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2015年7月1日(水)

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  • ギリシャに続き、プエルトリコがデフォルト(債務不履行)の危機に直面しています。プエルトリコ政府とプエルトリコ電力公社は総額730億ドルを超える債務のうち、7月1日に支払期限が来る10億ドル超の返済をすることが出来ないと発表しました。プエルトリコは、失業率が全米の2倍を超え、貧困率が米国の最貧州の2倍以上となっている上、医療制度も崩壊寸前です。ニューヨーク州選出の民主党下院議員で初のプエルトリコ系女性連邦議員でもあるニディア・ベラスケスに話を聞きます。

  • 6月ニューヨーク市で、長年のプエルトリコ独立の闘士を釈放するようオバマ大統領に求める集会が開かれました。オスカー・ロペス・リベラは1981年、プエルトリコをめぐる活動において、米国当局に対して暴力を行使する陰謀を扇動したとして、連邦法違反で有罪判決を受けました。また、彼はプエルトリコ民族解放軍(FALN)のメンバーであるとして告発されました。FALNは、プエルトリコが植民地状態に置かれていることへの注意を喚起するため、100回以上爆破事件を起こしたことを宣言しているグループです。1999年にビル・クリントン大統領はFALNのメンバー16名の減刑を行いましたが、ロペスはその中に2人の同志活動家が含まれていなかったことに抗議して減刑を拒否しました。この2人の活動家はその後釈放されました。2015年にロペスの刑務所暮らしは34年目を迎えます。釈放予定は2027年とされています。ニューヨーク州選出の民主党連邦下院議員であり、初のプエルトリコ系女性連邦議員であるニディア・ベラスケスに、ロペスの件で話を聞きます。

  • 同性婚を全米で合法化し、医療費負担適正化法(Affordable Care Act)の主要条項は合法だとする判決を下したばかりの米連邦最高裁が今週、中絶へのアクセス、大気汚染、死刑執行、選挙に関して、今期最後の判決を下しました。本日は、ニュースブログThinkProgress の司法エディターでInjustices: The Supreme Court’s History of Comforting the Comfortable and Afflicting the Afflicted (『不正義:米最高裁の裕福な者たちに安らぎを与え、苦しむ人々を苦しめる歴史』の著者イアン・ミルハイザーと共にこれらの判決を検討し、今期判決が保留にされたアファーマティブ・アクション(差別是正措置)と労働組合費について論じます。

  • ニュージャージ州知事2期目のクリス・クリスティは、共和党の大統領候補指名を求め出馬すると公式に発表しました。「歯に衣きせぬ発言」を公約し過去の実績を宣伝しています。今後数ヶ月、クリスティは昨年の「ブリッジゲート」と呼ばれるスキャンダルで損なわれたイメージの修復に努めることになりそうです。この事件は、クリスティ知事再選に支持を表明しなかった民主党系のニュージャージー市長に対する報復措置として、橋の一部を閉鎖し大渋滞を引き起こしたとして批判されています。しかし知事は、橋の閉鎖について一切関知していなかったとしています。一方、地元ニュージャージ州でのクリスティの支持率は、一連の信用格下げと雇用の伸び悩みで更に低下しています。政治アナリストでニューアークのWBGOの調査レポーター、Salonの定期寄稿者でもあるボブ・ヘネリーに話を聞きます。

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