アリゾナ州南部のソノラン砂漠を横断する正式な滞在許可書類のない2人の移民に水、食料、清潔な服とベッドを提供したために、アリゾナの人道主義支援ボランティアが29日裁判にかけられます。有罪判決を受けた場合、スコット・ウォーレンは刑務所で最大20年間を過ごすことになります。ツーソンに本拠を置く「ノー・モア・デス」(No More Deaths)の活動家であるウォーレンは、正式書類を持たない移民を「かくまった」とする3件の重罪容疑で告発されています。何年もの間、アリゾナ州南部の「ノー・モア・デス」やその他の人道支援団体は、難民や移民が米国との国境を越える命がけの旅で命を落とさないよう、夏の間は気温が華氏100度(摂氏38度)に達することも珍しくない過酷なソノラ砂漠に水と食べ物を置いてきました。ウォーレンは2018年1月17日、国境を越える移住者のために置かれた3,000ガロン(約1万1000リットル)以上の水の容器を、米国の国境警備員らが故意に破壊したことを詳細に記録した報告書を、「ノー・モア・デス」が発表してからわずか数時間後に逮捕されました。同グループはまた、砂漠で水を容器から捨て流している国境警備員を映したビデオも公開しました。