デイリーニュース

  • ブラジル:トランプ支持のボルソナーロ バイデン勝利を認めるのを拒否 死者数増加にもかかわらずCOVID-19を軽視

    【20/11/12/1】ドナルド・トランプ大統領はいまだ2020年大統領選の敗北を認めようとせず、ホワイトハウスは政府機関にバイデンの政権移行チームに協力しないよう命令をだしました。そのため、バイデンは安全保障に関する状況説明を受けられず、政権移行のための政府資金も受け取れません。しかし米国で政権移行が滞る中、他国はすでに米国の新政権誕生に向けて準備を進めています。本日は、この歴史的な米大統領選が国際的にどのように受け止められているかについて、世界各地のアナリストから話をききます。まずは、ブラジルの「社会正義と人権ネットワーク」(Network for Social Justice and Human Rights)代表マリア・ルイーザ・メンドンザです。ブラジルではジャイール・ボルソナーロ大統領がいまだバイデンの当選を認めていません。「ブラジルの進歩派運動は、今回の米大統領選の結果に励まされるでしょう」と、メンドンザは言います。「米国は中南米でもっとポジティブな役割を果たせると思います」

    dailynews date: 
    2020/11/12(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ダリア・リスウィック、トランプの筋の通らない選挙結果への攻撃が奏功することはないだろうが、長期的には民主主義を傷つけることになる

    【20/11/11/4】トランプ大統領は、大統領選挙で広範囲にわたって不正が行われたと、根拠を示さず、非難を続けています。しかし、民主、共和両党の全米各地の選挙担当者は、ニューヨーク・タイムズ紙に、トランプの主張を裏付ける証拠は見つかってはいないと語っています。選挙で負けたのにもかかわらず、トランプは敗北宣言を出さず、しかも、政権内には2期目を担当するかのような動きが見られます。ジョー・バイデン次期大統領が政府資金やその他の資源にアクセスすることができないようにし、政権の円滑な移行を妨げているのです。オンラインの情報「スレート」(Slate)の上級編集者、ダリア・リスウィックはこう言います。「国民の目がこぞってここに向けられています。こんな事態は、まもなく消え去るのだろうか。それとも、かたくなに敗北を認めない男が、こちらをじらしながら次の手を繰り出し、本気で二期目を手にいれようとしているのか」。.

    dailynews date: 
    2020/11/11(Wed)
    記事番号: 
    4
  • オバマケア)違憲訴訟、米連邦最高裁が審理開始、メディケア・フォー・オール(国民皆保険制度) が、医療保険拡大の最善策と推進派が主張

    【20/11/11/3】11月10日に連邦最高裁判所で、医療負担適正化法(Affordable Care Act、通称オバマケア)をめぐる口頭弁論が行われましたが、審理では、新型コロナウィルス蔓延のさなかに、この法律を撤廃させるという議論は出なかったようです。この裁判は、共和党が主導する18州が提訴したもので、トランプ政権が後押しをしています。訴えは、オバマケア(ACA)が個人に加入を義務付けているのは憲法違反であり、同法の他の条項についても憲法に違反している、と主張しています。「オバマケアを廃止しろという訴訟は、今回が三度目というひどいものです。これまでに2回、同様の訴訟が行われましたが、敗訴しています。今回の訴訟は、以前のものにくらべていっそうばかげています」と、ゲストのダリア・リスウィックは言います。ダリアは、政治や時事問題を取り上げるオンライン誌のスレート(Slate)で、法律分野を担当しています。もうひとりのゲストは、「国民健康保険を求める医師団」(Physicians for a National Health Program)の共同創設者であるステフィー・ウールハンドラー医師です。ステフィーは、メディケア・フォー・オール(国民皆保険制度)が米国の医療拡充策としてもっとも適したものであるとのべ、「医療費を引き上げる必要はありません。

    dailynews date: 
    2020/11/11(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「進歩派勢力にとってすばらしい成果」、プエルトリコの選挙結果が示す二大政党支配の終焉

    【20/11/11/2】米国自治領プエルトリコの選挙結果を取り上げます。この選挙で、進歩派が、人民民主党(Popular Democratic Party)と新進歩党(New Progressive Party)という従来の2大政党に割って入る、歴史的な進出を果たしました。「2大政党が、何十年もの間、プエルトリコの政治を支配してきましたが、そうした古い独占支配の終焉が近づいていることは間違いありません。そして、それはひじょうに望まれることです」と語るのは、歴史家ラファエル・ベルナベです。ラファエルは、今回の選挙で、「市民の勝利運動」(Citizens’ Victory Movement)からプエルトリコ上院議員に立候補し、当選しました。

    dailynews date: 
    2020/11/11(Wed)
    記事番号: 
    2
  • フアン・ゴンサレス、ラテン系米国人の票を主要メディアは見誤っている

    【20/11/11/1】今回の大統領選挙では、約1億6000万人の有権者が投票し、過去最高を記録しています。得票数では、ジョー・バイデン次期大統領のリードが500万票以上に跳ね上がっています。投票率が大きく増加した要因は非白人系の人々が投票したことにあり、白人の米国人の投票総数は前回の大統領選挙にくらべてほとんど増えていません。「歴史的な投票率となった選挙ですが、過去に例をみない数の非白人系の人々、とりわけラテン系の人々が投票した。ここに事の本質があります」。デモクラシーナウ!の共同司会者フアン・ゴンサレスはこう論じています。「数十年にわたって、政治専門家がラテン系米国人の投票の増加についていろいろ語ってきましたが、今年、まさに実現したのです」。

    dailynews date: 
    2020/11/11(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「前例のない民主主義への攻撃」トランプがバイデンの当選を覆す取り組みを加速

    【20/11/10/4】共和党員たちは、広範な不正投票という根拠のない非難を続け大統領選でジョー・バイデンに負けたと認めることを拒否するトランプ大統領を、そろって支持しています。上院多数党院内総務のミッチ・マコーネルは、敗北を認めないトランプの決断を擁護し、ウィリアム・バー司法長官は、連邦検事たちは不正投票についての「特定の申し立て」を捜査することができると発表、司法省の長年の政策を覆しました。この動きをうけ、司法省の選挙犯罪部長リチャード・ピルガーが辞任しました。トランプ陣営は、11月第1週の選挙結果を取り消すことを求める多くの訴訟を始め、その中には、ペンシルベニア州の州当局者がジョー・バイデンの当選を認定することの阻止を目的とした訴訟も含まれています。今のところトランプ陣営によって申し立てられた不正投票の証拠は何もありません。「これは前例のない民主主義への攻撃です」と、「法の下の公民権を求める弁護士委員会」(Lawyers'Committee for Civil Rights Under Law)の代表兼事務局長のクリステン・クラークは言います。「有権者たちが意思表示をしたのに、私たちが今目にしているのは国民の意思を認め、受け入れることを拒否する大統領なのです。」

    dailynews date: 
    2020/11/10(Tue)
    記事番号: 
    4
  • パレスチナ人たちが新型コロナウイルスとアパルトヘイト制度と闘うなか パレスチナの交渉責任者サエブ・アリカットがCOVIDで死去

    【20/11/10/3】パレスチナ解放機構(PLO)のサエブ・アリカット事務局長が、COVID-19に感染し65歳で死去しました。アリカットは30年以上にわたって和平交渉に関わったパレスチナ側の主要な交渉責任者で、トランプ政権の中東政策を「世紀の詐欺」と呼んで頑強に反対する立場を取り、イスラエルと湾岸諸国の国交を正常化する最近の合意を非難してきました。「彼の絶え間ない献身を思い起こし、称賛するべきです。彼は、彼がパレスチナ人にとって最良と考えることを発信し、世界中の多くの人々が現地のパレスチナ人、特にパレスチナに住んでいるパレスチナ人の声を聞くことができないなか、その重要な主張を対話に取り込んできたのです。」と、パレスチナ系米国人アナリストのヨセフ・ムナイアは言います。

    dailynews date: 
    2020/11/10(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 「私たちは集団自殺をしようとしている」:ローリー・ガレットが語るパンデミック中に医療保険制度改革法を廃止することの危険性

    【20/11/10/2】最高裁は11月10日、医療保険制度改革法(Affordable Care Act)の廃止を求める裁判の審理を始めました。これにより、数百万人の米国人がパンデミックの最中に医療保険を失う可能性があります。「私たちはある意味、集団自殺をしようとしているのです」と、科学ジャーナリストのローリー・ガレットは言います。彼女は、オバマ時代の画期的な医療保険法を廃止することは人々が「何の治療も助けも支援もないまま、病気をコミュニティや職場に広げてしまう可能性がある」とし「それは本当に常軌を逸している」と言います。

    dailynews date: 
    2020/11/10(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 制御不能のパンデミックに直面する米国 期待のファイザー社ワクチンに残る多くの問題

    【20/11/10/1】製薬大手のファイザー社は、最終段階の第3相臨床試験で同社のCOVID-19ワクチン候補が90%以上の効果を示したと発表しました。この2回摂取するワクチンには、氷点下で冷蔵しなければならないなど、保管法や輸送法を含むいくつかの課題がまだ残っています。ピュリッツァー賞受賞歴のある科学ジャーナリスト、ローリー・ガレットは、今回のニュースは有望としながら、注意も促しています。「科学的な発表はされていません。データは公表されていないのです」と、彼女は言います。「ファイザー社の弁護士たちが1枚のプレスリリースに慎重に込めたメッセージ以外には何も資料がないのです。ですから私たちは今回の発表を大きな注意をもって受けとめなければなりません」。

    dailynews date: 
    2020/11/10(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ブリー・ニューサムとエディー・グロード教授:「黒人の命も大切」運動は民主党のトランプ打倒に貢献した

    【20/11/09/3】ジョー・バイデン次期大統領と副大統領候補カマラ・ハリスが政権の準備を進める中、民主党の方向性に関して高まっている論議を引き続き見ていきます。下院多数党院内幹事ジェームズ・クライバーンは幾つかのサンデー・トークショーに出演し、「警察への資金拠出を削減せよ」の呼びかけを批判し、その呼びかけは民主党の下院議員候補たちを不利にしたと論じました。プリンストン大学アフリカ系アメリカ人研究学部の学部長であるエディー・グロード教授は「旧式の政治を彷彿させる方法で、国全体にかかわる大問題に対応するのは常軌を逸しています。彼らは分断を深め、自分たちが固執するレーガン主義の民主党員にアピールしようとしているようにみえます」と言います。「そもそもトランプを生み出した政治に戻るなど無意味なことです」。芸術家であり人種差別反対運動の活動家であるブリー・ニューサム・バスは、「(黒人有権者は)都合のいい時にスケープゴートにされ、酷い目に遭わされてきました。そんな動きは終わらなければいけません」と論じます。

    dailynews date: 
    2020/11/9(Mon)
    記事番号: 
    3

Pages