気候変動の最も壊滅的な影響を回避するために200 カ国が合意をめざすCOP21 は、交渉の最 終段階にあります。地球温暖化が最も間近に迫るグリーンランドの大陸氷河を、過去20年間にわたり追跡した科学者に話を聞きます。 ジェイソン・ボックスは2008~ 2012 年の間、米 国海洋大気庁の年次気候変動報告のグリーンランド部門の筆頭著者を務めました。ボッ クスは、グリーンランド全土で 10 年以内に表面溶解が起 こると2012 年に警告した科学者の一人です。この予測は科学界の多くの人々から冷笑されましたが、そ のわずか数カ月後に溶解が始まりました。ボックスは 2011 年に ホワイトハウス前で行われた大規模抗議など、気候変動の抗議活動にも参加しています。彼の最近の寄稿 は、ナオミ・クラインと共にニューヨーカー誌に掲載した「な ぜ気候条約は平和への一番の希望なのか」です。