デイリーニュース

  • 「戦争が人々を狂わせる」 69回目の原爆記念日 広島原爆の生残者が振り返る

    69年前の午前8時15分、米国は日本の都市広島に原子爆弾を投下しました。原爆による破壊は大規模なものでした。衝撃波、放射能、熱線により広島市の人口の半分にあたる14万人の命が奪われました。3日後に米国は長崎の街に二発目の原爆を落とし、更に7万4千人が亡くなりました。広島の平和記念公園で当時17歳だった原爆の生残者の細川浩史の話を聞きます。彼は13歳だった妹の瑤子を爆撃で失いました。背景に見える原爆ドームは、広島市で爆風に耐えて残った数少ない建物の一つです。

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    2014/8/6(Wed)
    記事番号: 
    4
  • アフガン兵による米軍司令官の殺害はオバマの戦争縮小における「深刻な問題」の現れ

    アフガニスタンで米軍司令官が殺害され、ペンタゴンはこの事件をアフガン兵による身内の攻撃と発表しました。報道によれば、ハロルド・グリーン少将は首都カブール近郊の英国が運営する陸軍士官学校で、この兵士が発砲した弾を受けて死亡しました。連合軍兵士14人も負傷しました。グリーンは今年度末に予定される米国主導連合軍の退却準備を指揮する副司令官でした。彼はベトナム戦争以降で戦闘中に殺された米軍将校の中で、最も階級の高い人物となりました。アフガニスタンのカブールに拠点を置くマシュー・エイキンズに話を聞きます。調査報道で受賞歴もあるエイキンズ記者は最近、アルジャジーラ・アメリカのためにアフガニスタンでの戦争犯罪の可能性について調査し、以前にも連合軍内部での身内による攻撃を取材しました。「こういった攻撃は、問題がどんなに深刻かの現れです。」とエイキンズは言います。「どんなに高い階級で、厳重に警護された高級将校たちであっても、(内部からの攻撃で)被害を受けます。(米国主導のNATO軍の)既に制限されている現地のアフガン人との接触が、さらに制限されることになるでしょう」。

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    2014/8/6(Wed)
    記事番号: 
    3
  • イスラエルは占領地に対し自衛権を主張できるか? 国際法学者ジョン・ドゥガードは否定

    イスラエルの一カ月にわたるガザ攻撃で1900人近い犠牲者が出たことから、ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)はパレスチナ自治政府のマフムード・アッバース大統領に対し、パレスチナの領土の内外で起こった戦争犯罪の可能性について国際刑事裁判所に提訴するよう求めています。HRWはイスラエル軍とパレスチナ側の戦闘員は両方とも戦争犯罪を犯したと述べます。HRWのケネス・ロス代表と、パレスチナ被占領地の人権状況に関する国連特別報告官を務めたオランダのライデン大学国際法学部名誉教授ジョン・ドゥガードに話を聞きます。「ガザが占領中の土地であることを考えれば、イスラエルが現在行っている攻撃は単に占領を継続する手段に過ぎません」とドゥガードは言います。「パレスチナの戦闘員の反応は、占領に抵抗する占領下の民の反応としてみなければなりません」。

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    2014/8/6(Wed)
    記事番号: 
    2
  • パレスチナ側が国際刑事裁判所を訪問する中 ヒューマン・ライツ・ウオッチもイスラエルの戦争犯罪を告発

    ガザの72時間停戦は二日目に入りました。パレスチナ政府は国際刑事裁判所の検察官と会談を行い、29日間の軍事侵攻で1,900人近くのパレスチナ人死者数を出したイスラエルを戦争犯罪の容疑で調査するよう強く要請しています。一方イスラエル側は、ガザでは一般人の死傷者を避けるよう試みたが、ハマスがガザの人口密集地域からイスラエル国内に向けてロケット弾を発射したことがガザの一般住民に被害をもたらしたと主張しています。ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は今週の報告書で、フザ村で取材した7人のパレスチナ人の証言をもとに、イスラエル兵たちは逃げ惑うガザの一般市民に発砲し殺害したと非難しました。襲撃から生き残ったフザの住民の証言を放送し、HRWの代表ケネス・ロスに話を聞きます。

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    2014/8/6(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ニューヨーク市警官によるエリック・ガーナー殺害で、チョークホールドと職権乱用警官を撮影することの討論に拍車

    ニューヨーク市の監察医はエリック・ガーナーの死を警察による殺人と断定しました。番組では、警官によるチョークホールド(背後から腕で首を絞める行為)の使用が深刻に問題視されていること、そして、警官の行為を撮影する市民の権利を守ることを通じて警察官の行動責任を追及していく新たな試みについて取り上げます。ニューヨーク市警(NYPD)は7月17日、6人の子供の父親であるアフリカ系米国人のガーナーが、ばらのタバコ、いわゆる「ルージーズ」(loosies)を売ったことを取り締まろうとした際、ガーナーの首を後ろから腕で締め上げました。この事件を撮影したビデオには、一人の警官がガーナーの首を絞めながら地面に倒し、彼の頭を地面に押さえつけている様子が映っています。ガーナーは繰り返し、息ができないと言っています。ガーナーの家族と支援者らは、この警官に対する刑事罰と連邦公民権捜査を求めています。ガーナーを死亡させたようなチョークホールドは、NYPDの過剰武力行使指針の下で20年以上禁止されてきました。しかし、ニューヨーク市の「市民苦情審査委員会」(Civilian Complaint Review Board)は8月5日、ここ数年での警官に対する1000件以上のチョークホールドの苦情に対処するために会合を開く予定です。

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    2014/8/5(Tue)
    記事番号: 
    3
  • アイアンドームは無用の長物: オバマが2億2500万ドルの拠出に署名したイスラエルのミサイル防衛システムは欠陥品?

    オバマ大統領は8月4日、イスラエルへの緊急資金援助に2億2500万ドルを追加する法案に署名しました。この資金は、イスラエルが「アイアンドーム」防衛システムの迎撃ミサイルの備蓄を補充するのに使われることになっています。この緊急支出は、上院では全会一致、下院では395対8で承認されました。政治家や企業メディアがアイアンドームを幅広く支持のに対して、米国のミサイル分野の第一人者の1人であるセオドア・ポストルは、アイアンドームが実際に役立っている証拠はないと言います。ポストルは、1991年の「砂漠の嵐作戦」のパトリオット地対空ミサイルシステムの失敗を暴露したことで、防衛業界の中でよく知られています。「私は、監督責任を持つ位置にいる連邦議員が、アイアンドームが機能しているかまったく分からないと言っている、そういう話し合いの内情に通じているのです。」と、マサチューセッツ工科大学(MIT)の科学、技術、国家安全全保障政策の教授であるポストルは言います。「さらに私が言えるのは、米国政府はアイアンドームの性能について何の情報も提供されていないということです」。

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    2014/8/5(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ガザ停戦:1800人以上の死者を出した後、何がイスラエルの攻撃を止めさせたのか、そして次に何が起こるのか?

    少なくとも1865人のパレスチナ人が死亡した約1ヶ月にわたる攻撃の後、イスラエルは8月5日に発効した72時間の停戦の下、ガザ地区から地上部隊を撤退させました。イスラエルとパレスチナの代表団は、より長期的な停戦合意についてカイロで交渉することに合意しました。ガザ当局は、7月8日に始まったイスラエルの攻撃によるパレスチナ人犠牲者の大多数は民間人だったと述べています。一方、イスラエルは64人の兵士と3人の一般市民が死亡したと述べています。パレスチナ人たちは大きく破壊された自宅や自宅近辺に戻ってきています。3000以上の家が破壊された戦闘で、ガザの180万人の住人のうち約4分1の人々が住む所をなくしました。パレスチナ民間人が犠牲となっていることに対する国際的な怒りは頂点に達しており、イスラエルを先頭切って支持している米国でさえ、多くのパレスナ難民が犠牲となった最近のイスラエルによる国連避難所への砲撃は非難しています。こうした動きを受けての今回の停戦合意となりました。今回の停戦の結果とカイロでの交渉で予想されることについて、作家で学者のノーマン・フィンケルステインから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/8/5(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ガザ死者1800人以上に モナ・エルファラ医師 イスラエルの攻撃で9人の親族を失う

    1日早朝、イスラエルによるガザ地区南部のハーンユーニスへの空襲で5人の子どもを含むエルファラ家の9人が死亡しました。家はロケット弾とみられるもので攻撃され、一家と近隣住民は外へ避難しました。そして別のロケット弾かミサイルが、避難中の家族らを襲ったとみられています。エルファラ家は、ガザ地区パレスチナ赤新月社医療議長で有名なパレスチナ人内科医のモナ・エルファラの親族でした。彼女は「中東子供連合」(MECA)ガザ・プロジェクトのディレクターでもあります。1日の議会でこの虐殺の証言をしたエルファラ医師の姪ライラ・エルハダッドと、エルファラに話を聞きます。

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    2014/8/4(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 効力ある停戦 イスラエル軍進攻と死者1800人以上になる前には可能だった

    ガザ地区での長期間効力のある停戦は可能なのか──可能ならばいかなる条件か。番組ゲストのネイサン・スロールはロンドン・レビュー・オブブックスの最新記事「ハマスのチャンス(Hamas’s Chances)」の中で、可能な停戦案を提示しています。「明らかな解決方法は新パレスチナ自治政府がガザ地区へ戻り、再建することです。イスラエルは、ハマスにとっての敵の力を強めることで、ハマスを弱体化したと主張することができます。ハマスは新自治政府の承認を得たことと、ガザの封鎖を大幅に緩和させたことを勝利だと主張することができます。もちろんこの解決法は、紛争が始まり多くの命が犠牲になる何ヶ月も前から、イスラエルと米国、エジプト、そしてパレスチナ自治政府が採用できたものです」とスロールは話ます。エルサレムにいるスロールは、国際危機グループのシニアアナリストで、ガザ地区、イスラエル、ヨルダン、ヨルダン川西岸地区を担当しています。スロールはまた、イスラエルが自軍兵士を拉致されたと世界に間違った情報を流したとして、ハマスが非難していることについても触れました。イスラエルは1日、イスラエル軍兵士のハダール・ゴールディン中尉がラファ近辺で捉えられたと発表しました。彼の拉致疑惑はイスラエルのラファ地区攻撃へとつながり、100人以上が死亡、米国と国連が仲介した停戦が崩壊しました。

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    2014/8/4(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「恥ずべき」「犯罪行為」:非難されるイスラエル ガザの国連避難所攻撃で10人死亡

    米政府と国連は、イスラエルの空爆によりパレスチナ人が避難する国連の運営する学校入口近くで10人が死亡したことを受け、イスラエルを激しく非難しました。学校は約3000人が避難所として利用していたと伝えられています。国連の学校が攻撃されたのはこの1週間で2回目で、一連のイスラエルによるガザ地区攻撃の中では7回目です。学校のコーディネーターらはイスラエル国防軍と少なくとも33回話し合っており、最後の会話は攻撃の1時間前でした。日曜日の攻撃直後、米国務省は「米政府は、今日の国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の学校の外での恥ずべき攻撃にがく然としている」と声明を発表しました。また国連事務総長の潘基文はこの攻撃を「非道な犯罪行為だ」と述べました。UNRWA広報のクリストファー・ガンネスに話を聞きます。

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    2014/8/4(Mon)
    記事番号: 
    3

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