デイリーニュース

  • ISISに加わった米国生まれの女性 憲法に反する市民権剥奪で非難される米国

    自称「イスラム国」(ISIS)がシリアで最後の支配地域を失いつつあるなか、世界各国は、ISISへの参加者で帰国を希望している人をどう扱うか議論しています。米国では、2014年にアラバマ州の家族の元を離れてシリアに移住、ISIS支配のカリフ制の下で暮らしていた24歳の女性が議論の焦点となっています。この女性、ホダ・ムサナはシリアでISISの数名の戦闘員と結婚しましたが、いずれの夫も戦闘で死亡しました。現在、シリアの難民キャンプで18カ月の息子と暮らすムサナは、米国に戻ることを希望しており、そのことで米憲法をめぐる議論がおきています。トランプ大統領は先週、「マイク・ポンペオ国務長官は私の指示に完全に同意している。ホダ・ムサナの帰国は許さない!」とツイートしました。トランプ政権は、ムサナが米国で生まれ、米国のパスポートを発行されているにもかかわらず、ムサナは米国の市民ではないと主張しています。ムサナの家族の代理弁護人で、「アメリカのムスリムのための憲法センター」(Constitutional Law Center for Muslims in America)の代表を務めるチャーリー・スウィフトに話を聞きます。

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    2019/2/26(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「米国はクーデターに失敗し 戦争を仕掛けようとしている」 ベネズエラ外相インタビュー

    ベネズエラの反対勢力は現在、ニコラス・マドゥロ政権を軍事力で転覆することを検討するよう、米国とその同盟国に呼び掛けています。米国のマイク・ペンス副大統領は25日、ベネズエラの新大統領を自称する反対派指導者フアン・グアイドおよび地域の指導者との会合のため、コロンビアのボゴタに向かいました。会合に先立つ週末、コロンビアとブラジルの国境から「人道支援」を名目にした物資が搬入されるのを防ぐため、ベネズエラ軍が両国境に配備される事態になりました。このときマドゥロ政権に忠実な部隊と反対派支持者との間で衝突が起こり、少なくとも4人が死亡、数百人が負傷しました。国連および赤十字その他の救援組織は、米国の物資輸送は政治的な動機に基づくものだとして協力を拒否しています。ベネズエラは、ロシアおよびいくつかの国際機関からの空路による支援物資は受け入れていますが、米国の援助については、侵略のための「トロイの木馬」だとして受け入れを拒否しています。マイク・ポンペオ米国務長官は24日、マドゥロ政権の存続はもう長くはないと発言しました。トランプ政権のベネズエラ特使エリオット・エイブラムスと秘密会談を持ったというベネズエラのホルヘ・アレアサ外相に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/2/25(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「グリーンブック 自由へのガイド」 アフリカ系アメリカ人はどのようにして安全に人種隔離時代の南部を旅行できたのか

    この週末にアカデミー賞の授賞式が行われますが、有力候補の一つのハリウッド映画『グリーンブック』をきっかけに、The Negro Motorist Green Book(『ニグロドライバーのグリーンブック』)の歴史に関心があつまっています。これは、車で旅行するアフリカ系アメリカ人を対象として発行されていた年刊旅行ガイドブックのことです。今日は、注目の新作ドキュメンタリー『グリーンブック 自由へのガイド』を取り上げます。この映画は、アフリカ系アメリカ人が人種隔離政策が施行されたジムクロウ時代の米国南部を安全に旅するのに役立ったガイドブックの歴史をリアルに描いています。この映画は18日(月)にスミソニアン・チャンネルで初公開されました。そこには、黒人旅行者が旅先で直面した暴力や侮辱、差別が詳細に描かれています。また、その一方で彼らが誇りと共同体意識を感じることのできた安全な場所、すなわちレストランやホテル、リゾート施設などのかたちで黒人たちが全米各地につくり出してきた空間についても描いています。この映画の一部を紹介し、作家であり監督であるヨルバ・リチェンと話します。彼女はニューヨーク市立大学のニューアーク・ジャーナリズム大学院でドキュメンタリー映画の教授をつとめています。

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    2019/2/22(Fri)
    記事番号: 
    2
  • これは人道支援ではない マドゥロ批判者が米国の体制転換推進を酷評

    ベネズエラではニコラス・マドゥロ大統領と反対勢力の指導者で自称大統領のフアン・グアイドのにらみあいが緊張を増しています。この現状を見るため、首都カラカスに向かいます。グアイドは、23日(土)にコロンビア国境から人道支援物資を運び込む準備を進めていると主張しています。マドゥロは、物資輸送計画はマドゥロ体制を転覆させようとする企ての一環であるとして、この計画を拒否しています。これに平行して、トランプ大統領のベネズエラ特使であり右派のタカ派エリオット・エイブラムズが、米国の代表団を率い軍用機を使ってコロンビア国境に向かっています。支援物資の輸送を助けるためという名目ですが、国連や国際赤十字、その他の救援組織は、米国のベネズエラ支援物資の輸送に協力することを拒否しています。支援物資の輸送は政治的動機によるものだとこれらの団体は見ています。ベネズエラの社会学者で、憲法を擁護する市民プラットホームの一員のエドガルド・ランダーから話を聞きます。「これは人道援助では全くないし、人道的な動機に根ざしたものでもない。まぎれもないクーデターの試みで、米国がその同盟者のリマ・グループやベネズエラの極右とつるんで実行しているものだ」とランダーは述べています。

    「グリーンブック 自由へのガイド」 アフリカ系アメリカ人はどのようにして安全に人種隔離時代の南部を旅行できたのか

    dailynews date: 
    2019/2/22(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 『居住不可能な地球』気候変動がもたらす混沌と悲惨な影響を果敢に明らかにする新著

    「事はあなたが思っているよりも遥かに酷い。」この一文で始まるディビット・ウォラス=ウェルズの新著は、更に厳しくなる気候変動による大惨事を手加減することなく明らかにしています。The Uninhabitable Earth: Life After Warming(『居住不可能な地球――温暖化後の生活』)は気候変動危機に警笛を鳴らし、想像を絶する破壊から地球を守るには早急に抜本的な対策が必要だと主張します。地球の急激な温暖化で、2100年までに摂氏4度以上気温が上昇する可能性があると語るウォラス=ウェルズに話を聞きます。

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    2019/2/21(Thu)
    記事番号: 
    3
  • トランプ政権 新たな気候変動委員会の長に気候変動否定派を任命 過去に気候変動科学者をナチ呼ばわりした人物

    トランプ政権は、気候変動が米国の安全保障を脅かすものかどうかを検討する新たな委員会を組織すると見られていますが、その委員長には気候変動否定派で有名なプリンストン大学名誉教授ウィリアム・ハッパーが就任すると報道されています。彼が「大統領気候変動安全委員会」(Presidential Committee on Climate Security)に参加するということは、トランプ政権は、国家安全保障のコミュニティが、気候変動が人類の安全を大いに脅かす可能性があると報告しているのを攻撃するつもりであると、関係者は語ります。ウィリアム・ハッパーは国家安全保障会議上級理事で、以前から二酸化炭素の増加は人類にとりプラスであると唱えていました。ハッパーはまた、気候変動対策をホロコーストになぞらえ「二酸化炭素を悪者のように語るのは、ヒトラーが貧困層のユダヤ人を悪者にしたのと同じようなもの」とも発言しています。ニューヨーク誌の副編集長で気候変動問題コラムニストのディビット・ウォラス=ウェルズに話を聞きます。ウォラス=ウェルズの新著はThe Uninhabitable Earth: Life After Warming(『居住不可能な地球――温暖化後の生活』)です。

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    2019/2/21(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 「貧困による罰」を終わりにする:米最高裁が高額な罰金と民事没収に反対判決

    米最高裁判所は全員一致で「民事没収」と呼ばれる司法手続きを制限する判決を下し、人権保護運動にとって大きな勝利となりました。民事没収とは、警察が犯罪容疑者の資産を没収することで、これは容疑者が有罪にならなくとも行うことができる賛否両論のある手続きです。2月20日、最高裁は米国憲法修正第8条が、州および地元自治体が資金集めの目的で、過度な保釈金や罰金や手数料を課し資産を没収をすることから国民を保護しているという判断を下しました。今回の裁判は、インディアナ州在住のタイソン・ティムズという男性が薬物密売で逮捕されたときにランドローバーを没収されたことに端を発しています。この車の価値は4万2000ドルで、ティムズが州法に則り薬物売買で有罪になった場合の罰金である最大1万ドルの4倍以上の価格です。20日、最高裁判事は全員一致でティムズの主張を支持しました。ルース・ベイダー・ギンスバーク判事が書いた最高裁の判決文は「過去の判例および合理的観点から、憲法修正第14条には過度の罰金禁止条項も含まれることは明らかである」と述べています。今回最高裁に法廷助言書を提出した「罰金および手数料正義センター」(Fines and Fees Justice Center)の共同理事長リサ・フォスターに話を聞きます。フォスターは、引退した元カリフォルニア州判事です。

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    2019/2/21(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 米国で刑事告発に直面するサウジアラビア人たちが次々と失踪。サウジ王国は彼らの逃走を助けているのか?

    米国で 深刻な刑事訴訟に直面中に失踪するサウジアラビア人の学生が、続出しています。連邦法執行当局は、サウジアラビア政府が 疑わしい失踪に関与したのかどうか、またその方法を探るために、調査を始めています。シェーン・ディクソン・カバノーに話を聞きます。オレゴニアン紙(The Oregonian)の記者で多くのサウジアラビア人学生の失踪に関して初めて報道し、少なくとも4つの事件で、サウジアラビア当局者が、被告学生の失踪前に弁護士費用と保釈金を支払ったことを明らかにしました。ある事件では、警察はポートランドの15歳の若者をひき逃げで殺害したサウジアラビア国籍の若者が裁判を回避できるように、サウジアラビア当局者が偽のパスポートを作り私有航空機で密かに出国させたと考えています。

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    2019/2/20(Wed)
    記事番号: 
    3
  • サウジの学者:私の父は サウジアラビアで人権支援の活動をしたために死刑に直面している

    2018年10月、イスタンブールのサウジアラビア領事館内で起きた サウジアラビア人ジャーナリスト、ジャマル・カショギの殺害が国際的な激しい怒りを引き起こしましたが、サウジ国内で進行中の弾圧にはあまり注意が払われていません。アブドラ・アロダに話を聞きますが、彼の父親は2017年9月以来、その政治活動のためにサウジアラビアで独房監禁されています。著名なイスラム学者であるサルマン・アロダは、逮捕の前にはサウジアラビアの王政を批判し選挙を求め続け、ツイッターのフォロワー数は1,400万人にのぼっていました。しかし、過去17ヶ月間 サルマン・アロダは沈黙を強いられています。彼は、サウジアラビア王子ムハンマド・ビン・サルマンが指揮した2017年の反体制派取り締まりの一環として逮捕された数十人に及ぶ宗教者、作家、ジャーナリスト、学者および市民活動家の一人です。アロダの息子アブドゥラ・アロダに話を聞きます。彼はジョージタウン大学の「モスリム - クリスチャン理解センター(Center for Muslim-Christian Understanding)の上級研究員です。

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    2019/2/20(Wed)
    記事番号: 
    2
  • サウジアラビアへの核技術売却をめぐるトランプ政権の秘密協議 軍拡競争の新たな脅威に

    サウジアラビアへの核技術売却をめぐるトランプ政権の秘密協議 軍拡競争の新たな脅威に
    下院民主党は、トランプ政権がサウジアラビアに対する極めて機密性の高い核技術の移転に向けて動いており、米国の法律に違反している可能性があると非難しています。批評家たちは、この取り引きはトランプ大統領と親密な一部の人々に富をもたらす一方、国家安全保障を危険にさらす可能性があると言います。サウジアラビアは、2030年までに最大16基の原子力発電所の建設を検討中ですが、多くの批評家は、サウジ王国がこの技術を核兵器開発に使用し、中東での核兵器競争を引き起こす可能性があると懸念しています。カリフォルニア州選出の民主党議員ロー・カンナと調査報道ニュースサイト「プロプブリカ」(ProPublica)の記者アイザック・アーンズドーフに話を聞きます。アーンズドーフは、2017年にサウジアラビアへの原子力技術の提供促進をめざす積極的かつ隠密なロビー活動について最初に記事にしました。彼の記事は、今回の下院での報告で引用されました。

    dailynews date: 
    2019/2/20(Wed)
    記事番号: 
    1

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