デイリーニュース

  • マイケル・ブラウン殺害事件:ミズーリ州警察が武器を持たない黒人少年を射殺したことで連日の抗議行動が展開

    ミズーリ州セントルイスでは、抗議者たちが武器を持たないアフリカ系米国人の10代の少年を殺害した、警察による銃撃に対する正義を求めています。18歳のマイケル・ブラウンは8月9日の土曜日の午後、ファーガソン郊外で射殺されました。報道によれば、ブラウンは、友人と道路の真ん中を歩いていたところ、車で近づいた一人の警官がに歩道に行くよう命じられました。セントルイス郡警察は、ブラウンがこの警官に襲い掛かり、パトカーの中の武器に手を伸ばそうとしたと主張しています。しかし目撃者は全く違う説明をし、ブラウンは警官の発砲から逃れようとし両腕を挙げたままで撃たれたと言います。ブラウンは最近高校を卒業したばかりで、今週から始まる大学の授業に行くことになっていました。この銃撃の直後に始まった抗議行動は、8月10日にデモ隊が犬を連れた機動隊と衝突して緊張は頂点に達しました。ファガーソンで地元社会と話し合いを行っている「全米黒人地位向上協会」(NNACP)の代表兼CEOのコーネル・ウィリアム・ブルックスに話を聞きます。リアルタイムでツイートし、Vineアプリで抗議者らの映像を投稿しているコミュニティ活動家のアントニオ・フレンチからも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/8/12(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 米国によるイラク空爆が続く中、ヤジディ教徒はイスラム国家の「浄化」攻撃からの安全な脱出が依然として必要

    イラク危機についての放送を続け、イラク北部で展開されている聖戦(ジハード)の拡大から逃げる少数宗派ヤジディ教徒の窮状を見ていきます。数千人のヤジディ教徒が、シリア国境付近のシンジャル山に、食糧も水もなしで閉じ込められたままでいます。彼らは、彼らに「悪魔の崇拝者」として烙印を押した武装組織「イスラム国」の攻撃の脅威から逃れるためにそこに避難してきました。イラクの人権大臣モハメド・アル=スダニは、「イスラム国」は、ここ数日間で少なくとも500人のヤジディ教徒を殺害したと言います。犠牲者の中には、生き埋めにされた人々もいると報じられています。また、約300人の女性が奴隷として誘拐されたとも報じられています。米国は、イラク北部で「イスラム国」を標的にした空爆を行うと共に、シンジャル山に救援物資の空中投下も行っています。イラク北部の都市アルビルから、「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」の中東と北アフリカプログラムの副代表であるジョー・ストークから話を聞きます。ストークは、イラク北部でイスラム武装兵士から逃げてきたヤジディ教徒たちと会ってきました。

    dailynews date: 
    2014/8/12(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 歴史は繰り返す? イラクにおける米国 かつて支援した支配者への追い立てと空爆

    米国によるイラク北部への空爆が5日目を迎える中、バグダッドでは政治的危機が起きています。8年前の2006年、ヌーリー・アル=マリキは米国の援助を受けて首相になりました。その米国はいま、アル=マリキの後釜探しを手助けしています。しかし、アル=マリキは退任を拒否し、バグダッド周辺に部隊を配備、クーデターを仕掛けたとして反体制派を非難しています。この政治危機の悪化は、米国による北部の武装組織「イスラム国」への空爆と同時進行しています。オバマ大統領は8月第1週、米国の領事館があり軍関係者が滞在する都市アルビルへの武装組織の侵攻と少数派ヤジディ教徒の虐殺を止めさせる目的で空爆を許可しました。米当局は、「ペシュメルガ」と呼ばれるクルド人勢力に、CIAが秘密裏に 武器弾薬を直送していることを認めています。ガーディアン紙の国家安全保障担当の編集者であるスペンサー・アッカーマンから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/8/12(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「サディスティックでおぞましい」:イスラエルによるガザ地区での食糧と医療品の制限についてノーム・チョムスキーが語る

    MIT教授ノーム・チョムスキーは、イスラエルの元国家安全保障顧問が先日話したように、ガザ地区についてのイスラエル政府内の議論は「ぎりぎりの生存」を許すべきか「悲惨さと飢え」を負わせるべきかのいずれかというものだと話します。「イスラエルの専門家たちは、ガザ住民が生き延びるのに必要なカロリーを正確に、細かく計算しました。彼らの行った制裁を見ると、とてもおぞましいものです。ジョン・ケリー(米国務長官)さえ彼らを苦々しく非難しています。生き延びるためだけに十分なカロリーなんて、彼らはサディスティックだ」とチョムスキーは語ります。チョムスキーはまた、イスラエルの破壊を求めるハマスの綱領に対して注目が広がっていることについても話します。「それに注目する唯一の人々は、この綱領をいたく愛しているイスラエルのプロパガンダ要員です。その綱領は1988年、包囲され攻撃されていた中で少数の人々が作ったものです。それは実質的に意味のないものです。意味を持つ綱領もありますが、それらについて言及されることはありません。例えば、イスラエルの与党リクードの選挙政綱は、ヨルダン川の西岸にはパレスチナ国家は決して存在することはできないとはっきりと定義づけています。 そして彼らは、それを政治綱領、選挙政綱に含めるだけでなく、実際にそれを実行しているのです」とチョムスキーは話します。

    dailynews date: 
    2014/8/11(Mon)
    記事番号: 
    3
  • ノーム・チョムスキー:BDS運動、そして「アパルトヘイトよりももっとひどい」イスラエルによる占領

    MIT教授ノーム・チョムスキーが、米政府のイスラエル支持や、ボイコット(Boycott)・投資撤退(Divest)・制裁(Sanction)のBDS運動、そしてガザ包囲について話します。「占領した地域でイスラエルが行っている行為はアパルトヘイト(人種隔離政策)よりももっとひどい。これをアパルトヘイトと呼ぶことはイスラエルへの贈り物です。少なくともそこで言う『アパルトヘイト』が南アフリカ風のアパルトヘイトなら。しかし、決定的な違いがあります。南アフリカのナショナリストは黒人人口が必要だった。彼らは労働力だったのです。占領地域でのイスラエルのパレスチナ人との関係は全く違います。彼らはパレスチナ人をたんに不要だと考えている。出て行ってほしい、あるいは少なくとも監獄にいてほしいと思っているのです」とチョムスキーは話します。

    dailynews date: 
    2014/8/11(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ノーム・チョムスキー:ガザめぐるメディアの「恥ずべき瞬間」、そして米国の変化がいかに占領を終わらせられるのか

    ガザ地区が新たな72時間の停戦に入る中、世界的に著名な反体制知識人・言語学者のマサチューセッツ工科大学(MIT)教授、ノーム・チョムスキーのインタビューの第2部をお送りします。チョムスキーは、米メディアによるイスラエルによるガザ地区攻撃についての報道を非難し、「米メディアが暴力的で攻撃的な国家のおぞましい宣伝機関の言いなりになろうと努めるのは、米メディアにとって恥ずべき瞬間です」と語ります。またチョムスキーは、イスラエルによるヨルダン川西岸地区とガザ地区の占領への米政府の支持を終わらせるためには、米国民の圧力が肝要だという長年の彼の考えについても話します。「米国はいまだに残虐行為に対し決定的に重要な支援をし続けています。この問題について国内圧力によって米政府を世界に合流するよう強いることは、遅かれ早かれ、可能でしょう──それは実にわれわれ次第なのです。そしてそれは決定的な変化になるでしょう」とチョムスキーは語ります。

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    2014/8/11(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ウリ・アブネリ ガザ危機 そしてシオニストの「テロリスト」グループを経て平和活動家となった半生を語る

    72時間の停戦が失効し、ガザでの戦闘が再開されました。イスラエルは、停戦終了後にパレスチナ側が少なくとも18のロケット弾をイスラエル南部に向けて発射した後、空爆を開始したと発表しました。パレスチナ当局は、8日、ガザ市のモスク近くへのイスラエルによる空爆で、10歳の少年が死亡したと発表しています。この攻撃で他にも6人が負傷しました。これに先立ちハマスの軍事部門スポークスマンは、カイロでイスラエルと間接的な交渉を行っているパレスチナ交渉団に対し、長期的な要求が満たされない限り、いかなる停戦延長も拒否するよう要求していました。長年にわたるイスラエル人の平和活動家で、イスラエルに対しハマスと交渉するよう要求してきたウリ・アブネリに話を聞きます。アブネリはイスラエルの平和運動の歴史を築いてきた人物です。1923年ドイツに生まれたアブネリは、家族そろってナチから逃れ、当時パレスチナと呼ばれていた地(現在のイスラエルを含む)に移住しました。青年時代には、シオニストの民兵組織「エツェル(イルグン)」に加わりましたが、後に脱退し、イスラエル内の平和活動家リーダーの一人になりました。1950年には、ニュース誌『ハオラム・ハゼー』を創刊し、15年後にパレスチナ側との平和共存を掲げてイスラエルの国会議員に立候補し当選しました。

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    2014/8/8(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 米国イラク空爆を開始 軍事介入で危機はさらにエスカレートするのか?

    米国防総省は8日、米軍戦闘機がイラク北部を空爆したと発表しました。標的とされたのは、武装集団「イスラム国」の火砲で、イスラム国はアルビル市を防衛するクルド勢力に対して砲撃を行っています。この空爆は、オバマ大統領が全米に向けたテレビ放送で、イスラム国の躍進を止めるためイラクで限定的な空爆を行うことを承認したと発表してから、半日もたたないうちに行われました。これでイラク国内での軍事作戦を命じた米大統領は連続4人目となりました。イスラム国はイラク北部の広大な地域を制圧し、クルド自治区の首都アルビルから車で30分の地点まで進撃しています。大半が宗教的少数派ヤジディー教徒であるこの地域の住民約4万人が、シリアとの国境に近いシンジャー山脈に取り残され、反乱軍に包囲されて渇きによる死に直面しています。米国は救援物資の投下も開始しました。本日は「政策研究所」フェローのフィリス・ベニスに話を聞きます。ベニスは、Ending the Iraq War: A Primer(『イラク戦争を終わらせる:入門書』)を含む数冊の本の著者で、最近では、Don’t Go Back to Iraq! Five steps the U.S.

    dailynews date: 
    2014/8/8(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 「おぞましき残虐行為」:イスラエルのガザ攻撃と 米が支持する占拠を ノーム・チョムスキーが語る

    おぞましくサディスティック、凶暴で残忍。1900人近くが殺害され、1万人近くの負傷者を出した、29日に渡るイスラエルのガザへの攻撃を、ノーム・チョムスキーはそう形容します。チョムスキーは数十年に渡り、イスラエル、パレスチナ紛争について積極的に執筆してきました。2008~09年のイスラエルの「キャスト・レッド作戦」(Operation Cast Lead )の後に、チョムスキーはGaza in Crisis: Reflections on Israel’s War Against the Palestinians(『危機に陥るガザ:イスラエルの対パレスチナ戦争を考える』)をイスラエル人の学者イラン・パペと共同執筆。イスラエル、パレスチナ紛争についての著書は他にも『中東 虚構の和平』(Peace in the Middle East?: Reflections on Justice and Nationhood)およびThe Fateful Triangle: The United States, Israel, and the Palestinians(『宿命の三角形:アメリカ、イスラエル、そしてパレスチナ』)があります。チョムスキーは政治的反体制派であることで世界的に知られています。

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    2014/8/7(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 停戦中もガザの人道的危機はつづく 難民50万人 1万人が負傷

    ガザにおける72時間の停戦も、本日8月7日で最終日となりました。現在も停戦延長への話し合いが行われているものの、合意には至っていません。パレスチナとイスラエル当局者はどちらもエジプトに滞在していますが、長期的な停戦を確実にさせるための、二者の直接交渉はいまだ行われていません。一方、ガザは破壊され、荒廃状態にあります。29日間の紛争で1900人近くのパレスチナ人が殺害されました。そのうち415人の子どもを含む、少なくとも1354人は一般市民です。負傷者は1万人以上に上ります。約37万3000人の子どもが心理的サポートを必要としています。パレスチナ人約50万人が難民となり、そのうちの18万7000人が今も国連緊急避難所で暮らしています。推定1万の家屋が完全に破壊され、一部破壊された家屋は3万軒です。イスラエル側は兵士64名がガザで殺され、イスラエル国内では市民3人が犠牲となりました。エルサレムより国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)スポークスマンのクリストファー・ガンネスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/8/7(Thu)
    記事番号: 
    1

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