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2016年4月11日(月)

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  • 「黒人の命も大切」(Black Lives Matter)運動が米大統領選を揺るがしています。ヒラリー・クリントン候補の選挙戦で応援に立ったビル・クリントン元大統領はフィラデルフィアで7日、活動家らの抗議によって演説を妨害されました。活動家らは、クリントン夫妻が1994年の包括的犯罪防止法を支持し、米国での刑務所収監者の拡大を招いたと批判しました。またヒラリー・クリントン候補が1996年に、若者の一部を「スーパープレデター」(プレデターは「捕食者」の意で、犯罪を重ねる非行少年を指す)と呼んだことも問題となりました。ビル・クリントンはこれに対し、ヒラリー候補の「スーパープレデター」という語の使用を擁護、犯罪者の味方をするのかと活動家らを非難しました。ビル・クリントンのこの発言について、「黒人の命も大切」運動のロサンゼルス地区のオルガナイザーのメリーナ・アブドゥラに話を聞きます。「(ビル・クリントンは)この状況を作り出したシステムについての問題から巧みに私たちの目を逸らそうとします」とアブドゥラは指摘します。「彼らはまるで、犯罪に走ってしまう若者が人間ではないかのように振る舞うのです。『スーパープレデター』という語の使用は、私たちの子どもたちを人間扱いしないということです」

  • ロサンゼルス検察は現在、陪審によって評決不能とされた「黒人の命も大切」運動の活動家6人の裁判をやり直すべきかの決定を進めています。この6人は2014年11月、ロサンゼルスのフリーウェイ101をバリケード封鎖したことで、軽犯罪に問われています。6人のこの行動は、その3カ月前に起きたマイケル・ブラウン殺害で問題となったミズーリ州ファーガソンの元警察官ダレン・ウィルソンが不起訴処分となったことを受けて、決行されました。活動家のローザ・クレメンテもこの件で裁判を受けましたが、無罪判決を勝ち取りました。検察の動きについて支援者らは、ロサンゼルスの「黒人の命も大切」活動家を標的とするロサンゼルス市警と市検察局の幅広い措置の一環だと述べています。ロサンゼルスのカリフォルニア州立大学の汎アフリカ学部門の教授で代表も務める、「黒人の命も大切」運動ロサンゼルス地区オルガナイザーのメリーナ・アブドゥラに話を聞きます。また「黒人の命も大切」運動ロサンゼルス地区の代表者の一人で、刑事訴訟の弁護と人権擁護を専門とする弁護士のナナ・ジャムフィもゲストに迎えます。ジャムフィは、訴追に直面する抗議者の多くが監視下に置かれ、ロサンゼルス市警と米司法省から関係者に通知が送られている実情について語ります。

  • ジョン・ケリー国務長官はこのほど、米国が1945年に核兵器による攻撃を行った日本の広島を訪れました。この攻撃では14万人が殺され、大半は民間人でした。今日は、第2次世界大戦中に米国が日本との戦いをめぐって下したもう一つの決断に目を向けます。全米12万人の日系アメリカ人の収容所への収監です。米国で同じようなことが再び起こる可能性はあるのでしょうか。2016年大統領選では、全米のムスリムを管理するデータベースの作成や、ムスリム居住地域の警察によるパトロールなどを呼びかける共和党候補者たちの言動が目立っています。クルーズ候補のこうした提案に先立ち、共和党の最有力候補と言われるドナルド・トランプが昨年、もし自分が第2次大戦中に国のリーダーを務めていたとしたら、日系アメリカ人の収容に賛成したか反対したかはわからないとタイム誌で発言しています。数々の賞に輝いたジャーナリストで、近著ではInfamy: The Shocking Story of the Japanese-American Internment in World War II(『汚点:第2次世界大戦中の日系アメリカ人収容をめぐる衝撃の物語』)などのベストセラー作家でもあるリチャード・リーブスと、America’s Concentration Camps: Remembering the Japanese-American Experience(『米国の強制収容所:日系アメリカ人の体験の記憶』)と名付けた展示会を全国で展開し、近著にServe the People: Making Asian America in the Long Sixties(『人民のために尽くす:長い60年代におけるアジア人のアメリカの創造』)がある日系アメリカ人3世のカレン・イシズカに話を聞きます。

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