デイリーニュース

  • 教育現場のジム・クロウ: 米国の学校で続く人種差別の最新レポート

    米国最高裁判所がミシガン州のアファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)の禁止を支持しました。歴史的なブラウン対教育委員会判決から60年、アメリカの公立学校ではいまだに人種差別がまん延しています。本日はその状況を検証します。プロプブリカの最新の衝撃的な報道によると、学校での人種的統合は全面的に行われたことはなく、ここ数十年の間に状況は逆転した可能性があると伝えています。このレポートはアラバマ州タスカルーサの町の3世代にわたる同じ家族に焦点を当て、「今日の人種差別は60年前とは異なるかもしれないが、それが悪質なものであることに変わりはない。タスカルーサや他の地域でも、貧しい黒人やラテン系アメリカ人の生徒を排除し隔離しようとする傾向がある。今日タスカルーサでは、ほぼ3人に1人の黒人学生が、まるでブラウン対教育委員会判決がなかったかのような人種差別的学校に通っている」と結論づけています。本日はプロプブリカの調査報道記者ニコール・ハナ=ジョーンズに話を聞きますす。

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    2014/4/23(Wed)
    記事番号: 
    1
  • アースデイ特別番組:ドキュメンタリー『激しい緑の炎』が環境運動の世界的拡大を検証

    本日はアースデイの特別番組を放送します。衝撃的な新ドキュメンタリーA Fierce Green Fire: The Battle for a Living Planet(『激しい緑の炎:生きている惑星のための闘い』)の中で描かれている地球上の環境運動の歴史を見ていきます。ラブキャナル運河のコミュニティを汚染した大手化学薬品会社に挑むニューヨーク州の主婦たち、鯨を救おうとするグリーンピースの活動、アマゾンの熱帯雨林を保護しようとするチコ・メンデスやブラジルのゴムの木の樹液採取労働者たちによる闘いなど、同映画からの抜粋を放送します。また、アカデミー賞にノミネートされた、この映画の監督マーク・キッチェルからも話を聞きます。「我々は本当は環境運動についてのストーリーを伝えたかったのです。それがこの非常に難しいテーマへ人の心を引き付け、それを情熱的に伝える方法だと思ったのです。環境映画というのは大抵、どんなにいい作品でも環境的な失敗を描いています」と、キッチェルは言います。「この映画の中に出てくる人々は、非常に不利な状況の中で成功しています。そのことが、ある種の希望を我々に与えてくれると思います」。『激しい緑の炎』は4月22日、PBSの番組「アメリカン・マスターズ」で放送されます。

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    2014/4/22(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ルービン「ハリケーン」カーターが死去、76歳:冤罪のボクサー 無罪を勝ち取り活動家に

    有名なボクシング選手で冤罪救済活動家のルービン・「ハリケーン」・カーターが76歳で逝去しました。自らの潔白を証明するまでの19年間、殺人の罪で不当に刑務所に収容された後、人種的不公平の国際的シンボルとなりました。釈放後、カーターは、冤罪受刑者たちのための運動を推進しました。彼の身に起きた苦難は、1975年にリリースされたボブ・ディランの歌「ハリケーン」や数々の本、そして1999年のデンゼル・ワシントン主演の「ザ・ハリケーン」で紹介されています。本日は、カーターの共同被告人で、最後まで彼の面倒をみた親友ジョン・アーティスと、カーターの自叙伝Eye of the Hurricane: My Path from Darkness to Freedom(『ハリケーンの目:闇から自由への道』の共同著者でカーターの団体「イノセンス・インターナショナル」の広報部主任を務めるケン・クロンスキーに話を聞きます。また、1994年に行われたカーターの人生の苦難と勝利についてのスピーチの一部もお送りします。「彼は司法制度のゴリアテに立ち向かったダビデだ」と親友についてアーティスは語っています。

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    2014/4/21(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 独占:BPの惨事から4年 当時の監督庁担当官が「新たな流出事故」の危険性を警告

    BPのディープウォーターホライズン掘削基地爆発が起き、11人の作業員が死亡、2億ガロンの原油がメキシコ湾に流出してから4年、米環境保護局(EPA)は、米連邦政府との新規契約からBPを除外する措置を解除しました。本日の特集では、ディープウォーターホライズン爆発事故当時、内務省の鉱物資源管理部責任者だったエリザベス・バーンバウムに話を聞きます。事故直後、彼女は退職に追い込まれています。退職後初めてとなるインタビュー放送で、バーンバウムは、海底油田施設の爆発事故がまた起こる危険性があると忠告しています。また、生物多様性センターの専従弁護士ジャクリン・ロペスにも話をききます。

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    2014/4/21(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「彼は私たちの歴史を取り戻してくれた」イサベル・アジェンデがガブリエル・ガルシア=マルケスを語る

    独占インタビューで、チリの小説家イサベル・アジェンデは、亡くなった作家ガブリエル・ガルシア=マルケスの生涯と遺産を追悼します。文学史に残る傑作『百年の孤独』を朗読し、ガルシア=マルケスがラテンアメリカはもちろん全世界の思想家と作家に何世代にもわたり、いかに影響を与えたかを語ります。「巨匠中の巨匠でした。ある意味で、彼は読者を征服し、世界を征服しました。そして世界に向けて我々、ラテンアメリカ人とはなにものかを語った。彼の本の中で、私たちは鏡に映った自分を目にしたのです」。アジェンデは、『百年の孤独』を初めて読んだ時のこと、そしてそれがどんな影響を及ぼしたか、述べます。「まるで、誰かが私の物語を語っているようでした」。ガルシア=マルケスが自作について語るビデオもお届けし、番組の共同司会者フアン・ゴンザレスが『迷宮の将軍』を朗読します。

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    2014/4/18(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ガブリエル・ガルシア=マルケス 自作『百年の孤独』を語る

    20世紀最大の小説家で著述家の一人が亡くなりました。コロンビアの作家、ガブリエル・ガルシア=マルケスが17日、メキシコで逝去しました。享年87でした。スペイン語の本で、ガルシア=マルケスの本よりもたくさん売れているのは聖書だけと言われています。彼は、ラテンアメリカでは、愛情をこめて「ガボ」とも呼ばれていました。著書の『百年の孤独』は、魔術的リアリズムと呼ばれるジャンルの文学で、傑作のひとつと評価され、1982年にノーベル文学賞を受賞しました。スウェーデン・アカデミーは、同書を「幻想と現実が融合して豊かな想像の世界を構成し、南アメリカ大陸の暮らしと葛藤を映し出している」と述べました。この名作の執筆について彼自らが語った映像をお届けします。

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    2014/4/18(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 元無人機操縦官 CIAの秘密暗殺作戦において 空軍が重要な役割を担っていることを明かす

    新作ドキュメンタリー映画で、ネバダ砂漠の基地に駐屯する通常の米空軍一部隊が、パキスタンにおけるCIAの無人機攻撃プログラムの操縦を任されていることが明かされました。Drone(『無人機』)では、パキスタン部族地域におけるCIAの空爆を担うのは、ラスベガスから45マイルほどの場所に位置するクリーチ空軍基地の第17偵察飛行隊(17th Reconnaissance Squadron)だと特定しています。同作の監督トニイェ・シェイと、無人機を使った戦争を取材している、受賞歴もあるジャーナリスト、クリス・ウッズに話を聞きます。同作にも出演するウッズは、米無人機戦争に関する本を執筆中です。

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    2014/4/17(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 選挙人団方式の改正:一般投票による大統領選出協定に ニューヨーク州も加わる

    ニューヨーク州は米大統領選挙を変革する合意に加わった最新の州となりました。「全米一般投票」協定に参加する各州は、一般投票で最多数の票を獲得した(すなわち、総得票数でトップの)大統領候補に、その州の選挙人票を与えることを誓約しています。もし十分な数の州が参加を約束すれば、全米で最も多数の一般票を集めた候補者の大統領当選が保障されます。そうなれば、2000年の大統領選挙で、アル・ゴアが一般投票で勝利しながら、それでもジョージ・W・ブッシュに敗れたような状況が再び起こることはなくなります。協定は、選挙人票270の境界線を越えるに十分な数の州が参加した場合にのみ発動します。29票を保有するニューヨーク州は、既に参加を表明した9つの州およびワシントン・コロンビア特別区に加わることになりました。ニューヨーカー誌の常勤記者で全米一般投票の支持者でもあり、選挙制度改革を目指す団体「公正な選挙」(FairVote)の役員も務めるヘンドリック・ヘルツバーグに話を聞きます

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    2014/4/17(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 「新たな冷戦開始どころか 既に真っ只中にある」 スティーブン・コーエン、ロシア-ウクライナ危機を語る

    ウクライナ危機をめぐる交渉がジュネーブではじまりましたが、同国東部の都市マリウポリでは治安部隊により親ロシア派デモ参加者3人が死亡、13人負傷、63人が拘束され緊張が高まっています。ウクライナ当局は親ロシア派分離主義グループが軍事基地を襲撃しようとしたと説明しています。この死亡事件は、ウクライナが政府施設を、親ロシア派分離主義グループから奪還する計画が明るみに出た直後に起こりました。4月17日、ロシアのウラジミール・プーチン大統領はキエフの政権はウクライナを「奈落の底」へと突き落とそうとしていると糾弾し、同国への派兵の可能性を完全に除外することを拒否しました。一方、北大西洋条約機構(NATO)の事務総長フォー・ラスムセンは、東欧でのNATOの段階的な配備強化を発表。「飛ばす飛行機の数、海上の船の数を増加し、地上での準備も更に進めます」とラスムセンは言いました。ニューヨーク大学とプリンストン大学のロシア学および政治学名誉教授スティーブン・コーエンに話を聞きます。「新たな冷戦開始どころか、既に真っ只中にあるのです」とコーエンは言います。「つまり『熱い戦争』への発展も今では想像がつくということです。可能性は低いが、絶対にありえないわけではない――そしてありえるとなれば、手を打たなくてはなりません」

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    2014/4/17(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 自然擁護者の殺害: 調査報告によれば 環境保護活動家の殺害が世界的に急増

    最新の報告によると、世界中で殺害された環境保護や土地権の活動家達の数は、ここ十年の間で3倍を記録しました。グローバルウィットネス団体によると、2002年では51人が殺害されたのに比べ、2012には147人の活動家たちが殺されています。現在、平均して毎週2人の割合で活動家が殺害されていますが、その殺人者は殆どの場合罪に問われていません。本日はこの報告書に載っている何人かの亡き活動家のインタビューを放送します。この中にはブラジルの天然資源および環境保護論者でアマゾン熱帯雨林の伐採搬出と皆伐に対して反対運動をしていた活動家故ジョゼ・ダ・シルバも含まれます。2011年にホゼと妻のマリアは覆面をつけた殺し屋に殺害されました。「この事件は真の問題のスケールを考えると氷山の一角に過ぎない」とグローバルウィットネス活動員のオリバー・コートニーは言います。この殺人の詳細を突き止めるのは不可能に近いと言う事です。

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    2014/4/16(Wed)
    記事番号: 
    3

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