デイリーニュース

  • 武器を持たない十代の少年をメキシコの地で射殺した国境警備隊員が過失致死罪で無罪に

    2012年に米国とメキシコの国境のフェンス越しに16歳のホセ・アントニオ・エレナ・ロドリゲスを銃撃、死亡させ過失致死罪に問われていた国境警備隊員のロニー・スワーツの裁判で、陪審団は無罪と評決しました。陪審は過失致死罪を問うことが妥当かどうかを決めただけで、検察官がスワーツの3度目の裁判を求めるかどうかはわかりません。前回の裁判の陪審は、殺人罪ではスワーツに無罪判決を言い渡しましたが、より軽度の過失致死罪については全員一致の評決に至ることことができませんでした。当局は、スワーツが発砲する前、ホセ・エレナ・ロドリゲスは国境のフェンス越しに国境警備隊員たちに石を投げていたと主張しています。しかし検察医たちは、ホセは最大で11回撃たれており、そのうちの1つを除く全ての銃弾は後ろからのもので、この十代の少年は地面にうつぶせになったまま後ろから撃たれたという結論に至ったと述べてます。エミー賞受賞の調査報道記者で、米国の公共放送サービス(PBS)の番組「ニュースアワー」(NewsHour)の特派員であるジョン・カルロス・フレイに話を聞きます。彼はホセ・アントニオ・エレナ・ロドリゲスの殺害について幅広く取材してきました。

    dailynews date: 
    2018/11/27(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 目撃証言 米国境警備隊が中米諸国からの難民申請者たちに催涙ガスを発射する前に「警告はなかった」

    米国境警備隊 は11月25日、軍備の増強されたサンディエゴ近郊の国境を、無理やり越えようとした中米からの難民申請希望者たちに催涙ガスを発射しました。この行為についてメキシコ政府は徹底調査を要求しています。攻撃された人々の中には母親と小さな子供たちもおり、彼らは拡散する催涙ガスのなかで息をつまらせ泣き叫んでいました。こうした移民たちは、ホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドルの出身者がほとんどで、母国の蔓延する暴力と貧困と大量失業から逃れてきた人々です。国境警備隊による催涙ガスの使用は広く非難されています。トランプは現在、難民申請を希望して米国境に向かっている、あるいは国境近くに居座っている中米からの数千人の移民たちをそれぞれの本国に送還するようメキシコに要請しています。アメリカ・フレンズ奉仕団の米国/メキシコ国境プログラムの部長ペドロ・リオスにサンディエゴから話を聞きます。彼は国境警備隊員たちが11月25日に米国とメキシコの国境で中米諸国からの移民たちに向けて催涙ガスを使うのを目撃しました。

    dailynews date: 
    2018/11/27(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ビル・マッキベン 「新政府報告書は気候変動が生物の生息可能域を狭めていることを改めて示した」

    気候変動についての憂慮すべき報告書がまた新たに発表されました。今回は、地球温暖化を公然と否認してきたホワイトハウスによる報告です。環境保護団体「350.org」共同創設者のビル・マッキベンと、公衆衛生学研究者のクリスティー・エビをゲストに迎え、トランプ大統領の環境政策、アレクサンドリア・オカシオコルテスが唱えるグリーン・ニューディール、気候変動の高まる脅威と闘うには何が必要かについて議論します。

    dailynews date: 
    2018/11/26(Mon)
    記事番号: 
    4
  • トランプ政権が葬りたい政府報告書 そこには温暖化が健康に与える悪影響が長々と書かれている

    ホワイトハウスは、気候変動についての憂慮すべき報告書をブラックフライデー(11月の第4金曜日)に発表しました。年間で最も報道が滞るブラックフライデーに発表したのは、気候変動を否定してきたトランプ大統領の立場と真っ向から矛盾する1656ページにのぼる政府のアセスメントをもみ消すためとみられます。「全米気候アセスメント報告書」(the National Climate Assessment)と呼ばれるこの報告書は、気候変動の影響を免れる地域は米国のどこにもなく、温暖化は山火事の増加やインフラの崩壊、大気汚染、農作物の破壊、疫病の増加につながると警告しています。報告書はさらに、地球温暖化で今世紀終わりまでに米国経済が10%縮小することもありえると指摘します。これらの所見は、環境保護のための規制は雇用にダメージを与え、経済成長を妨げるというトランプ政権の主張への鋭い批判となっています。同報告書で気候変動が人間の健康に与える影響についての章の筆頭執筆者を務めた、シアトルにあるワシントン大学の国際保健学教授、クリスティー・エビに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/11/26(Mon)
    記事番号: 
    3
  • W. バーバー牧師:中米から来た移民への催涙ガス噴射は非人道的で憲法違反 モラルを欠く行為

    米国の保護を求めて中米から亡命希望者が押し寄せているメキシコのティフアナで24日、厳重な警備が敷かれた国境線を越えようとする者が出たため、米国の国境警備隊が人々に催涙ガスを発射しました。母親や小さい子供たちは催涙ガスの拡散で息を詰まらせ、泣き叫ぶままに放置されました。彼らはホンジュラスやグアテマラ、エルサルバドルから、暴力や貧困、大量の失業から逃れて来た移民です。「貧者の運動」(Poor People's Campaign)の共同代表で「破れを繕う者」(Repairers of the Breach)の上級講師を務めるウィリアム・バーバー牧師に話を聞きます。

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    2018/11/26(Mon)
    記事番号: 
    2
  • W. バーバー牧師:ハイドスミス議員は絞首刑を茶化したが彼女の政策こそ貧者の首を絞めるものだ

    ミシシッピ州では27日、共和党の現職シンディ・ハイドスミス議員と民主党のマイク・エスピー候補との間で大接戦となった上院議員選挙の決選投票がおこなわれます。ミシシッピは2年前の大統領選挙でドナルド・トランプが20ポイントの差をつけて大勝した州です。エスピー候補が勝てば同州では南北戦争後のレコンストラクション(再建期)以降で初のアフリカ系上院議員の誕生となります。対立候補の現職ハイドスミス議員は、白人だけが通う人種隔離主義の高校を卒業した人物で、最近も南軍のキャップを被り他の南部連合グッズに取り巻かれてポーズした写真が話題になりました。今月に入ってからも選挙の支持者をたたえて、「公開の絞首刑に招いてくれたら最前列に座ります」と言っている映像がインターネットで急速に広がりました。ミシシッピ州はかつて、米国の私刑(リンチ)の中心地と考えられていました。「貧者の運動」(Poor People's Campaign)の共同代表で「破れを繕う者」(Repairers of the Breach)の上級講師を務めるウィリアム・バーバー牧師に話を聞きます。バーバーは最近、投票を呼び掛けるためにミシシッピ州に赴きました

    dailynews date: 
    2018/11/26(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 占領下の西サハラでの4日間 アフリカ最後の植民地の内側をとらえた希少映像

    本日のデモクラシー・ナウ!は、独占ドキュメンタリーを再放送します。占領下にある北西アフリカの西サハラにメディア封鎖をかいくぐって潜入し、数十年にもわたる先住民サハラウィの自由を求める闘いと、モロッコによる暴力的弾圧を取材しました。モロッコは国連と国際社会を無視し、1975年より同地域を占領してきました。モロッコによる占領への抵抗運動により、数千人が拷問、投獄、殺害されたり、行方不明になっています。1700マイル(約2700㎞)の壁が、西サハラの占領地にとどまるサハラウィと解放区に逃れた人々を隔離しています。国際メディアはこの状況をほとんど報じてきませんでした。西サハラへジャーナリストが足を踏み入れるのをモロッコが常に妨害してきたことが一因です。しかし2016年後半、デモクラシー・ナウ!は西サハラの都市ラユーンに潜入し、国際メディアとしては数年ぶりに占領地内部の状況を報じました。

    dailynews date: 
    2018/11/23(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ノーム・チョムスキーが語るピッツバーグでの攻撃:ヘイト再燃はトランプの発言が招いたこと

    ひと月ほど前、ピッツバーグのシナゴーグ「ツリー・オブ・ライフ」に銃を持った男が乱入、ユダヤ人信者11人を射殺しました。この銃乱射事件は、ユダヤ人を狙った攻撃として米史上最悪といわれています。この事件の後、世界的に有名な大学教授で言語学者、政治的体制批判を続けるノーム・チョムスキーにピッツバーグ事件、イスラエルのガザ政策、そして米国における最近の右翼白人至上主義者による攻撃について話を聞きました。

    dailynews date: 
    2018/11/22(Thu)
    記事番号: 
    5
  • ノーム・チョムスキー:気候変動を否認する共和党のせいで人間社会の存続は危機にさらされている

    「キャンプ・ファイア」と名付けられた、気候変動の影響を受けたカリフォルニア州の山火事で死者数は増えつづけ、まだ数百名が行方不明のままです。本日は世界的に有名な政治的体制批判家で言語学者、作家のノーム・チョムスキーと気候変動についての会話を再放送します。チョムスキーは、共和党幹部が地球環境を犠牲にして「自分と友人たちの私腹を肥やすこと」に夢中だと警告します。「今すぐ決断をすべきです。人間社会がまともな形で存続できるかどうかは、文字通り私たちの決断にかかっているのです」

    dailynews date: 
    2018/11/22(Thu)
    記事番号: 
    4
  • 破壊への行進:トランプの核全廃条約撤退をノーム・チョムスキーが批判

    トランプ大統領は先日、米国がロシアと結んだ核兵器に関する画期的な条約を破棄する意向を表明しました。これは新たな軍備競争が引き起こされる恐れのある動きです。中距離核戦力全廃(INF)条約は、ロナルド・レーガン大統領と旧ソ連の指導者ミハイル・ゴルバチョフが1987年に調印しましたものです。INF条約では、核弾頭と通常弾頭を搭載したすべての短・中距離ミサイルが禁止されます。この条約によって、何千もの陸上配備ミサイルの破棄が促進されることになりました。世界的に有名な言語学者で政治体制批判でも知られる著者のノーム・チョムスキーに、INF条約の重要性とトランプの計画する条約離脱の影響について聞きました。このインタビューは10月に行われたものです。

    dailynews date: 
    2018/11/22(Thu)
    記事番号: 
    3

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