国内大量監視活動に至るまで、われわれが直面している危機的な政治的テーマを劇団はどのように扱うのか、番組の残り時間いっぱいシューマンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/12/26(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「その絆を結ぶ」 普通の人々の愛と感謝の物語を収録して10年 「物語り隊」の創立者デイブ・アイセイ

    クリスマスの今日は、デモクラシーナウ!の特別番組で、普通の人々の歴史を本人たちの話で綴る、オーラル・ヒストリー・プロジェクト、「物語り隊(StoryCorps)」の10年にわたる活動についての話をお送りします。「物語り隊」は2013年にニューヨークのグランドセントラル駅にもブースをオープンしましたが、創立以来10年、全米で10万人もの人々が「物語り隊」のブースで自らの思い出についてのインタービューを録音しました。彼らのインタビューはDCに録音され、「ストーリーテラー」として、米国議会図書館の「アメリカン・フォークライフ・センター」に保存されます。今日のゲストは「物語り隊」を立ち上げたデイブ・アイセイです。この10年間の録音から彼のお気に入りの物語をいくつか紹介してもらいます。いくつかはまだ放送されたことがないものです。その中にはホームレスのために夕食を作る家政婦、イリッツァ・カストロの物語り、アフリカ系アメリカ人の宇宙飛行士でチャレンジャーの爆発で1986年に亡くなった、ロバート・マクネアーの子供のころの話しもあります。マクネアーは、9歳の時、人種差別を掲げる図書館で本を借りようとして、司書が警察を呼ぶと脅しても去ることを拒否しました。「このような話しを伝えることができることを、とても名誉なことだと思っています」とアイセイは言います。

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    2013/12/25(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 近代戦争をの形式決めた突撃用ライフルの発明者ミハイル・カラシニコフが死去、享年94

    世界で最も人気のある銃器の発明者であるミハイル・カラシニコフが12月23日、94歳で死亡しました。カラシニコフ自動小銃(Kalashnikov assault rifle)は、世界で最も使用されている銃器の一つで、現在約1億丁の銃が世界中に普及しています。カラシニコフまたはAK-47として知られるこの銃は比較的簡単な構造で、安く作ることができ、信頼性が高く、手入れが簡単です。ミハイル・カラシニコフは、第二次世界大戦中、ソビエト連邦赤軍の戦車長として負傷した後、1942年に最初の機関銃を設計しました。しかし、AK-47がソビエト軍に導入されたのは、何年もの改良を重ねた後の1947年でした。1950年代のはじめ、カラシニコフ銃はソビエト連邦とワルシャワ条約機構加盟国の標準兵器になりました。この銃は民兵組織の間でも広まりました。ミハイル・カラシニコフはソビエト連邦から表彰されましたが、自分が発明した銃からの収入はほとんどありませんでした。彼の発明品が世界中で数え切れないほとの死をもたらしてきたという批判について、カラシニコフはしばしば反論してきました。

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    2013/12/24(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 元反政府組織指導者が長年の和解の取り組みの後、ボゴタ市長を罷免される危機に直面

    CIAの極秘プログラムが、コロンビアで少なくとも20数名の反政府ゲリラの指導者らの殺害に関与したことが明らかになりました。一方、元ゲリラ指導者のグスタボ・ペトロは、彼を首都ボゴタの市長という役から解こうという運動に直面しています。2013年12月のはじめに、コロンビアの監察長官が、ペトロの首都のゴミ収集サービスの管理に不手際があったとして、市長の辞任を求める発表をしました。しかし、ペトロの支持者らは、ペトロは「右派のクーデター」の被害者であると言い、彼を支援するため何万人もが街頭に繰り出しました。ペトロと彼の支持者らは現在、彼の解任が執行されることを食い止めようとしています。ボゴタから「コロンビア人権委員会」(Colombia Human Rights Committee)のメンバーで「米国コロンビアを支援する会」(U.S. Office on Colombia)の理事長であるチャーリー・ロバーツに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/12/24(Tue)
    記事番号: 
    3

    http://www.democracynow.org/(〜記事のアドレス)

  • 反政府組織を標的にした米国の極秘プログラムはコロンビアの和平プロセスを台無しにしたのか?

    コロンビアで米中央情報局(CIA)の極秘プログラムが、少なくとも20数人の反政府組織の指導者の殺害に関与していたという衝撃的な新報告の報道を続けます。ホフストラ大学のラジオ・テレビ・映画学科の教授で学部長であり、「市民参加センター」(Center for Civic Engagement)の共同代表であるマリオ・ムリーリョから話を聞きます。ムリーリョはコロンビアについて幅広く取材しており、Colombia and the United States: War, Unrest, and Destabilization(『コロンビアと米国:戦争、混乱、不安定化』)という本の著者でもあります。

    dailynews date: 
    2013/12/24(Tue)
    記事番号: 
    2

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